このページの内容をまとめると
石清水八幡宮を降りて、京阪八幡市駅から京阪中書島駅で京阪宇治線に乗り換え、京阪宇治駅で降りて、そのまま宇治川を渡ってもよかったんだけど、先に源氏物語ミュージアムへ。
「源氏物語」狂としては、盧山寺に続いて、宇治に来るなら来ておかないとならなかったところなのでございますよ。⇒京都御苑近辺:盧山寺は本当に土御門殿のすぐ裏に!!!
ここでいいんかいな?と不安になるほど、本当に、我が家の周辺ではあるまいか?な雰囲気の、なんと言いますか、庭もそれなりに広い「田舎の戸建住宅地」を歩いていくと、出てきます。白状するとちょっとホッとしました。
中に入って、廊下を見てもう大興奮です。見てよこの蔀(しとみ)!
京都迎賓館に行って、たっかい和モダンだったのは良かったんだけど、ちょっとねーって。こういうことなんですよ。せっかくなんでね、寝殿造っぽく、蔀をあげて見せるとかさ、京都なんですから。
今でも、京都には仁和寺や東寺のようなふっるーい寺院にはこういう蔀が(外に向けてね)ありますよ。建仁寺や天龍寺もこうなってたかな。もちろん、京都御所も。
香
平安時代はお風呂に入らないからさ。
お香が発達するんですね。フランスみたいだな。
こういう、お香の道具もあるし、香合わせなんかもある。帰宅後に、塗香などのモニターをさせていただいたんだけど、思い出したのは寺院とこの源氏物語ミュージアムでした。⇒流川香の塗香&灰が落ちない線香で京都・奈良旅行の楽しい思い出が蘇る
源氏物語の再現
ここは中高生向けと言っていいところはあって、「垣間見る」というのがどういうことか、実際に大君・中君姉妹を垣間見ている薫さん(仮名。男性20歳。姓は源。母は内親王)の犯行模様が再現されていました。
多少マトモな匂宮(仮名。男性。当時の帝の第三皇子。生母は中宮)にしておきましょう。
なお、この浮舟の和歌があるということは、この人、奥の人を誘拐するところでしょうかね。薫のふりをしているところでしょうかね。(何れにせよ犯罪者)
なお、高校時代「薫はワキガ男、匂宮は香水男」なのよーとおばあちゃん先生に習いました。
展示として、明るい室内ところから暗い外をみると見えない。しかし暗い外から明るい室内は良く見えるんだという体験コーナーなんかもありました。
なんだかんだ、結構顔を見てたっぽいですわね。(でもちらっと見えた義母の髪の毛を見て興奮する夕霧さんもいましたっけね、その昔)
六条院
光源氏の六条院のミニチュアも作ってありました。
六条院は、宇治ではなくて、京都の六条河原町にあった、源融の河原院がモデルと言われています。
牛車
実は、今回の急な平安熱は、この本のせいです。
実は、この表紙の「牛車」。
この源氏物語ミュージアムの牛車です。
科研費での研究が元になってる本です。ちょっと論文ちっくであろうと思いますが、そういう本の方が私は読みやすい。図解もたくさんあります。
中学生向きかというとちょっと違うけれど、難関大学受験を目指そうかという高校生程度の古文の知識と、大まかな平安時代についての知識があって興味もあるなら、それなら大変楽しめる一作だと思う。
ショートムービー
この日はショートムービー(20分くらいかな)が二本交互に上映されていました。
浮舟の話ですが。
宇治は源氏物語めっちゃ推してくるけど、宇治が舞台になるのは最後の最後。光源氏ではなくて女三の宮と柏木の間の息子の薫と、光源氏の孫の匂宮の話です。なお、この薫と匂宮もそれなりにあやしい。
薫は光源氏の子ではなく、実はその昔「頭の中将」と言った人の孫だし、匂宮は本当に光源氏の孫です。頭の中将×光源氏のCP(リバ可)が、孫世代でアゲイン!な腐女子の姉さんです。でも、やはりおじいちゃんたちの方が素敵。
光源氏の物語が神話ならば、薫の物語は現実。現実の人の臭さがあると思う。
ミュージアムから遠くないところに匂宮と浮舟もいるから探してね!
宇治市源氏物語ミュージアム
入館料:500円
がっつり派の私は結構時間を取りました。ここは基本「手を触れないでください」であって、写真禁止ではなかった。
・http://www.city.uji.kyoto.jp/0000019036.html
宇治のルート