台風のシグナル
香港・マカオはそれなりに台風の多いところです。
実は、香港とマカオはほぼ同じシグナルを使っているので、香港を例に取ろうと思う。(右が香港、左がマカオ)
シグナルがありまして、1・3・8・9・10という五段階あります。実は、夏に3が出てるのはそれなり見ちゃうことです。3ならまだ出歩けないわけではないですけどね。
3で学校は短縮になったり、会社も早期帰宅を促し始める。8が出たら、飛行機も欠航・ディレイが増えるので、ホテルに缶詰になるのを覚悟しなければなりません。とにかくネット回線をつないで、自分のフライトがどうなるのか確認しましょう。直撃するとき(10まで行く)は8から欠航し始めますが、直撃しなければ、ディレイで済むことも。
いずれにせよ、空港に行くつもりならば、エアポートエクスプレスが徐行で運転しているだろうけれども。苦労する可能性があります。香港のバスは「ターミナル」を自称しても「ターミナルビル」になっているところが少ない点も覚えておいて。
ネットに繋いでいれば、香港天文台の出している、My Obserbatory (我的天文台)のアプリでシグナルを見ることができますが、路上でも”Typhoon Signal X Now Hosted” (台風のシグナルXが出ています)という立て看板のようなものが出るようになります。
さて、我々観光客向けに簡単な解説を。
正確には英語で香港天文台の公式から見てね。
・Precautionary Measures when Tropical Cyclone Warning Signals are in force
1號・3號
1・3から。
上の写真の左が1號、右が3號です。
Tがひっくり返っていますが、これは風向きを表しているわけではない。上向きか下向きかで、1號と3號を見分けられるようになっているというわけ。(まだ数字が読めないようなお子さまや、アラビア数字が読めない人でも区別できるように工夫されいるのだと思う)
1號はStandby。(嵐に)スタンバイ。800km以内に台風がいますよ、くらいの。
3號だと、Strong Wind。まんま、強風。マカオへのフェリーが停止しはじめ、スターフェリーは運行してるかしてないか、くらい。マカオへは距離が長いから、早めに停止するのだと思う。モールなどでショッピングする分にはそんなに影響がないのではなかと思いますが、気をつけて。
こういうときには、市内のウォーキングくらいはいいけれども、香港の自然と戯れるようなことはなさらないように。
8號以上
さて、恐ろしいシグナル8以降です。
8號は、Gale or Storm、つまり「烈風もしくは暴風」 。怖いねえ。このサインは、四つあります。西北・西南・東北・東南。風がどちらから吹いているか、というサインです。三角形の向きや数が変わりますが、日本人なら大丈夫よね。漢字が読めるものね。
上の写真では、台風の吹き返しで、風向きが変わって、接近中と離れるときとでは表示が変わりました。
8號になると、スターフェリー、マカオへのフェリーは完全に停止。学校は休校。公的機関も停止。地下鉄・バスは状況次第でしょうね。
飛行機はもう飛ばないので、もしもホテルに延泊できるようなら、お金を払ってそのまま延泊しましょう。台風シーズンの香港は、観光のオフシーズンです。暑いからね。台風シーズンならば、航空遅延補償のついた海外旅行保険を買うべし。⇒海外旅行保険には航空機遅延補償をつけるべきだということを実例を元に説明するぜ!
特にお子さんがおられるような場合は、先にお菓子なり、パンなりを買っておいてその場をしのげるように先に手を打つのがオススメ。8號が出たばかりだったら、コンビニもまだ閉めてないかもしれない。
9號は、Increasing Gale or Storm で「烈風或暴風風力增強)」。風が8號よりも強くなりました。マークも、上下に三角があって、どこからも吹くってのがよくわかる。これは「家の中にいなさい」というサインです。
もう、レストランはおろか、コンビニを含めた商店も営業していないところが増えます。例外はもちろんあって、上に大規模マンションがあるような巨大モールの一部のレストランですね、ここはごったがえすかも。一度、香港で9號まで体験したことがあるのだけど、当時友達が住んでいた、沙田の巨大モール併設のマンションに行ったの。いくつかレストランが開いていて、そこでもご飯を食べられた。
10號は、Hurricane (颶風) 。ハリケーン。タイフーンとハリケーンとどう定義づけているのかがわからないんだけど。サイクロンは熱帯低気圧ね。「いずれにせよ、これは目が近づいてきました。穏やかになっても突如吹き返すから気をつけて。」というシグナルです。
山竹(2018年9月)のとき
今回使った10號まで行っています。香港女子曰く、
・地下鉄は路線にもよるけど、徐行運転
・開いてるマクドナルドがあるので入った
だそうですが、観光客がに真似しちゃダメですよ。
どの道ならあまり濡れそうにないか、また、開いているだろうお店の見当がつくジモティーが、できる限り被害の少なそうな道を選んで歩いていけるから。観光客のできることではありません。それなりに土地勘のある私でもできません。
台風シーズンの旅行ならば、ホテルはちょっと高めにして、駅のすぐ近く・レストランがあるところにするといい
ご飯時で、レストランのあるホテルならそのレストランはやってるんだろうけれども、そういうわけでもないなら、外で探そうとするのは無理だと思う。
安いホテルにしたなら、食料を買い込んで、窓から離れたところで過ごすのが吉。
台風どきの香港はオフシーズンなので、ちょっとお金を出してレストランのあるホテルを選ぶべし。
私が泊まった中ならこのあたり。
駅の近くをお勧めする理由は、特に地下鉄の赤線は外を出ないので台風でも徐行運転をしていることが多いから。実際に山竹のときも赤線は動いてた。なので、洪水でもない限りはホテルに戻るのに地下鉄が使えるというわけです。
香港の雨のシグナル
2018年9月の山竹台風のときは、黄と紅が出ました。これよりも上は黒色。
黄色は日本人的には、イエローと言って欲しいのだけど、香港ではアンバーと呼ばれます。これはもう、日本でいう「青信号」が英語では「グリーンライト」というのと同じようなものだと思って。こんなところで引っかからないで。これは警告を出してるだけのようです。
次が紅。これだけでお店が閉じるわけではなさそうです。
黒色ならば、室内へ退避。
香港島がわのミッドレベル以上からは階段や坂が川や滝になりそうですが。
これも、正確には香港天文台の英語のページを見てね。
洪水や崖崩れのシグナル
特に浸水しやすい、新界の北部に洪水のシグナルが出ていました。
新界には沙田という、香港最大のベッドタウンがあるのですが、香港に住んでいる友達に会いに行くような場合を除いては、観光客にはそんなに影響のあるものではないのだと思う。
崖崩れのシグナルもでてました。観光客的にどうかなーと思うけど、ミッドレベル以上だとすごい坂なんであれが崩れることもあるかもしれない。
英語できたら得られる情報量が多くなる。
香港の場合は、いろんなところに英語も書いてある。台風のシグナルだって英語でも表記してあります。
それなりに英語が「通じない」ところではあるんですけれども、それでも日本よりは英語が通じるところです。
というわけで、こういうときに英語ができると楽っていうのはリスク管理の問題であって、マウンティングでは一切ない。自己手配だったら、自分で交渉しないとならんのですよ。相手が日本人とは限らない。
こっちもどうぞ。私の時の交渉の英語のスキットを書いています。⇒Step 03 台風でフライトキャンセル!どうするの?
中国語が喋れるようになったとは思わないけど、もう一歩進められたかなーと思ってるのが、モニターさせてもらったロゼッタストーン。もちろん英語もある、というか、英語はすごく充実してる。
ソースネクストロゼッタストーン
セッティングについてはどーぞ ⇒ロゼッタストーンがブラウザ・スマホで使えるようになったよ!