このページの内容をまとめると
ああ、長かった。
読者さんに台北で活字でブロガー名刺を作ったら?と言われて、調べたら「日星鑄字行」というのがあるのです。
行って作りました。行ったり来たりしちゃったもので、組んでもらったらその場で試し押しするのをつよーくお勧めします。(ひょっとしたら、インクは買わないとならないかもしれないけどね!)
2016年冬に一度作ってみた
実は、一番初めに作ったのは2016年12月。
パタパタと名刺を作れるような台を買うのもアリですが、紙なのでねえ。あと、うちはドメインが長い。「気が付いたら高いところに登ってるよね、高所恐怖症なのにね、ぷぷぷぷ、じゃあ、『姉御、摩天楼に登る』ってブログにしよう」というところからはじまったのだから仕方がない。本当にもとは「姉御、摩天楼に登る」だったんだもの。なお、当時のPVは一ヶ月100も行かなかったぜ。
というわけで、四文字のハンコを作ることにしたわけです。
うまく人が抜けたところでパシャっとやれた。実は店内はすごく混み合っているのです。次の瞬間、人影が入るわけだ。
出来上がったけどなんか変。組むときはその場で試し押しをしてみてね
こちらの時間があまりなく、かつ、向こうも人が多くて「捌きたい」感があって、それはどうしようもない。そのときは確か小学生くらいの団体さんがおられてね。
しかもこっちは中国語ができないとくる。「超クラシカルな字体でこの字が欲しい。四つを組み合わせてスタンプにしたい」というわけ。英語で。
覗くとどことなく、母校の学部図書館の地下のような趣の地下室からも従業員さんか誰かが出入りされていたり、すごく忙しかった。
だからまあ、試し押しもせずに「この字ね」で出ちゃった。
帰って押してみるんだけどさ・・・。下の写真で左のやつ。
うーむ。変でしょう〜。
ブロガー名刺を作ろうと思っていたんだけどなあ。
結局、ブロガー名刺も印刷して、このハンコが押せるスペースを裏に作りましたけどね、これは押せない。
⇒ラクスルで名刺を作ったよ!
というわけで。
私みたいな台北リピーターさんは「ま、いっか。また行くしね」で済ませられるのですけど、初めて台北に行って、次にいつ行くか・・・というような方の場合、これは悲しい。
ぜひ、その場で試し押しをしてみてください。インクも売ってます。
プラスチックをはめ込んでるけど、どうなってるかがわからないから手を出さなかった
ここで購入したハンコは、鉛の活版をプラスチックケースにはめ込んでるんだけど、ツメがどうなっているかわからない。
割って出してもらって新しいケースを買いましょう、と次の台北行きを待つことにしました。
2017年5月
リターン!と思ったんだが、そうだね、台湾は連休中だったね
ええ。
私の目論見は、29日中にこれを変更してだね、夜の間に名刺に押しまくり、そしてComputexに持っていく、だったのです。
なので、持ってたシャチハタの油性インクを使うから、と思って日星ではインクを買わなかったのだけど、シャチハタは大きいからね、と小さいものを買って行きました。
もちろん、日星で購入しても良かったんですが、好みの色を地元モールで見つけちゃったんだから仕方がない。大した額ではないのだし、消費に関しては目の前にある確実性をとるべし。
ところが、2017年の端午節は5月30日。連休だったんですよ、台湾。
がーん!って効果音はこういうときにあるよ。
ちょうどこの上に住んでおられる方なのか、おばあさんが帰ってきた感じだったので、お休みか聞いてみました。
片言の中国語で。向こうは中国語しか返さない。にっこにこの笑顔でしたが、中国語オンリー。しかし、拒絶されているわけではない。親切なおばあさんでした。台湾ってこういう感じだからいろいろあっても好きになる。こういう風にご機嫌な人でいたい。「おもてなし」ってこういうことだと思うの。
ここでどうやら連休中なのでお休み。29日は月曜。31日なら開く?というわけで、「星期三?」と聞くんだけど、ここは台湾。目の前に「週」と書いてあったが発音できぬ。「じょう」かしら、「じょうさん?Wednesday?」と聞くと「好好」なので、出直すことにしました。
リターン!のリターン!
Computexは面白いのだけど、人が多すぎて疲れてしまい、午後遅くなる前に一度台北駅に戻って遅い昼飯を食べて、そのまま行こうかと思ったのですが、パンフレット・リーフレットも多くて荷物が重く、ホテルに荷物を置いてからのリターン。
今度はシャッターが開いていて、すんなりと行きました。
ここは日本語どころか英語が通じるような通じないようなところなので「昨年作ってもらったんだけど、順番がおかしくてねえ、右と左を入れ替えて欲しいの」とメモに押したハンコと「こうしたい」というのを書いて準備しておいたのを見せると、ステンレス定規のようなものでこじ開けて入れ替えてくれました。ケースを買い直すよ、という間もなく。
そっか。こじ開ければいいんだ。
できたスタンプがこれ。
今度は「花」がなんか変なんだが、もう、これは「味」ということで。今度は右側。
・・・満足できぬ。というわけでこじあけてみた
もちろん、これで満足できる人ではありません。
ステンレス定規ならあった。開けてやるぜ。
ツメがあるわけではなくて、突起を入れるだけなんですね。なんども開けたり閉めたりするとこれは緩んでしまう。
うーむ。裏側はきれーなもんなんですけど。
調整のしようもなく、戻しました。
おそらく、「花」の「イ」部分なんかほんのわずか凹んでるんでしょうね。これが端っこなら押せるんだけど、中なら押せない。
ぶ厚くてやわらかな紙が適している、ということなのでしょう。高いが仕方がない。今回の名刺を使い終えたら、ぶ厚くて柔らかな紙で名刺をつくろうっと。
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太原路は機械の部品工場(こうば)のようなところ
台北駅の北側を歩き始めると、なんだかわからないチープな感じのお店があって問屋さんがリテールも行っているのかしら、というような感じがして、さらに細道に入ればふらっとみると街市(果物は高めだったよ)があったりと、南側とはまた違った面白さがあります。
滞在するのは南側のほうが便利なのですが、「味」という点では北側のほうが面白みがあります。しかも、ほんの少し歩けば、私の好きな中山です。
台北の「市内」は碁盤の目なのでうねうねと入り込んでも方向さえ間違えていなければ、抜け出せます。しかも昼間なら安全に冒険できると思う。こういう、裏道に入り込んで楽しんでしまうタイプの人にとって、ある程度地理を頭に叩き込んでしまって、脱水と低ナトリウム症に気をつけさえすれば、午前中から歩くならへっとへとになるまで冒険できます。
カフェなどに入りたければ、大通り(といっても大きすぎるとだめなんだけど)に抜けさえすれば、チェーンのカフェはいたるところにあります。
碁盤の目だからこそ方向がわからなくなるんだよ・・・と言われても私にはどうしようもない。その迷い込むのすら楽しい。しかし、動物が苦手な私にとっては、いきなり犬が出てきて、うっとなるのだけど、それもまた台北ダンジョンのモンスターというわけで。戦ってもどうしようもないので、逃走。
太原路のあたりを歩けば、機械の部品を作っているような「工場」、それも「こうじょう」と読むのではなくて「こうば」と読むようなところがいくつもあります。シャッターが下りていたり、車がむぎゅうと入ってきたりと、いろんな意味で「フォトジェニック」ではあるのですが「ご安全に」という言葉をおかけします。
台湾名物の軒下の歩道がスクーターに占拠されていたりと、台北の表通りとは一味違うのです。
2017年5月の私のルートは重慶路を北上し、長安西路に入り、「太原路」が見えてきたら「97巷」で入る、でした。
そう。当代芸術館や私のお気に入りのホステルの一つ、Flip Flop Gardenの近くにあるのです。
この写真はおそらく冬。足を出したお姉さん達が写っていますが、2016年の11月・12月の滞在のときでしょう。だって台北だもん。
承徳路から入ればすぐなのですが、そうすると「ダンジョン」っぽさが減るのです。
でもまあ、時間もないですしね。私は重慶北路から長安西路に入り、太原路を北に北上して97巷」に入ります。そこから承徳路、でした。
日星鑄字行
台北市太原路97巷13号
・https://www.facebook.com/rixingtypefoundry
活字の型を修復(新しく?)したいのでクラウドファウンディング中。
・http://www.rixing2017.com