多少、長いです。準備リストis not持ち物リスト。
花蓮に行った理由は、「行って支援」じゃない
2018年2月に花蓮では震度7の地震がありました。
あのあと、3月くらいからですかね、「花蓮は元気です」「花蓮に行って支援」という記事がオンライン上で出回りはじめました。
私が5月に花蓮に行った理由は、「タイミング」。そういうタイミングだったから行っただけで、「行って支援」の一環ではない。
花蓮の2019年のGW前の地震を受けて書いたのがこれ。
・https://www.facebook.com/anegosatoko/posts/669462350175738
地震の前からの計画でした
数年前から行ってみたかったんだもの。花蓮。それで2018年の5月は花蓮をテーマにしようと思ったわけ。
土地勘もなく、交通の便も悪そうな花蓮では、オプショナルツアーを活用すると、グッと楽になるだろうと、今回もKKdayさんに手伝っていただきました。その発券作業中のことでした。一時ストップしていただいて、様子を見てから決めましょうと。
それで、一ヶ月前になってホテルもそのまま値段が順調に上がって行きましたし、オプショナルツアーも催行されているようなので行きますかね、ということになって残りの発見をしていただきました。
花蓮で体験させていただいたツアーは順番に並べるとこの通り。
最後、プロペラはオプショナルツアーではないけれど、これもKKdayさんにお世話になったものです。
結果的に、オプショナルツアーを組み合わせるのは正解だったのだと思います。
行った理由は「タイミング」
KKdayさんに「花蓮に行ってくれ」と言われたわけではありません。航空券・ホテル代は私もちで、KKdayさんはオプショナルツアーを提供してくださっただけなのですから。(時給にするとすごく悪いよ)
前々から花蓮には興味があったし、なんだか良さそうなところじゃないですか。田舎で刺激なく暮らしている身には別の土地に行くだけでも充分刺激的です。何もないだろうけど。
体調も悪くなかったし、元々行きたかったのだし。
ひとつ気になったのは、旅行好きならわかっていただけると思うのだけど、「荒んだ観光地」のひどさ。あれを見たくなかったのも一つの理由です。
いろんな記事が出てましたが、どれも「人がいない」ことだけが如実に伝わって、時間が経つと「荒んだ観光地」になっていきかねないと思ったわけ。
そうなる前に見ておけと思った。その点、多少計算高いのは事実です。
怖くないわけはない
東京で震度4だとあんまり騒がないでしょう。
でも、地震に慣れていない関西以西の人はちびります。
しかし昨年嘉義でも震度5にあったけど、嘉義で特に何か被害があるわけじゃなかったのも事実です。(それ以前、私が実際に体験した最大震度は福岡での震度5)
実はちょっと住宅地っぽいところに入ればペラペラな木造住宅だらけの東京よりも、鉄筋コンクリート建ての台北の方が頑丈なのではないかとは思ってる。
その程度には信頼していいと思ってる。
でも「花蓮は安全なんで来てください」と言われて「そっかー安全なんだー」って思えます?私は無理。
自然災害に対して「安全だ」「大丈夫だ」と言われて安心できるほど、私はウブじゃない。
I’m not naive.
花蓮は素敵だった。でもお願いだから準備して行って
「行って支援」記事への違和感の正体=無責任で良心が咎めないのだろうかという疑問
出回った「花蓮は元気です」「安全だから花蓮に行こう」「行って支援」という記事に違和感を感じていました。その違和感の正体は何か突き詰めてみれば、言いっ放しの無責任さと、それに対して良心が咎めないのだろうかという疑問でした。
書き手に対してだけでなく、編集者が入っているだろう記事に対しては、編集者も媒体に対しても言いたくなる。
だから、書くよ。私の考えたことと、打った手を。
地震がなかったので結果的にtoo much。ただし、それで良かったのだと思ってます。
ホテルは民宿やゲストハウスよりも頑丈そうなホテルをお勧め。予算は1泊1万円
花蓮には宿泊しないというのは一つの対策です。台北に宿泊して日帰りすることだってできるんだもの。
KKday 台北発:鉄道で行く!花蓮・太魯閣(タロコ) 1日ツアー(日本語ガイド選択可)
今回花蓮には二泊しました。大型ホテルよりも中小のホテルの方を好むのですが、今回は比較的大きめのシャトー・デ・シン花蓮です。このカラフルなホテルです。

予約したのは地震の前でした。それほど高いホテルではありません。事前決済・返金不可ならば一泊9000円くらいで朝食つきで宿泊できます。台北と比べると安い。
花蓮は元々地震の多いところなので、従業員が少ない民宿などよりも(どのみち満室はないだろうから)こういうホテルの方が頑丈かつ、英語ができるスタッフさんもおられるのではないかと思っていたからです。
言語は本当に重要で、日本の田舎の子ならよくわかっていただけると思うのだけど、「英語ができる人」の確保が難しい。それは台湾でも同じであろうと思っていて。事実、このホテルでは英語でやりとりができたので、言語的には楽だった。
水さえあれば二日程度生きられるように非常食を持っておいた
家に非常食はありますよね。
入れ替えながら食べるべきなのだけど、私、ほったらかしてたんですよ。そうすると賞味期限がきちゃった。どうせ乾物だからいっかーというわけでたまに食べます。
家で食べるとこれが惨めなこと惨めなこと。ところが、旅行中に食べると、美味しく感じるんだから食とは味覚とは気分にとても左右されるのだということが良くわかります。

これが花蓮空港。プロペラに乗るので荷物を軽くしたかったのもあって、非常食扱いのバナナ一袋と五目ご飯です。お湯はホテルを出る前に作っておいたお茶がまだ残っていた(というか、飲んでなかった)のでこれでお茶漬けよ。紅茶だけど。
そういうのも楽しくなるのが旅行マジック。家でやったら泣きたくなること間違いなし。
色々味があると飽きにくいよ!
ひとつだけ持っていたわけではなくて、アルファ化米は5袋持って行き、全部食べ終えました。(そしてまだまだあるよ、アルファ化米)
花蓮空港に着いた段階で、アルファ化米は2袋になってたけどね。
台湾のホテルは大抵毎日水をダブルやツインなら二本追加してくれるので、おそらくそれなりにミネラルウォーターのストックを持っているはず。なので花蓮で足止めを食らう羽目になっても、二日くらい何とか生きのびられれば、助けが来るだろうと思ってた。
SIMは三大キャリア全部用意していた+FOMA+タイのSIM
実際にプランを購入していたのは中華電信ですが、一応台湾大哥大&遠伝のSIMも持っていました。ずっとキープしてるからなんですが。
⇒台湾三大キャリアのプリペイドSIMを延命して使用する方法一覧
そのほかにはFOMA。もうひとつ、タイのTrue HのローミングSIMを使っていました。AISも持ってた。
実は、普通に中華電信が電波を掴まない場所はあったし、そこではおそらく他の二つも電波を掴まないと思うのですが、災害のときはまた変わるから。ある会社の中継局はダメでも別の会社の中継局は生きてることは大いにありうると思うから。
iPhoneの地域の設定は「台湾」に切り替えた
ZenFone Selfieがどうかわからないですが、ZenFone3と中華電信のペアは台湾の災害通知を受け取っていたんですね。
今回はZenFone3ではないので、どうなるかわからないじゃないですか。
緊急警報。
それで、iPhoneの「言語と地域」で、地域を台湾に設定しました。今回は通知が来なかった(それが普通だ思いますよ)のですが、多分緊急警報が出ていれば受け取れたと思う。
オプショナルツアーと徒歩
今回はオプショナルツアーの他には徒歩だけです。今回に限れば、安全・安心と何をトレードオフにするのかと言うと、「行動範囲」だった。
⇒花蓮:ホテル周辺をぶらりと。「美侖」は観光地化されてない港町
上の記事にも書いたのですが、今回オプショナルツアー以外はホテルから徒歩で歩いただけです。だって、何かあったらどうしましょ?
もちろんそれによって行動が制限されました。しかし、今回は「ゆったり」とする旅程だったものでホテルに帰って昼寝する時間もとってた。もともと、花蓮は地方だろうし、公共交通機関はバス。その本数も限られるだろうと思えば、出歩くつもりはなかったので、行動範囲をトレードオフしてもなんら問題なかったというオチです。
海外旅行保険などその他
今回も毎度おなじみAIG(旧AIU)の海外旅行保険を購入しました。既往症適用できるものなので、台湾4泊・東京1泊で7000円近いです。全然使わなかったのは本当によかった。
海外旅行保険のコピー、パスポートのコピー、旅程一覧、カード番号その他を父に渡して出ています。
たびレジにも登録した。
英語はできる。中国語も半年前よりは一歩くらい使えるようになったと思った。けど、やっぱり口語は本当に、本当に、難しいです。共通項も共通トピックスもない方との日常会話ほどできないものはない。
これ以上に何をすればいいんでしょう?次の選択肢は「行かない」「でかけない」。
特にタロコ渓谷の中は、燕子口のように普段からヘルメットで通るところもあるので、安全を考えればタロコには行かないというのも正解でしょう。
服その他の持ち物リスト
今回何か特別に買ったものはサングラスかな。やっぱり。

それ以外はリピーターさんなんでね、それなりに知見がありまして、一応今回の持ち物リストもアップデートしました。⇒台湾リピーターの、持ち物リスト&持って行けばよかった物リスト夏編
花蓮に行ってみたいなら、行くといいと思う。ただし、しっかり注意を払ってね
上に書いたのは、私の考えた解答です。安全を優先して、それでも危ういことはある。
有料記事です⇒2018年5月 花蓮旅行の、ちょっぴり危ない裏話
自分で考えられる「できること」はいくつもいくつも考えて、できる限りの準備をして行くといいと思います。
のんびりとしていいところなんですよ、花蓮。ただし、何度もいうけど、気をつけて。準備をして。