仙洞御所も当日参観可能
京都御苑にある、大きな施設は三つ。京都御所・仙洞御所・京都迎賓館です。いずれも見られます。
仙洞御所は、事前参観申し込みもできますが、当日参観もできます。当日受付は11:00から受付開始なので、並びました。13:30からの回を取れました。本人確認が必要なので、免許証などが必要です。
自由拝観ではなく、職員ガイドのみ
13:30に仙洞御所に行って、職員さんの解説を聴きながら回ります。
本来は牛車を寄せるところですが、今は自動車を寄せます。
御常御殿。
京都御所の紫宸殿くらいのサイズ感でした。植えられているのは、左近の桜・右近の橘ですかね。
さて、庭園を歩く。ここも見るのは庭園です。
小堀遠州が作り、後水尾上皇が改築させたお庭。
(御所もだけど)お寺のお庭よりもスケールが広いのが良いですよね。
さて、私の目当てはこれ。阿古瀬淵と六枚石、そして、紀氏遺蹟の碑です。
この仙洞御所は、南部が紀貫之旧宅。(北部は藤原道長の土御門殿趾なんです。)
ここに!紀貫之が!住んでいた!!!!!!!
今日の!!!!!最大の!!!!目的が!!!達成された!!
そうなんですよ。姉さんこの日は紀貫之をストーキングしたかったのだ。道長じゃないんだよ。道長もまあ、うん、ストーキングしてたけど。
やっぱり古今和歌集は面白い。業平の扱いだけなんかおかしいところとか。あれだけ特別扱いをしておきながら、貫之は業平について「その心余りて言葉たらず」なんて書くツンデレぶりとか。
なお、この京都御苑ですが、なぜまた紀貫之邸だの、道長邸を含むのかというと、平安時代の内裏とは位置がかなりずれているからなんです。
平安内裏はもちろんもっと規模が大きく、そして村上天皇時代あたりからしょっちゅう火事にあうんですが(この頃から儀式を夜にして火を使うからではないかというのをどこかで読んだんだけどな)、再建せずに母の実家を里内裏として使うことがあります。それでこの土御門殿周辺には有力貴族って、まあ、摂関家ですわよ、が住んでて、そこが内裏になって、固定されるようになったというわけ。
庭園に戻りますか。
橋も侘び寂びな雰囲気よね。江戸時代だから。
気に入っているのがこの写真。雲が怪しいところとかいいでしょ。
小田原で石を集めるために、石を持って来させて米一升と交換したんですってよ。それで「一升石」というらしい。
こういう、室町以降ですね、っていうお茶室のような建物も。開けてくださっているので、覗けるよ。
足は疲れるけれど、満足いたしましたよ。
今回見た、京都御所・京都迎賓館・仙洞御所の三つで、一番満足したのがここです。
理由?そりゃ紀貫之よん。
土御門殿
仙洞御所は藤原道長の土御門殿(の一部かな?)を含みます。
紫式部日記の、中宮彰子の(後の後一条天皇の)出産もここです。
紫式部の住んだという場所にある盧山寺は本当にすぐ近くです。
国賓その他で参観できないことがあるので、HPでチェック。
・https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/sento.html
御苑とそのすぐ近くでのルート。