このページの内容をまとめると
かなり楽しみにしていたのが嘉義にできた故宮博物院の南分館。
今回は、kkdayさんに台北北院&嘉義南院のチケットを提供していただきました。(KKdayとは、台湾のオプショナルツアー専門会社です。⇒台北でKKday本社を訪問しました。「体験する」オプショナルツアーならKKdayで)
kkday【外国人限定】国立故宮博物院:台北北院+嘉義南院セット入場チケット
実はね、故宮博物院の台北の北院も南院も250元なんですよ。つまりどちらかに行くだけでも1000円近いんで、この940円のチケットはほとんど半額!!!めっちゃ安いでしょ。
私は嘉義南院が先だったので、チケットは嘉義で引き換えた
南院は北院以上に敷地が広いんじゃないかと思いましたが、それは建物が一つだけ、あと広めの池が作ってあるのですが、木々が小さいし、というところでしょうかね。
チケットブースで引き換えました。
確か、パスポートも提示したように記憶します。それはね、これ、「外国人限定」というチケットですから仕方がない。
提示したのはこんなQRコード付きのバウチャーです。私はこういうものは必ず一度プリントアウトいたしますよ。それが一番確実だもの。
ここで嘉義入場チケットと、台北のチケット、二枚を受け取りました。
南院のチケットはQRコードで管理するタイプです。何度かかざしました。
オーディオガイドもレンタルした
今回南院ではオーディオガイドもレンタルしました。パスポートを預けないとならない上に、返却場所が別のところにあり、そこでパスポートも受け取るので、少し不安感がありました。
(レシートが見当たらないのですが、100元くらいではなかったかと)
オーディオガイドに関しては、台北では人が多すぎて何かあったら大変なのでやめよう・・・って思ったんですよ。
ゆったりと見ることができた
いやあ、南院も充実してました。オーディオガイドのおかげで、しっかりと解説してもらいましたし、展示数も少ないのでじっくりとみることができます。台北よりも客が少ないのでゆったりとできますしね。
南院は予約もできるようなんですけど、私が見に行った日に関しては、その必要はなかったようです。
興味深かったコーナーはこれ。唐・宋・明・清のお茶の入れ方の解説から、その時代の茶器があるんですね。今年は南院も北院も玉器が一つのキーワードになっていたのか、まず南院で見かけたのが乾隆帝の玉器のティーセット。
康熙帝・雍正帝・乾隆帝の時代が清の最盛期ですが、三代にわたって本当に趣味が違います。康熙帝はド派手。雍正帝は地味系、おしゃれなのが乾隆帝という感じでした。
是非是非見くらべてみてくださいね。その後、北院で乾隆帝が好んだのが玉器で、ムガール帝国からもたらされたという玉器が展示されていたのを見ましたよ。
そういえば、「宮廷女官 ジャクギ」という後宮ドラマ、ではないんだな、兄弟たちが争うのを女官(しかも中身はタイムスリップした現代人)の目から見るドラマがあるんですけれども、主人公のジャクギさんは康熙帝によって皇帝付きのお茶担当の女官にさせられるのでした。(ジャクギさんのお相手は雍正帝)
ジャクギをお茶担当の女官に設定したのは、正しかったのかもしれないなー。
しかし、一番私の目を引いたのは、茶器ならこれ。
これね、タイトル部分がボケてるんですけど、かろうじてわかりませんでしょうか。日本の明治時代のお茶セットなんです。江戸末期から明治にかけて中国から煎茶文化が入ってきて、これを持って外でお茶会をしたんだそうですよ。素敵だなあ。
「嘉義」にちなんだ展示
もう一つ目を引くのは「嘉義」という土地にちなんだ展示です。これは特別展だったようです。
清朝には嘉義出身の官吏で有名な「王得徳」という人がいたんですって。康熙年間末期に生まれ、乾隆年間から出仕したという人なんで、活躍した時代は清が最盛期を過ぎた頃から。彼の使った同安船のミニチュアがありました。
そしてVRでこの船を体験出来るコーナーもありました。
これまでVRが一番役に立つのは博物館・美術館ではないかと思っていたんですけど、なるほど、こうきましたか。粗めのCG処理でしたが船の大きさを実感できます。
縦移動をすることがあるんですけど、高所恐怖症の私には結構きついものがありました。
今後も展示は適宜入れ替わるでしょうから、是非足を運んでくださいませ。
kkday【外国人限定】国立故宮博物院:台北北院+嘉義南院セット入場チケット
行き方(ダイジェスト)
長い苦労話はこちらに。
⇒嘉義の交通はなかなか不便:国立故宮博物院南院へのアクセスは、高鉄嘉義站がキーになるよ
ダイジェストで申し上げると、キーは高鉄嘉義站です。ここからバスに乗って故宮博物院南院に行くことができます。本数はそこそこ多いです。iPass(一卡通)を利用して片道21元。所要時間は10分程度です。(なので、南院だけが目的なら高雄などから高鉄を使って日帰りするのが楽です)
・http://south.npm.gov.tw/ja-JP
台北故宮博物院にて
さて、台北に戻りまして。
うまく組み合わせれば、多分1日で嘉義と台北を回ることもできると思います。例えば、台北を早朝出発して嘉義に行き、嘉義から台北に戻って故宮まで。台北は少し遅くまでやっている曜日がありますしね。私は荷物を持って移動しないとならないのもあり、別の日に行きました。
士林駅からバスに乗って、博物院の入り口まで連れて行ってもらいました。帰りも同様に。そうではなくて「博物院路口」までしか行かないバスもあるんで、ご注意を。2016年12月はそういうバスに乗りました。
美術館飯情報もこちらにあります。⇒久々に故宮博物院に。今回は撮影可能でしたよ!
ああ、なんて人が多いんだろう!と思ったら、土曜日でした。すごい人数でチケット売り場も並んでいたんですね。だから、先にチケットがあったのが大変助かりました。
嘉義で受け取ったチケットはここ、台北の故宮博物院のチケットだったもので、それを何かに引き換えたりする必要も何もなく、そのまま並べばいいだけでした。
オーディオガイドに関しては、台北では人が多すぎて何かあったら大変なのでやめよう・・・って思って、レンタルしていません。
人があまりいないところ、あまりいないところを巡りましたが、それでも楽しい。何度来たって良いところです。
にゃああ!
かわいいねえ。
そして木ではなかったかと記憶していますが、このカップを見てよ!!!
何回見たってこういう類はすごいと思います。
そして、乾隆帝が愛したというわけで、ムガール帝国からもたらされた玉器の数々。
嘉義で見た続きだなあ、って思いました。
今回は週末ということもあり、白菜は人が多くて見損ねましたけれども、何度行ったって、新しい発見があるので、故宮通いはやめられない。
kkday【外国人限定】国立故宮博物院:台北北院+嘉義南院セット入場チケット
大英博物館展もみた
また、実は今回は、大英博物館展(エジプトのミイラさん)も故宮で見たんですよ。これは別の建物で、別の展覧会というわけで、別のチケット(350元)が必要でした。
こっちもこっちで、神官一族に関わるような人たちのミイラが数体展示してあり、ミイラさんを収める一番目の木棺が布を固めて作った安価なものに変わっていくのとか、ローマ時代のミイラさんや、中のミイラさんたちのCTスキャンとか、大変良かったです。ひょっとすると、日本でもやったのかもしれない。350元なので、台湾で350元というと、なんかうっと感じるんですが、日本円にするとまあ1500円程度のものなんで妥当なところではないでしょうか。