2018年5月の花蓮滞在中に、モニターさせていただいたツアーに入っていたために二度清水断崖に行きましたし、蘇花海岸方面は船上からも見ました。
いずれもあまり天気が良くなかったのが玉に瑕ですが、いくら晴れ女とはいえども日本でいうところの梅雨に入っている時期に行って、スパーンと快晴になるわけではありません。
船上から見ると、お分かりでしょうか。手前は別としても「浜」がない。
すっとーん!ですよ。
崇徳
一番初め、花蓮に行くときは「崇徳」というトンネルの前の展望台でおりました。
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そこからの景色がこれ。
二段構えの展望台になっていて、さらにその下にも降りられます。下の展望台からしばらく降りたところにトイレも作って足ました。入ってませんが。
で、私はこのとき石段で滑っちゃったのよ。滑って膝を打ってしまった。厚手のジーパンを履いていたので少し擦りむいただけですみましたが。
(後でどの本か出すけれど)一青妙さんの環島本によると「Ilha Formosa」と呼ばれたのはここを見たからだという話もあるんだそうですけど。
仮に、もしも載っていた船が難破して流れ着いたのが「ここ」だったらそれはもう絶望的ではないかって思っちゃうほどの断崖絶壁です。
ここから反対側に目を向けると、花蓮方面。奥の方の浜辺は七星潭になるのかなあ。流れ着くならあっちがいいよぅ。うっすら海に網が設置してあるのが見えます?
ぐーっと奥に真っ平らな土地があります。あそこがおそらく花蓮市の郊外。今回宿泊したシャトーデシン のあたりではないかしら。
この写真を見ると、おそらくこのあたりまでは船上から見えたんじゃないかというのがわかっていただけると思う。
結局、私は花蓮ではホテルのエリアしか降りませんでしたが、スットーンと平らな大地に山が迫っている地形でした。(それに対して、宜蘭は真っ平らに見えました)
足を滑らせてしまった精神的なショックで撮影していないのですが、この崇徳の休憩所はトンネル前の休憩所です。大型バスは止まれませんが、タクシーやマイクロバス、バンなら駐車できます。
私も車で中国山地の山越えは何度も運転したし(したいものじゃない)、「たまに車が転落する」崖ポイントも知ってる。
お分かりであろうか。あんなもんじゃねえ。
アルプスというか、オーストリア・ザルツカンマーグートの曲がりくねった道を運転していただいたけれど、ここまで険しくないですよ。
ここの駐車場の正面の崖はまだまだ上がある。そしてこの下はまだまだ海まで遠いのです。二次元では近いんだけど、三次元だと遠い・・・。
ここに、ロード用の自転車でバイカー装備のおじさんがおられたのですが、ひょっとすると、まだまだこの先も自転車でゆかれるのかもしれません。
小清水休憩区 では、台鉄のトンネルを見られるよ
タロコ渓谷ツアーのときには花蓮から崇徳の駐車場を通り過ぎ、小道にそれて少し上に上がりました。
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そこにも展望台があります。Google Mapsによれば、おそらく「小清水休憩区」。
(白状しよう。この辺りでようやく前日のホエールウォッチングでレンズカバーが潮で汚れに汚れていると気づきました。ティッシュで拭ったんだけど、ウェットティッシュで拭けばいいと思いついたのは、なんと帰国してから・・・)
ここでこんな崖を見ると、もう絶望的になりませんか?
もしも「ここ」に漂着してしまったら。
道なき道を登り、山に入るのでしょうか。そうなんですよ。私。福音館の出しているこの手の話で育った。
- Amazon 二年間の休暇 (福音館古典童話シリーズ)
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- Amazon 神秘の島(上) (福音館古典童話シリーズ)
- Amazon ロビンソン・クルーソー (福音館古典童話シリーズ)
- Amazon ガリヴァー旅行記 (福音館古典童話シリーズ 26)
しっかし、漂流もので一番リアルなのはこれだと思うんだ。
- Amazon 蠅の王 (新潮文庫)
私が(いつも通り)想像をたくましくしてビビりまくっていたのはわかっていただけるのではないかと思う。野柳に漂着するならなんとか生きられるかとおもうけど、ここだと死ぬわ・・・って思っちゃう。生きる気力を失うと思うの、私。
というか、そもそも私は女海賊でもなければ女船員ではなかったね。
話は清水断崖に戻すとバスの運転手さん兼ガイドさんが「リーベンレン」「リーベンレン」とおっしゃっていたのですが、これは「日本人」。
日本統治時代に通した鉄道のトンネルなのでしょう。
20世紀初頭の技術を待たないと、このエリアを開拓するのはさぞ困難であろうとつくづく思います。(そして開拓することそれが良いかはよくわからない)。
タロコ渓谷の中の方まで行くか行かないかは別として、清水断崖は一度見ても損はないと思う景色でした。
行き方
今回私はオプショナルツアーを使っています。多分それが外国人旅行者にとっては一番安くて安全ではないかと。
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姉さん、オプショナルツアー激推し
一青妙さんの、環島本を読んでから行って、また帰ってきてからも読んだですが、50人グループで行った自転車環島でも蘇花海岸、すなわち花蓮から蘇澳の間は台鉄を使ったそうです。
- Amazon 「環島」 ぐるっと台湾一周の旅
さもありなん。半分眠りながらだったのですが、宜蘭を出てから車ではカーブの連続だし、場所は高いわで、ここを(集団で)自転車で走るのは大変です。徒歩も危険。
ここ、台9線の「蘇花公路」と呼ばれる部分は、大型のトラック・ダンプも普通に走っていますし、もちろん、大型の観光バスも通っています。また、台湾の交通マナーは日本人にとっては大変「荒い」。また、車社会なので「徒歩の人」に適した道になっていません。日本の山越えの国道のそばを歩けるか?と考えてみていただけると幸いです。「歩けなくはない。でも事故を誘発するんじゃね?」みたいな。
「台9線 蘇花公路 車禍」でググるとしょっちゅう交通事故が起きているのがわかると思う。「騎士」と書いてあると、自転車乗りのことです。危険な道を避けるのも賢い旅人です。
こういうところでは本当にツアーはいいよ、ツアーは。今回はKKdayさんにモニターさせていただいたのですが、個人旅行者はこういう場所こそ、オプショナルツアーを使うべきだと強く思いました。
その他の方法
ホテルのミニバン・マイクロバスが崇徳の駐車場にはあったので、宿泊するホテルが大型であれば、そういうツアーもやっているかもしれません。見たのはSilks Place(太魯閣晶英酒店)。
agoda 太魯閣晶英酒店
黄色いタクシーで乗り付けている方々もおられました。
タロコでもおそらくレンタカーっぽい方々(車を運転していたけれど人種が違った、ということね)がおられたので、どこかで車をレンタルできるでしょう。ただし、日本に住む日本人は要注意。台湾は左ハンドルです。さらに、台湾は日本人からすると運転が荒い。さらに崇徳はスクーターできている人もいた。できなくはないけれど、私にはできないなあと思いました。
1. 鉄道で「和仁駅」あるいは「崇徳駅」下車、「バス」あるいは「タクシー」乗り換えて「清水斷崖」に到着。
2. 鉄道で「花蓮駅」下車、花蓮客運バス(花蓮新駅―崇徳)に乗り換え、「崇徳」下車。