今回のGo To奈良のメインは明日香村。
橿原・桜井・明日香と結構いろんな展示施設があり楽しませていただきました。明日香村埋蔵文化財展示室は、明日香村の施設なんだろうなあ。
この周辺、最寄りのかめバスのバス停ならば「飛鳥」。
明日香村埋蔵文化財展示室
今回の明日香村埋蔵文化財展示室は。じゃん!
ん!?!?
「明日香村観光開発公社」のテントの横にカーテンの引かれたところがありますけれども、ここなんですよ。
中はどなたもおられなかった。
でも、見て悪いわけではないようなので見せていただくけれど、写真撮影していいかわかんなかった。内容としては、万葉文化館と飛鳥資料室が実に充実していたのもあって、ちょっと微妙かな。
うむ。
ここ、左側に切ってるけれども、農産物販売所のようなところがあったの。駐車場と農物産販売所をがメインなのね。ただし、入り口のこっちはご覧になるといい。って興味のある人は少ないかな。
日本で最初の本格寺院、飛鳥寺の講堂の礎石です。飛鳥寺は、平城京遷都に合わせて奈良に移り、元興寺に。元々のここ、明日香の飛鳥寺は規模がかなり縮小していますが、推古天皇時代の御本尊は残ってます。
https://asukamura.jp/shisetsu/maizobunkatenji.html
飛鳥水落遺跡
駐車場の周辺に、しれっと飛鳥水落遺跡があります。
なんじゃらほい。あまり大きな建物ではなかったのではなろうかと。
あと、こんなのがあるんです。
実は、これ。中大兄皇子が作らせたという、漏刻の跡ではないかと推測されています。
飛鳥資料室に詳しかったよ。
https://www.nabunken.go.jp/asuka/info/2019/06/post-305.html
実際に行くメリット
それでも、実際に見て良かったなあと思うのね。
理由は「大きさ」。
屋外で見ると、めっちゃ大きいじゃん、とか、案外大きくないのね、とか。そういうところかと。
それを連想させるような、柱の立て方をしてありますし。
飛鳥川が近いから水を引いてきやすいんだろうなとか。
でも飛鳥川は「淵は瀬になる」で有名で、平安時代を通して常ならぬ世、常ならぬ人の心を表わしますわよね。
石神遺跡
ついでにもう一つ。石神遺跡。
こっち水落、あっち石神。
明日香村埋蔵文化財展示室の裏側に石神遺跡があるんだよ。
飛鳥時代って、巨石文明の時代でもあり。
特に天智天皇・天武天皇の母、皇極天皇(=斉明天皇)の時代のものが結構残ってんですよね。上の、水落遺跡だって、太子時代の中大兄皇子(=天智天皇)が、であって、時代的には斉明天皇。
その一つ。須弥山石が発掘されたのがこの石神遺跡です。
ただ、特に石神遺跡には行かなくてもいいと思うの。だって今は何も見えないようになってるから。
飛鳥資料室へ行くべし。
聖徳太子御生誕の地?
飛鳥寺から甘樫丘側にいくときに、飛鳥川を渡る橋のたもとに御生誕の地の石碑がある。
どうなんでしょうね。
このエリアは飛鳥寺もそうだし。蘇我氏ゆかりのエリアではある。
厩戸皇子の父・欽明天皇の生母は蘇我稲目の娘の蘇我堅塩媛。厩戸皇子の母・穴穂部間人皇女の生母も蘇我小姉君で蘇我稲目の娘。(欽明天皇と穴穂部間人皇女は用明天皇の異母兄妹だけど、その母親たちも姉妹だったということ)
なので、厩戸皇子がこの近辺で生まれててもおかしくはない。そして、飛鳥川は今日の淵が明日の瀬になるような川と、ずっと「常ならぬ世」の歌枕になってたような川でしたから。