今回の目的の一つが時代祭。
10月22日の時代祭の前日に関空に降りられるフライトで、時間の良いのが取れたし。大阪にも用事があったし。次には奈良で正倉院展に、東京ではフェルメール、もう、うまい具合にポコポコはまっていきました。
今回は「まなび席」という席(5000円)をとって、じっくりと鑑賞いたしました。
時代祭について
お金のかかったコスプレ大会ですね。衣装はペラペラではなくて全部ちゃんと本当にその時代のものを作ってお召しになってるんだそうです。2018年は幕末志士列を新調したんだったかな。一千万円単位だそうです。どうせ志士なんてさ、ボロいの着せときゃいいのよ、というわけにもいかない。
その衣装がすごいんでね。雨だと順延ということになる。ただ、こうやって使って、新調して行くから京都の伝統芸に小さなニーズがあり、そして記録が残るというわけだ。そういう役割もある。
平安時代の武官と文官は衣装が微妙に違っていて、耳のところにフサフサをつけているかいないか(つけているのが武官)だけではなく、袖の作りが違うんだそうな。よくわからなかったけれど。
豊臣秀吉は、「豊臣秀吉」としても、「羽柴秀吉」としても出るので、二回。(豊臣秀吉」としては、牛車に乗ってます)京都は秀吉好きなんですね。ああいう、成り上がってきた田舎者は嫌いそうなのに、意外でした。少なくとも、秀吉は京都の市内に火をかけていないのがいいのかしら。
それなのに!源平は平安時代に巴御前と常盤御前だけ(マジで!)で平家はなかったことにされる。常盤御前は胸に牛若丸(のぬいぐるみみたいなの)まで入れてます。本当に平家がいないの。知盛に重衡、維盛に敦盛を若手イケメンで配すると盛り上がると思うんだけどなあ。
写真の加工をするのが面倒だったんで、二つ。
まずは楠木正成。おう。変なところまでぼかしがかかっているが、気にしないでくれ。
(石清水八幡宮ですね、今回のこの人のゆかりの地に行ったのは。⇒八幡:石清水八幡宮、表参道を登って降りた
ちゃんと本物の鎧なんでしょうね。
さて、いわゆる平安時代の十二単のお二人。
前が清少納言で後ろが紫式部。おうー!この二人が同じ車に乗っているよー。仲が悪いのか、紫式部が清少納言を意識しすぎているのか。
さて、これね、平安時代について少し調べると出てくることにお気づきでしょうか。
いわゆる十二単は平安時代の女房装束なんですね。
なので、お姫さまはお姫さまのままなら、十二単は着ません。しかし、お姫さまと呼ばれても実は受領階級の娘で、宮中に女房として仕えるようになれば、十二単を着ます。
略装をするのは女主人。正装するのは女房。裳も見えるので、清少納言が正装とわかる。後ろに座っている紫式部は略装。紫式部の方を上の地位に置いてる。
そういえば、この時代、というよりも一条天皇の頃は、女主人は奥に控えて前に女房がいてこの人を介して客とお話をするでしょ。なので、ここからも、前に座っている清少納言よりも、後ろに座る紫式部の方が上なのがわかるよね。
ちょっぴり知識があるだけでも、なかなか面白いのだ。
紫式部邸跡にも行ってきたよ!⇒京都御苑近辺:盧山寺は本当に土御門殿のすぐ裏に!!!
まなび席について
席は5列あったのかなあ。それで私は3列目なので、ひどくはないんだけど、御池通の車道なんですよ。大きな道の。そうすると、真ん中が盛り上がり、歩道側に従って下がってくるじゃない。最後列の人と、最前列の人では見えるのが全然違うのに同じ5000円ってキッツーって思いました。
パンフレットはありがたかった。
イヤホンガイドもわかりやすく、この点は良かったと思います。
ただ、自分の席を見つけるまでに結構時間がかかった(何がどのエリアなのかというのが、どこにも表示されていないので、目立たず、しかもおしゃべりしている係に聞くしかない)のが微妙。
さらに、この有料座席の後ろってそれなりに見やすいところなんですよ。そうすると後ろにも人が来る。椅子を持ってきてね。それは構わないんだけど、後ろでプカプカタバコを吸うのよ。
あれには参ったわー。京都って結構、めちゃくちゃ。
まなび席は、楽天チケットで取りました。
https://ticket.rakuten.co.jp
パッケージツアーっぽい一行もおられた。阪急交通の幟だったかなあ。
旅行のことなら阪急交通社におまかせ!
時代祭は、平安神宮のお祭り。
時代祭は、平安神宮のお祭りです。
京都御所を出発して、平安神宮に至る行列です。
なので、一番最後に、桓武天皇(平安遷都)と京都にいた最後の天皇、孝明天皇が出てくるのです。
有料座席が御池通にあるのを見ても、おそらく一番見やすいのは御池通ではないかな。
・時代祭