外灘の土手(というか堤防)沿いに歩きます。

そろそろ下に降りましょうか。
なんかあるよ?

上海フェリー。

思った通り。
ちょうど、人が乗り込んでいるところだったので、ピッとかざして前の人に続きます。2元なり。

こんな船かあ。小さく外灘の景色が見えますね。

乗ってみよう。あれ??庶民の足だと聞いていて。広州のときみたいに、上海の庶民を見られると思ったんだけど、観光客ばっかりじゃない?日曜日だからかな。
一階部分に窓はあるけど、開かないし。二階に上がってみよう。

みんな、考えることは同じだから。
上の、屋根はあるけど窓になってない部分なんて、人だらけ。

外が眩しいわあ。

これじゃだめだと下におります。
下だと揺れも少ないしね。上は人が多いのもあり、揺れを強く感じました。まだ動いてないのに。
あっちはChina Immigration Inspectionですって。

黄浦江は決して大きい河ではないし、長江に流れ込むだけなのですけど、それでも日本の感覚では随分と大きいです。

そのうちに到着しました。
このあたりは住宅地かしら。

もう一本、別の方向にゆくフェリーもあるのですけど、来る気配がないし。
バスもまだ乗りこなせてなくて。

いいや。というわけで、のってきた船に再度乗り込みました。そういう人は多かったみたいよ。
時代劇の髷みたいにたくさん三つ編みしまくった子とか。

ママはプリンな毛先がダサい。でも中国ってこういうプリン多かったなあ。中学生の頃、髪を染めた子を見ては「貧⚪︎人のファッション」って友達と笑ってたのを思い出した。
かと思えば、こんな子。

ママもいちいちブランドのロゴが見せつけるように身にまとってて。ここ、観光客のクルーズではなくて本来は庶民の足だと思うのですよ。それを安いからってみんな乗ってるんだと思う。私にはそこが残念だったんだけど。
それでもひったくりとかに合うとは考えないほど、上海って豊かなところなんだ、と感心しました。
80年代後半から90年代って、こういう一家が結構いましたよね、日本。90年代から00年代にかけて、青春を送った私にとっては、ヴィトン=ヤンキー専用、なイメージを植え付けられてしまいましたが。
まあ、上海なんで偽物かもしれないけれど、それでも「金持ちざますごっこ」ができるんだね。
あの頃の日本みたいな、(多少景気が悪いのだけど)自分の未来に疑いのない、そんな幸せな時期を迎えてるんだ。
両親の顔つきも、80年代から90年代の日本で子供にこういう格好をさせていた親たちのような、下品さが漂っていました。日本では、ああいう感じのガツガツした30代・40代って見かけにくくなったように思うのですが、如何でしょう。
それでも、上海に幸あれ。
予実比較
この「フェリー」は「地球の歩き方」で見ていたので、あるのは知っていました。対岸の浦東側に一つ、こちら黄浦側に二つ乗り場があるのです。二本とも乗ろうと思っていたのですが、思った以上に本数が少ないようで、そのまま戻ることにしました。
「歩き方」の書き方が、「庶民の足」という感じだったので、香港のスターフェリーのようなものかしら、と思いました。上海の「庶民」を見たかったんです。しかし、実際には観光客のおのぼりさんを見ただけでした。
ただ、それは日曜日だったからかもしれません。
歩き方によると、最終が20時前だったかな。なので、夜景をこのフェリーから、と思うのもわかるのですが、すごい人になると思います。そして、いくら夜はライトアップされて見やすくなるとはいえ、東方明珠とか、バンドの古い建物なんかはほとんど見られないのではないかと思います。
さらに、最終だったら浦東側はどう移動するのかな?バスかな?バンドの方に渡ってくるのであれば、人通りも多く、南京東路まですぐに歩けると思いますが。
もしも一人旅で、香港のスターフェリー気分で乗ろうとしたらひどい目にあうかもしれません。気をつけて。