さて、京都といえば金閣寺。
もちろんきたことはある。
しかし、お子さまにはここの面白さというか、美味しさが通じていなかった。
やはり混んでいます
十中八九、と読んだ通り、ここはものすごく混んでいます。京阪の京都定期観光バスを買って大世界。自力だったら絶対疲れてダウンするパターン。次にいけない。このプランについて。⇒KKdayで京都定期観光バスのツアーを購入したら、外国語枠だった!
ここだけは、いただけなかった。キャップの女の子でわかると思うんだけど、日本人の好むファッションじゃないとおもうんだ。外国人も御朱印に並んでる。
舎利殿など
さて、金閣寺というけど、鹿苑寺。ここは池の周りを歩いて舎利殿(=金閣寺を見ましょうね、というところ。これが今回のベストショットでありましょうかね。
本来これが一番だろうけど、必ず人が入る。
引きで撮って、池に映った金閣と、帽子をかぶせるような紅葉、って撮りたかったんだけどねえ。
iPhoneで撮ってみるとこうなる。
もちろん、トリミングで下に映った別の人たちをカット。ありきたりな写真ではございますが、それなりに気に入っていますよ。
ぐるっと回って金閣の下を見るけれども、なんとも奇妙というか頭でっかちに見えます。
しかし、ここは池が増水することもあるんでしょうな。
もちろん、この「金閣」は放火でうしなっているので再建です。
私はこっちを買って読んだが。
それを見た叔父にこっちを渡された。
同じ事件を扱っても、書く人が違えば全然違う印象に仕上がるよね。
上に上がっていけば、足利義満の松。
あ、はい。
・相国寺派
今回のプランについては、ここに。⇒KKdayで京都定期観光バスのツアーを購入したら、外国語枠だった!
西園寺邸あと!
そうじゃない。私の目的はここだ。
西園寺邸!
西園寺家、もちろん日本史をやれば近世に「西園寺公望」が出てきますね。そのご先祖さまです。
この土地で萌えちゃう理由は「とはずがたり」
鎌倉時代、西園寺家(もちろん藤原氏)がこの場所に「北山殿」という別荘を持っていました。「西園寺」という寺もあった。
おそらく西園寺家の全盛期は西園寺兼実。ちょうど元寇のころの人です。(二回の元寇は若き執権・北条時宗、京都にはこれまた若き関東申次・西園寺実兼でした)
この人の嫡祖母に当たる人が北山准后・四条(藤原)貞子。この貞子さんの90歳を祝う宴の記録が残ってます。というよりも、今回の旅行の隠れたテーマが「とはずがたり」で、作者の二条たんの、宮廷女房としての最後のシーン、第三巻の終わりがこの北山准后九十賀でした。その場所こそ、この「北山殿」。
北山准后九十賀の主催者は、娘で後嵯峨院中宮の西園寺姞子(大宮院)で後深草院と亀山院の二人の生母。この人が後深草院の御所から追放された二条たんを呼んでくれたという形で二条たんも参加できた。
二条たんにとっては、北山准后は母方の祖父の四条隆親(二条とは大変折り合いが悪かった)の実の姉で、母の大納言典侍は伯母にあたるこの西園寺家の正室に大変かわいがられていたようで、二条もなにかと大伯母に頼るところがあったようです、というか、いろんな口実にこの人の名前を上げまくった。大宮院もそれなりに二条を可愛がったようだけど、北山准后のもう一人の娘は、二条を憎んだ後深草院中宮の西園寺公子(東二条院)。
ここの参加者が豪華で、もちろん大宮院と東二条院の姉妹に、後深草院と亀山院の兄弟。後宇多天皇に東宮(伏見天皇)、そして西園寺家の当主の兼実。
参加していた二条たんに、二年ぶりに後深草院から文が来て一緒に船に乗りなさい、と言われて船に乗って和歌を詠みました、というのはこの池だったのかしら。それとも下の金閣の方の池だったのかしら。それともかなり規模が縮小されているので全然違うところかしら。
もちろん、御所さま危篤と聞いて、二条たんがいてもたってもいられなくて、後深草院に会いたくてたまらなくなってね。伝手がなくなってて、西園寺に行って入道(実兼)に合わせてくれと言っても、小汚い尼で相手にしてもらえず、次の日にようやく実兼に会えた(この話の中で実兼が出てくる最後のシーン)のもこの「北山の西園寺」。
一応、義満の話もしておくか。
で、その西園寺家の別荘は、どうしてそれが足利義満が得たのかというと。
実兼の末の娘は後醍醐天皇に拉致られるように中宮になったのだけど、その人の没後の話なんでしょう。西園寺公宗(兼実の曽孫)が後醍醐天皇暗殺未遂事件を起こして、それがこの北山の別荘でここは没収。さらに、その後に南朝・北朝と西園寺家もほぼ分裂、義満の頃にはすでに「西園寺」と西園寺家は存続したけれど没落していた。
それで、義満が西園寺家から「西園寺」を買い取ったってことらしい。
「北山の山荘」でもう一つ思い出した
あいつよ、あの変態。
おこりにかかって加持祈祷がきかず、二条院で寝ていればいいものを北山に有名な坊さんがいるのでそこに加持祈祷に行ってそこで、フラフラ歩き出した18歳の変態氏。明石の上フラグが立ったのに、別の僧都の山荘を覗き見して見つけてしまった、10歳くらいの女の子。
女の子も綺麗な人ね、と変態の顔貌の美しい様子を見て変態の名前をつけた人形を可愛がるんだが。後に誘拐。
そう、源氏物語の「若紫」。
こういう場所だったのかしらねって。かつてはさぞ寂しいところだったんだろうに、今は観光客だらけですよ、光くんって思いながらさようなら。