仁和寺を出て、上の宇多さんのお墓(ということになっている)に行こうと思ったのだけど、時すでに15時近く、夏なら問題ないのだけど、すでに冬至前。車がビュンビュン走って行くのも怖く、私の足では無理じゃないの?というわけで行こうとして一分であえなく諦めた。
子供の頃に一度行って「行かなくていい」と思っていて予定はなかったのだけど、バスを求めていたら、結局きぬかけの道に入ってしまい、気がつけば龍安寺。

仁和寺と龍安寺はそれくらいの感覚です。仁和寺の中の方が長く歩いたように思う。
その先に行ってしまえば立命館大学なので、リッツまで行けばバスがたくさんあるのだけど、これまた「ま、いっか」、という勢いでつつっと龍安寺に入ったというわけだ。
龍安寺の太っ腹なことは、室内も撮影可だったこと。

ただ、のちに東寺で入った勧智院とは違って、畳の上にはあげてくれない。⇒洛南:東寺で五重塔の中を見て、異形の夜叉におったまげる
襖絵の良さは今だにあまりよくわからない姉さんです。
ぐるりと回ると、ありました。

この写真じゃわかるわけないな。
吾唯足知。あれはここなんだよ。
さて、お目当の石庭。

座禅を組んで、静かに・・・という場所なんだけど、まあ、仕方がない。
私も観光客だし、ここにいる人たちはみんな同じように思って縁側に腰掛けてる。
たださ、まあ、こういう、静謐さを求めるべき禅寺で、騒がしく落ち着かないというのは、細川勝元らしい決着というか。だって応仁の乱の一方当事者なんだもの。応仁の乱で燃えました、ってのが京都にはかなり多い。
昔、どうしてこんなに土塀がここは汚いんだろうと思ったけれど、今も変わらず。しかし、 これは「きれいに」しちゃいけないようですよ。「油土塀」と言って、土に菜種油を入れて練り合わせて作っていて大変堅牢にできてる。
ちっちゃな石庭も作ってあるのでご覧になってね。
こんなに太陽燦々という風に撮ってるけど、もう10月の16時なんだぜ。

16時に寺を出ると、行ける神社仏閣は少ない。もういいわね。
龍安寺前のバス停からバスに乗って、四条河原町へ。
四条河原町からぶらぶらと、デパ地下で食料などを買ってそのまま歩いて四条堀川まで帰りました。
実は、この衣笠山には、一条天皇陵があるんです。行きたいっちゃ、行きたかったんだけどね。危ない危ない。
拝観料:500円
・龍安寺
この日のルート。