それなりに香港に観光に行っています。かつ、香港人の仲良しがいます(香港から離れてるけど)

(ビクトリアピークより)
観光客目線での、香港旅行のABCを書いておきましょう。
言語は広東語。文字は繁体字
「香港語」なるものはありません。
中国語の方言の一つ、広東語です。「粤語」と書かれているかも。
ただし、「香港訛りの広東語」というものは存在するようです。
私は広東語はほとんどわかりませんが、香港から直接広州に行くと、リズムが少し違いました。おそらく、東南アジアの広東語、欧米華人の広東語というものも少し異なるんでしょうね。
ただ、日本人なら読める。そんなに心配する必要はないです。
簡体字ではなく、繁体字なので読みやすいです。旅行者に一番大切な道路標識などは読みやすいから。
かつてイギリスの植民地だったこともありイギリスっぽい地名はたくさんあります。
太子駅がプリンスエドワード駅とか、ネイザンロードとか。
(トラムより)
一応、標識にせよ、なんにせよ、地名などは全て漢字とアルファベット(というよりも英語の地名)があります。
(スタンレーにて。香港のバスターミナルってこういう感じ。野ざらしなので。)
なので、日本人なら地下鉄とこういう大きいバスを乗り継いでいろんなところに行けると思います。軽ワゴンのようなので走る、ミニバスもありますが、観光客向けではありません。
日本語は通じない。けどわかる人は多い
お店その他では、まず間違いなく日本語は通じません。
でも、香港には日本人はたくさん住んでいますし、日本語を学んだ人も何人もそこらへんにいます。間違っても日本語で大きな声で悪口を言って歩いたりしないように。
英語はエクスパットの多い地域ならばなんとかなるかな
イギリスの植民地だったので、英語が通じるんだと思ってたんですよ。
それが通じるところと通じないところがある。
香港はなかなかの階級社会で、私は香港のヒエラルキーのトップは(今のところは)白人、次は英語話者の香港人、という感じ。
社会は地域によっても分断されていて、欧米企業のアジア支社・アジア本社などが香港に置かれることがあり、この駐在員(エクスパット)と呼ばれる人たちとその家族らしい人たちが最上位にいる感じ。
彼らを、モンコックよりも北部で見かけることはまずありません。ただ、カオルントン(九龍塘)周辺にはアメリカンスクールなどもあり、なかなかの高級住宅地なのでその辺りにはいるかもしれません。
逆にいうと、エクスパットとその家族を相手にするところでは、それなりに英語が通じます。
(赤柱(スタンレー)。白人が多い地域です)
私は香港に行くフライト中に歯の詰め物が取れたことがあるんですけれども、詰め物を入れ直してもらうときに、保険会社と話す中で「セントラル、漢字で中に環境の環と書く地域ならばエクスパットが多い地域なので英語の通じる歯医者さんがいると思います」と言って探してもらったんですね。
逆手にとったんですよ。⇒海外で歯の詰め物が取れた場合も、緊急歯科治療費用保険金がおりることがあるよ!
クリスタルジェイドのようなジモティー向けというよりは観光客向けのお店では、カードも使えるし、英語も使える。なんなら日本語メニューもあるかもしれない。
(クリスタルジェイドにて)
下町では英語はほとんど通じない。むしろ中国語
逆にサムスイポー(深水埗)のような下町のお店は英語はほとんど通じません。
(上のレクサスは白と黒の二つのプレートがありますが、恐らくこれは中国と香港二つのナンバープレートを持ってるお金持ち。と車大好きな男子が教えてくれた)
サムスイポーは大陸からきた人たちの多い地域ですが、1949年くらいに共産党から逃げてきた人たちが多く、いわゆる中国語(普通話)が飛び交う地域ではないです。「うちのおばあちゃんの広東語は、旦那(台湾人と香港人のハーフ)はよくわからないのよ」と、深水埗生まれの女子は言いました。

それでも最近は大陸から来たばかりの人たちもおられますし。
中国との関係には思うところもあるようですけれども、英語よりは通じるんじゃないかと思います。

裏側が英語のメニューのこともありますが、下町のジモティーが食べるようなお店(粥麺店とか、茶餐庁)は基本メニューに英語表記も写真もないんで。ただし、外に看板メニューの写真と値段が書いてあることはあるんで、そういうのを注文すると楽です。
こういうところに入るのもまた楽しい。
中国語(マンダリン)は要注意なのかも
香港人の中国に対する感情は微妙なところがあります。
中国人と結婚して深圳に住んでいる香港人でも、中国も中国人も嫌ってたりと、まあ、難しい。
事実、中国のお金持ちが香港の不動産を買い漁るせいで、不動産価格が上がって香港生まれの香港人が家を買いにくくなるし、中国人観光客の好む、漢方薬・ドラッグストア・金のお店ばっかりが並んでしまう、など、中国人相手の商売をしている人でもなければ、不快に感じることも多いようですよ。
なので、便宜上「マンダリン」と言っておくけれど、「マンダリン」で押し切ると、ただでさえラフな香港人の接客がますます乱暴になりがちなんだそうな。
私は中国語は微妙だし、香港ではいつも英語で押し切るので、そういうことは感じたことはないです。
中国人相手の商売をするところだと変わるんでしょうけれども。
お金=香港ドル
香港のお金は香港ドルです。日本人的には大変なのが、お札を発行している銀行が三つもあること。
恐らく、私のようにカード決済メイン、かつ、ローカルなところにも出入りする人が一番見るし使うのが20香港ドル札です。

しかも、発行時期によってもデザインが異なる!⇒香港ドルを使うときに姉御が注意することいくつか
それもあって、カード決済が楽だなと思います。
VISAかMasterカードなら問題なく使えると思う。
カード決済は香港ドル決済で
香港のお店でカードを使うと、円決済にするかと聞かれることもあります。これは、円決済は選択しないように。
円決済にするとすっごくひどいレートになっていることが多いですから、香港ドル決済一択。
もしも人民元を持っているばあい、案外人民元とのレートがいいお店もありますが、時期などにもよるでしょうから、香港ではカードでも現金でも香港ドル決済、これが一番でしょう。
どこで香港ドルに変えるのか。面倒なので空港でいいのでは?
カード決済がメインの私にとっては、現金はそんなに使うものではありません。

こういう、ローカルなレストランで食べるときは現金ですし、オクトパスカード(交通カード。あとで書く)にチャージをするのも現金です。
三泊四日で二万円を香港ドルにする程度です。まあ、現金は1000香港ドルもあれば十分じゃないですかね?

香港女子に言わせると、空港の両替所は高い、ですけれども、時間がねえ、惜しいじゃないですか、観光客としては。私の場合はせいぜい、二万円程度なんで、時間の方が惜しいと思います。
私は、主に国際キャッシュカード(いまはデビットカード)で引き出します。
HSBCをよく使ってたんですが、最近あそこのATMで使えなかったことがあり。スタンダードアンドチャータードでは引きだせる、など色々なんで。やってみてください。
物価は高め。サービスは低め
昔、深夜特急という本がありまして。
スタートが香港・マカオなんですよ。
しかし、それは今は昔。2006年が初香港ですが、その頃と比べてもかなり物価が上がっています。
お金を使って豪遊したい人には香港はそれなりに楽しいところです。お金がないと惨めなところでもあります。
私の知る限り、香港はチップ文化がないのが楽だと思います。
ただし、サービスのクオリティは日本人から見ると値段に見合ってないように思うかも。ホテルのランクをあげると、サービスが一気に良くなったのが笑えました。⇒ハーバープラザ・メトロポリスは今まで宿泊した香港のホテルの中で一番良かった!
香港人はぶつかってくるし、ツンデレ
運転もそこまで穏やかではないけれど、台北のバスと香港のバスなら、台北のバスの方が荒いよ。台湾みたいな原付王国というわけではないし、そんなに交通事故に巻き込まれそうな場所ではありません。
ぶつかってくるのは人。まじであの人たちぶつかってきますよ。
子供に小さいカートをひかせて私の足を引いていった人とかいるしね。香港女子曰く、「ここでは他人のことは眼中に入らないからね」だそうな。
単にぶつかられるだけならいいのですが、スリだったらどうしよう!!!とか一人でびびっています。(実際にスられたことはない、と思う)
まじツンデレ
香港一人旅を楽しめるかどうかは、これに尽きるような気がします。
あの人たち、ツンデレだから。
つまり、愛想が良くて親切(少なくともそういう風に見える)台湾と比べると香港人って半端なく愛想がないし、ぶっきらぼうです。
言葉も英語はろくに通じないし。広東語は「にゃーにゃー、ら」としか聞こえないし。私の日本語訛りの台北風北京語では通じないし。それでも、助けてくれる方はおられます。
しかし一度仲良くなると凄まじく人懐こい人たちなんです。
ツンデレとしか言いようがない。
私も一番初めに知り合った香港女子のお世話にならなかったら、多分香港に取り憑かれることはなかったと思います。
普段の移動は主にMTRとバス。オクトパスカード買っとけ
台湾はMRT、ですが香港はMTR。
トラムも走るし、スターフェリーもある。色々あるんですけれども。
オクトパス買っとけ
Googleマップ(実は香港ではそんなに正確ではない)でも使って、適切なものを使って遊び歩けばいいんで。地下鉄の一日乗車券などもあるんですが、そもそも香港は交通費が安いんですね。
なので、オクトパスカードという交通カードを購入して、そのまま使うのが一番であろうと思います。

バスは料金がセント刻みのこともありますが、お釣りは出ませんし、そもそもセントを入手する機会がほとんどありません。オクトパスでシャッとやるのが一番。⇒まずはオクトパスカードを入手すべき
時間に正確&揺れないのはMTR

結局我々観光客が使うのは、大型の二階建てバスと、地下鉄なんですよ。
トラムはものすごく時間がかかるけれど、「トラムに乗る」がアトラクションです。
交通渋滞が激しいので景色が見られるけど、急ぐときにはMTR一択。二階建てバスとミニバスがあるけど、ミニバス(特に赤いの)は広東語ができないとちょっと難しいので、おすすめしない。二階建てバスおすすめです。荒い運転ではない(比 台北のバスや、福岡の西鉄バス)けど、二階はどうしてもすごく揺れるから、酔いやすい方は酔い止めを。
時間に比較的正確なのがMTR。

地下鉄の駅は全部色が違ったり、こんな感じで字が大きく書いてあったり主張が激しいので、個性がない東京や台北の地下鉄よりもはるかに楽だと思う。
上の写真は銅鑼湾=コーズウェイベイ。
飲食厳禁
そういう土地柄なので仕方がない。香港もバスやMTRでは飲食厳禁です。
SIMフリースマホがあれば簡単にネットにつなげる
確かに香港もパブリックな感じのwi-fiもあります。
しかし、セキュリティ的にどうかと思うし、そもそもスピードも微妙。
私がどうしているのかというと、SIMフリーのスマホにSIM乗っけてる。⇒空港・ホテル含めて旅行中に使うべきではないもの(USB充電ポート・公共WiFiなど)とその対策

めっちゃ安いんで。ケチケチするのが理解できないくらいです。
もちろん、ロックを解除しなければならない、新たに購入しなければならない人もおられるでしょうけども。
⇒香港のSIM。自分で設定ができるならさっさとeSIMかな。設定できないなら空港で
台風のときの情報収集にも
香港はそれなりに台風が来ます。
小回りの効く香港では、シャットダウンさせるんですよ。色々と。
なので、台風が近いならば、情報収集は必須です。⇒香港旅行 台風ならどうなるの? まずはMy Observatoryで天気をチェック
コンセント。アダプターキットをオススメするよ
コンセントプラグの形は三つ穴の、イギリスと同じものです。下の写真では左側。

上の写真では右側に髭剃り用のコンセントがあり、これならば日本のものも使えるんですが、微妙かなあ。
ホテルにアダプターがあること「も」あります。こういう感じの。

ただし、期待できないんで。「ホテルで借りられるでしょー」と思ったら有料、なんてことも大いにありうる土地柄です。私はむき出しの資本主義って言ってるんだけど、必要な人には高く売る、というところがあるんだもの。ここは自前でなんとかするのをオススメします。いわゆる、MPが削られるポイントですから。
なお、上の写真ですが、スイッチがありますね。これはブレーカー的なものなので、え?通電しない?と思ったらスイッチを。
充電器は私は香港からスマホを輸入したこともあるのでSONY純正のUSB充電器を持ってますが、これは日本にいて入手しやすいものではありません。
ただ、アップルのワールドトラベルアダプターキットがあり、この中にあるから。10Wか12Wの四角い充電器だったら使えるんでオススメするよ。
買っとけ。
Appleの12Wか10Wの四角い充電器がないならこっちも。
詳しくは⇒USB充電できるようにすると、外国でも便利。appleのアダプターを使うともっと楽
もちろん、香港到着後、アップルストアその他で香港型を購入するのもありだと思う。
Appleストアじゃなくても、Fortlessというのがチェーンの家電屋さんです。そこならあるんじゃないかと思う。
トイレは鍵がかかっていることがある
香港のトイレは鍵がかかってることもあるんですよ。⇒香港トイレ事情
持ち物リスト=上に一枚
具体的な持ち物リストは、リンクを貼ります。
夏は冷房がかなりきついです。(台湾よりもきつい。私のイメージでは90年代の日本の銀行)
冬は暖房がありません。で、冷房を使って空気を循環させるつもりみたいなんですよ。冬でも冷房がかかっていることがあるので、上に一枚羽織ろう。