苏州丝绸博物馆 Sūzhōu Sīchóu Bówùguǎn
この日は最後の日。お昼にホテルに戻ればいいんだけど、あんまり市の中心部から動きたくないので、残してたところの一つが、この絲綢博物館。絲綢=シルク。なので、「蘇州シルク博物館」と書かれることもあるんじゃないかな。あんまり大きな博物館ではありません。最寄駅は、「北寺塔」。

中国は「怪力乱神を語らず」なのだけど、孔子以前の中国の伝説というものはなくはない。その一人、西陵氏(嫘祖)という、養蚕の女神から博物館はスタートします。

蚕を育てて、繭から絹糸を作り、それを織る。気の遠くなるような作業よね…
何が凄かったかって、宋絹を織る再現をしてたんです。↓はその隣のブースに置かれていたもので、おそらく再現をしていた織機と同じなんじゃないかと素人目には思われるもの。

2人がかりなのよ。上の白い糸のところにもう1人登ってて、糸を何かしてたんです。下の人は、いわゆる足踏みで縦糸を上下させてその間に横糸を投げ飛ばして織ってた。上の人の白い糸がどうなるのかいまいちよくわかんなかったんですが。
動画もあるんだけど、アップするときには知らせて、と書いてあったので出さない。漁ったら多分上がってると思うけどね。私は上げない、というだけで。
で、この蘇州絲綢博物館は紹介するだけが仕事ではないんだな。うまく写真に撮れてないから出さないけど、新疆あたりで出てきた漢代の布の研究などもやってるようです。
これまで行った、上海博物館、武漢の湖北省博物館、蘇州博物館のものもあった。
中国の博物館にはねえ、明の衣なんかは普通に袖口が汚れてて、着たんだね、というのがわかるようなのが普通に飾られてるから…もちろんそういうものもあった。そりゃそう。明って江戸時代だもん。
そして、↓は、宋の皇后の絵から復元した皇后の衣から、私が意匠がよく見えるようにアップして撮影したものです。

そういう研究をしていた先生の記念館みたいなのが、↓の「⚪︎⚪︎術館」だけど、この、人形なんなんでしょうねwww(その先生は、復元や、発掘された布の研究だけでなく。絹はタンパク質だからさ。人工血管の研究もなさってたんですってよ)

右側は民家っぽいじゃないですか。長屋というか、アパート的な。
一応…博物館の敷地内で…研究する人たちはここにお住まいだったとか?現代日本人にはびっくりなんだけど、中国は80年代くらいまではこんな感じだったのかな…まあ、なくはないわな、2020年代の日本でもコンクリートブロックで作ったっぽい家が残ってるwww
庭園めいたものが作ってあるけど、お掃除中。

建物からこの庭園の方を見た小学校に上がるか上がらないかというような女の子が、「好美啊!(=めっちゃきれい!)」と叫んでて、この年齢でこういうところに連れられる子というのは、美意識が磨かれてるのねえと。
北寺塔駅周辺
この周辺には少し古そうな建物がまだ残ってたり。ぶらぶらするのも面白い。