台湾の「九份」、ご存知ですか?
「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデル(の一つ)と自称しているのですが、ジブリ側は否定しているようです。ただ、「ジブリの」というのは日本人のみならず、中国人にも知られた話のようで、九份でご一緒した中国人にもその話をされました。

私は二度行きました。一度は自力で。もう一回はオプショナルツアーで。
日本からのパッキングツアーではよく組み込まれているようなのですが、自力で行こうとするとなかなか苦労する上に、かなりがっかりして疲れるところでもあります。わざわざ少ない滞在時間で、時間を割いて行くなら、がっかりしない確率が高い方がいいですよね。
自力で行くよりもオプショナルツアーで行くことを私はおすすめします。夜景を見たいなら、夜景ツアーもあるのでそれがいいと思う。
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というのもね、自力で行くと路線バスで行くことになるのでかなり時間を浪費します(台北からの直行なら1.5時間近い。瑞芳まで列車で行っても1時間)。それだけでも疲れる。上がっても人混みでそこでも疲れる。夜なら、帰りの時間も心配しないとならないでしょ?オプショナルツアーならその心配もありません。
オプショナルツアーなら、ほかの場所にもいけますし、交通の心配もする必要はありません。気に入ったのでここでゆっくり、というわけにはいかないのですが、そこまで素晴らしい場所でもないと思う。(オプショナルツアーなら多分ここでランチかディナーになるのでしょう)
2018年5月 花蓮への道すがらに寄った
下に残していますが、以前自力で九份にいったときには良い思い出がありません。行かない方がいいや、くらいの。
寄るので正解
しかし、今回は私の意志というよりも、台北から花蓮に行く車が寄るから仕方がなかった。
⇒台北から花蓮まで、北部海岸の景色を見ながら半日かけて移動
ここは本当に「寄る」で十分だと思いました。まず、台北駅から専用車だから、路線バスで行くよりも早い。
そりゃ、運転手さんは途中で檳榔を噛んでましたけど、バスと比べると揺れ方その他は全然違うんで、多分車酔いしやすくてもバスよりは楽だと思うの。
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時間が早いので人がいなくて楽
以前九份に行くときに北部海岸が綺麗だなーってとおもったんですが、駐車場から老街に行くところでこんなに綺麗なの。
栄えてる感じの所は、おそらく基隆。
もっと天気がいい日なら多分もっといいと思う。ただし、このあたりは雨が多い地域みたいだから、雨具は持っておいた方がいいところのようです。(その意味でも、天気が悪くなかったらクルマに荷物を置けるのでオプショナルツアーは便利ですよ)
前回はなんにも見えなかったところだけど、こうなる。

やっぱり、霧というか。九份はあまり天候に恵まれない場所らしいので、雨具は用意なさって。
ここから少し下に降りたけれど、特にここを舞台にしたという話だけどもはや「非情城市」っぽさはない。
お茶屋もレストランも、午前中からやってないわけではなかったんだけど、特に入らず。
食べたのはこれだけ。賴阿婆芋圓ではないかな。50元。

前回来たときは、どこも完全に埋まっていて、座るどころではなかった。
あと、人が多くてあまり手が回ってない感じであまり清潔そうにも見えなくて。このお店は隣に座るところが作ってあって、人がまだおられないので(比較的)清潔でした。
それでも、お店はどこも代わり映えしない「台湾の観光地」なのは変わらなくて、そこは何か本当にお考えになった方がいいと思う。
基隆山登山口
この写真は駐車場からですが。
少し登れるようになって、そこに座れるようになってたのでそこに上がって上を見上げた。

ぽっつぽっつと東屋が作ってあって、人が登ってます。すすーっと登れそうな感じですが、私には登れそうにもない。
そして、むしろ非情城市っぽいのはこっちかなーと。ほら、妻のお兄さんたち共産党かぶれの学生たちが危険を避けて山にいくじゃない。こんな感じのところだったのかなって。ただ、この峰だったら隠れる所はないわよねえ。東屋を見ていただければわかるし、よくよくみたら人もおられるのでわかると思うのだけど、まともに木が生えてない。
というわけで、ツアー的には「九份で人を乗り降りさせようか」、「台北からなら早めのランチを食べさせておけ」、なロケーションなのだと思いますが、私は「九份って人があまりいなければ悪くないな」と思いました。
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今度は金爪石や黄金博物館に行きたいのね。九份の先なんで、路線バスなら九份で降りたりしなければ多分帰りも座れると思うの。一気に回れると楽だよねーというわけで、次回台北に数日滞在できるならこれを体験したいと思ってる。
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2016年冬 自力で行ったら大変だった
さて、平渓線の旅を早々に切り上げて、瑞芳駅に戻りましたが、15:16。
んー。そのまま台北駅に戻ってもいいんだけど、瑞芳って、九份の入り口なんですよ。
じゃ、バス乗っていっちゃうか。
路線バスで九份への行った
瑞芳駅から路線バスです。
案内に従って瑞芳駅を出たんですが。
ん???バス停らしきところがない。
そこに「しゃおじえ」とおばちゃん、といっても60代は過ぎてるだろうなあ、というおばちゃんたちに話しかけられました。
どうやら「ちょうふぇん、にいくのか」と言ってるんです。我々もいくから一緒に行こう、ということだったようです。Google Mapsさんを開いても駅の近くではなく、工業高校まで歩け、と言われて、おばちゃんたちの歩く方向だったので、歩くことにしました。

「これがちょうふぇん。今ここやね」とバス停の案内をおばちゃんがさしてくれます。が。・・・逆では?
これ、基隆にいく方向では?というのだけど、「あんたはきーるんにいくの?われわれはちょうふぇんにゆく」とこっちだというんです。
「いや、九份行きは多分反対側・・・」というのだけど、おばちゃんたちは「ちょうふぇんはあっち側」とさすんですよ。
わからぬ。
やがてやってきたバスを見ると「金爪石→基隆」って反対じゃん?ちょうど来た反対側のバスは「基隆→金爪石」でフロントガラスに「九份」って書いてるし。
私は猛ダッシュでそっちのバスに乗りましたとさ。
仮におばちゃんたちのいうように基隆行きとしても、それならそれで基隆駅から台北駅に戻ればいいだけなのですが。
で、到着しました。九份。やっぱりこのバス九份じゃないの〜。瑞芳からここまで15元。何分かかったのかな。
あのおばちゃんたち、どうしたんだろう・・・。別のルートがあったのかしら。
で、わかったことは、どうやら私は駅の裏側に出てしまったらしく、表側に行けばバス停があったのです。
路線バスはブンブン振り回すし、乗ってる人も多いので酔う方はお気をつけて。
霧というか、ガスってるというか
さてやってきました九份。

うむ。
老街というほうに歩いてみますか。
これが、人、人、人。

日本人のキャピキャピした修学旅行生の中に入ってしまい、昔も今もあのノリはついていけないな、と思いました。しかも誰かに私めちゃめちゃ押されて、前の人を押しちゃったわけ。
「なんかめっちゃ押されてるんだけどぉ」とかうるせえ。押してるのは日本人や。そしてその日本人をあんたの仲間が押してるんや。
パッと見たらわかると思うのですが、そこに「人がいる」だけで、あまりみなさんお買い物はしません。どこを目指しているのか、人はただ流れるだけです。
台湾の観光地を二・三回ればわかるのですが、どこでも売っているものは代わり映えがしません。屋台の食べ物に、どこまでその土地に関係あるのかわからないお茶。当地九份近郊のお茶ならいいんだけど、そうではなくて遠い阿里山なんて興ざめ。

そしてパイナップルケーキ。そして黒糖しょうが茶。何か芋の団子か何かの店は繁盛してたけれど、座るところがないなら私は入らないし。
昔隣に住んでいた子が歯ブラシを喉に突き刺して救急車で運ばれたことがあったんです。今はあの子もお母さんだけど。それ以来、歯ブラシどころか串ものを、口に入れたまま歩く、なんて心理的に無理。そう言いながら、ヨーロッパでは歩きながらパンを食べる(ヨーロッパでは良く見かける)ことは割にあるんですが。串はないからね。
黄金博物館行きと書かれた細い道に入っていきたいのだけど、あの霧でしょう。そして日暮れは近いし。
ふとテラスのようなところに出ました。

霧というか山の「ガス」で視界は本当に悪いです。
あとでSNSに写真をあげたら登山をなさる方に言われました。「これ、山で遭遇したら動かないほうがいいレベル」

山は登らないけれど、私もそう思いました。日が暮れて人工的な光が見えるようになっても、動けるレベルではない。
うっすら下の建物はほんの数メートルなのに光が灯っているのかすらわからない。

あとで台湾リピーターさんには「日が暮れて灯りがともると幻想的」と言われましたが、もう、ギブ。あれ以上滞在できたとも思わないし、二度と行きたいとも思わない。
ただこのテラスの周辺はちょっと面白くて、古くてボロい建物が多くて、人も少なくて楽しいのでした。

上の写真だけでまともに歩ける状態ではないのがわかるよね。
このレンガ。

いいわあ、と思うのだけど、どうも柱がかなり細い。
そして、赤い郵便ポストだ。

台湾のポストは緑色と赤色。古いように見えるけれど、どうなんでしょうね。あと「無料」と書いてあるけれどなんなのかが理解できず、スルー。
日本人カップルが「これ、帰ったほうがいいんじゃない?」と引き返したのが私に取っても「もうこの先はやめよう」と思った契機になり、私もここで引き返すことにしました。
あの、人混みの中よ・・・。ふう・・・。
バスは台北行きが来れば台北行きに乗ろう、基隆行きが来れば基隆にいくか瑞芳で降りようと思って並びました。基隆行きのバスの最後に押し込まれるようにして、九份を出ました。
途中行きもそうだったのですが、「九號停車場」で人がどっと降りて行きました。それでもまだ座れなくてね。瑞芳駅前まで座れなかったというわけ。途中、ぱーっと海岸が見えることがあって、それはそれで綺麗なんだけどねえ。
そして瑞芳駅到着。

確かに降りたのは反対側だったようです。ここまで15元。
15:30と16:47にヨーヨーカーをかざした記録があって、おそらくバスに乗るときです。結局30分も九份にいなかったということでしょう。
そしてしばらく瑞芳駅で列車を待って、台北駅に行くのですが、18:32に台北駅を出た記録があります。(台北駅まで44元)やはり自強号が来なかったのでローカルに乗ったのですが、台北駅まで一時間以上かかるのよね。ということは瑞芳駅を出たのが17:30前でしょう。
結局、平渓線・九份と一気に回ったのですが立ちっぱなし&人混みの中の一日でした。結構きつかった。
台北に戻って、ご飯を食べてから足を揉んでもらったんだけど、これがまたあたりが悪くてねえ・・・。
・李炳輝足體養生館館前會館でマッサージしてもらったけどめっちゃ痛かった(涙)
この日のルーティング
この日はこんな感じでした。
- 平渓線の旅をしようと思って、瑞芳駅では降りずに三貂嶺駅までGO!
- 平渓線・菁桐駅まで行ったはいいが、なんか興味をそそられず、そのまま引き返して十分駅へ
- 平渓線・十分滝まで地図を見ずにGO! はちょっと無理だった
- 九份はツアーがいいと思う
結論としては、今回はかなり疲れたので、是非とも「平渓線」と九份を一気に観光したいなら、「九份・十分・野柳」というようなプランを購入する方が良いかも。
さらに、平渓線そのものは日本人だらけで乗っても海外旅情はありませんでした。それよりは車で移動してしまった方が楽だっただろうな、と思いました。特に小さなお子さんがおられるような場合は検討されてもいいのではないでしょうか。
★オプショナルツアーを事前に買っておくのもいいかもよ
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