2024年12月の上海旅行を皮切りに、2025年は広州・武漢・蘇州と行ってきました。現金はチップ以外では使ったことはありません。以前は比較的便利に使えていた銀聯カードは2025年的には使用しません。キャッシュレス決済の、支付宝(アリペイ)・微信支付(ウィーチャットペイ)を使って支払っています。

↑は蘇州の帰りの浦東空港で買ったのね。4月の蘇州旅行は、蘇州での支払いが1782元くらいだった。
結論
基本的に、ただの観光客レベルで、国際ブランドのない、とある国専用のプリペイドカード・キャッシュレス決済を作ることには姉さんは反対。交通カードは別だけどね。
でも、中国は別です。
中国旅行でキャッシュレス決済を使うなら、支付宝も微信支付も用意するべき。
そして、WiseやJAL Payのような実名入りプリペイドカードを登録する。
これが2025年のおすすめ。
アリペイとウィーチャットペイ、どっちを使う?
以前は「Alipay Tour Pass」という外国人観光客向けのサービスがあったけど、2023年4月に停止済みです。
今は支付宝(Alipay)・微信支付(Wechat Pay)本体に日本発行のクレジットカードを直接登録できるようになってる。
私自身、2024年に上海、2025年には広州・武漢・蘇州で、アリペイ・ウィーチャットペイのどちらともを実際に使ってみましたが、日本発行のVisaカードも、WiseのMastercardも問題なく登録できました。今のところ突然使えなくなったということもないよ。
⇒微信支付にVISAカード・マスターカードの登録ができて、中国で支払えたよ!
設定・維持は支付宝の方が楽かも。
支付宝はただアプリを落として、SMS認証できればオッケー。
微信はアカウントを作るのにハードルが高いかも。⇒微博・微信あれこれ。微信のアカウントを作る時には、誰かに認証してもらわないとならないから要注意。
さらに、ウィーチャットペイを使えるようにしてかなあ。毎年一回はロックがかかる(気がする)。特に私のように一人旅でぶらぶらしたい人は、いろんなアプリの連携を微信ベースにすると、詰みかねないよ。(2025年10月は、西安旅行の準備の最終段階でロックがかかって本当に焦った)
支付宝では今の所そういうことはないです。
支付宝だけではなくて、どっちも用意するのをお勧めする
私は最初にアリペイを使い始めたこともあって、こちらをメインに使っています。QRコードで地下鉄やバスにも乗れますし、貯まったポイントを使って1元ずつ割引してもらったこともあります。割りに使いやすいと思うんだよね。

ただし、アリペイしか受け付けないみたいなお店もあれば、ウィーチャットペイしか使えなさそうな自動販売機も見かけました。
煙草屋みたいな小さいお店でペットボトルを買おうとしたら、どうも個人間送金扱いだったのね。アリペイではうまくいかず。ウィーチャットペイでは購入できた。なので、両方とも準備しておくことをお勧めする。
微信の方が実名認証その他のセキュリティが高いのか。アカウントがロックされたこともあるんだよね…支払いはできるっぽいんですけど…年に一度レベルで何かロックされてる。なので、支払いはアリペイメインにしてるよ。
知っておくべき注意点
中国の決済に関しては、3点注意点があるので。
中国外での発行のクレジットカードを使うと手数料がかかる
中国では200元以上の決済だと、紐付けしているのが海外発行(=中国以外での発行)のカードだと、3%の手数料がかかります。
ホテルでクレジットカードを受け付けるのでWiseを使ってみたんだけど、やっぱり3%取られた模様。
セキュリティの問題。実名が入るプリペイドカードを登録することをお勧めする
2025年10月現在の私のおすすめは、アリペイに登録するクレジットカードをWiseのバーチャルカードや、JAL Payにすることです。
どちらも、Satoko Hanaokaみたいな、実名が入るプリペイドカードなわけよ。Wiseはデビットカードということになってるけど。
紹介リンクではないので、どなたが申し込まれたか、姉さんにはわからないです。ご安心ください。
実はね、2025年にアリペイ・ウィーチャットペイの大量情報流出事故があったんですよ。小学生以上の中国人のほぼ全員の個人情報が流出したんじゃないの?
私、JALカード(クレジットカード)の番号を変更です!って届いたんだけど、流出の可能性でしかなかったから、正確には何が原因かは知らされてないよ。でもタイミング的にこの情報流出事故だろうと思ってる。
だから、観光客に過ぎない我々は、WiseなりJAL Payなりでワンクッション置いた方が安心できない?と思って。
中国で使ったらクレジットカードがロックされることがあるって話
もう一つ、セキュリティに厳しいクレジットカード会社の場合、中国で使ったらすぐにロックがかかることもあるようです。
どのみち3%の手数料を取られる(と思う)し、プリペイドを噛ませて全部アリペイ・ウィーチャットペイでの支払いにしておけば、メインのカードがロックされるという羽目にはならない(と思う)
アリペイに登録するのにおすすめのプリペイドカード
実名が入ったプリペイドカードをお勧めする。
プリペイドカードのメリットは、すぐに反映される利便性の高さです。使った金額がリアルタイムで分かるので、管理もしやすいよ!
JAL Pay:手軽に用意できる
実名が入るプリペイドカードとして、手軽に用意できるのがJAL Payかなー。実際に入れてみたら、きちんと登録できてる。
正直なところ、JAL PayはWiseと比べるとレートはすごく悪いと思う。しかもすぐに日本円が引き落とされているにも関わらず、いくらだったのか見づらいよ(ANA Payを見習えよ)。

それでもJAL Payをお勧めする理由は、多くの方がすぐに用意できると思うのよ。Wiseまでは、と思っても、JALのアカウントがあったら作れるから、JAL Payならハードルが低いよね。JAL Neo Bankの口座は開いてないよ。
Wiseのバーチャルカード
2025年10月現在の私のおすすめは、アリペイに登録するクレジットカードをWiseのバーチャルカードにすることです。これだと実質的にプリペイドカードになるからさ。実際に微信支付も合わせて使ってるということがわかっていただけるでしょうか。

私は米ドルを受け取ったらこれを入れるから。USDになってる。日本円を入れたらJPYになってると思うよ。
Wiseは長期海外旅行者に評判の良いサービスで、ようやく導入した。バーチャルカードと物理デビットカードの両方がある。私は両方とも登録してしたんだけど、後から気づいたのー。リスク分散という意味では(すぐに止めることができる)バーチャルカードに変えた方が良いと思う。
それがね、登録するならWiseにすべき理由だなと思うわけ。
Wiseのバーチャルカードもデビットカードも「Satoko Hanaoka」のように実名表記されているので、アリペイ・ウィーチャットペイに問題なく登録できます。
バーチャルカードにしておけば、アリペイ側でカード削除ができなくても、Wise側でバーチャルカードを削除してしまえば問題ないもん。この使い方が一番賢いんじゃない?
Wiseに関しては、こっちでどうぞ。⇒Wiseをかませて米ドル収入を米ドルのまま使おうという作戦
紹介リンクではないので、どなたが申し込まれたか、姉さんにはわからないです。ご安心ください。
支付宝にクレジットカードを入れる方法(2023年6月)
中国のことなので、UIなどもしょっちゅう変わるところだから。一番初めのアクティベートが2023年6月で。そこんところはよろしく。
用意するもの
- パスポート
- クレジットカード(またはプリペイドカード)
- SMSが受けられる電話番号
支付宝への登録の流れ
支付宝本体にカードを入れる方法は、比較的すぐにできました。都市はどこでもいいので、「Verify account」のところをクリックして、それに従っていけばいける。

一度パスポートを登録する必要があります。さらに顔認証も求められるので、また顔登録か…と思いましたが、真ん中の顔認証を選んだら高速でした。で、なんか登録できているっぽいんですよ。よくわからないけど、Bank Cardに日本発行のクレジットカードが入っています。(それはプリペイドカードをおすすめするよ!ってこと)

決済するときに、初回だけクレジットカードのCVVコードを聞かれました。毎回これが必要だったらちょっと面倒だなって思いましたが、これは一番初めだけで、これ以降はカードを変えても聞かれたことはないです。
出発前にアリペイがちゃんと使えることを確認して!
「上海交通卡」というアプリをiPhone 13 Proに入れて、上海公共交通カードにチャージをしてみたけど、認証が必要でした。この認証をアリペイでできたので、アリペイでログインして認証しました。そして、チャージ。⇒上海公共交通カードが便利
2024年にWiseを入れた後だけど、ちゃんと動くかなあ…と思い立って上海交通カードにチャージしてみた。

いけるいける。上のスクショは、左がアリペイ、右がワイズです。
Wiseに関しては、再度こっちでどうぞ。⇒Wiseをかませて米ドル収入を米ドルのまま使おうという作戦
紹介リンクではないので、どなたが申し込まれたか、姉さんにはわからないです。ご安心ください。
バスや地下鉄にアリペイで乗れる。それぞれの都市用に「カード」を用意しないといけない。
支付宝のアカウント認証を済ませたので、バスや地下鉄にこれで乗れるようになったっぽいです。
目的の都市(例えば上海)に切り替えるとTransportがあるじゃないですか。ここをクリックすると、BusやMetroのカードを取得できるようになるんだけど、「カード」というのは概念でしかないんでしょうね。結局、QRコードです。

その「カードを取得」のところなんだけど、さっき認証した名前からパスポート番号から電話番号まで入ってるわけよ。(キャー!
キモいはキモいけどさあ…と思ってる。俺はICカードの方が好きだね(こっちもまた認証…)
各都市全部それぞれに「カード」を取得していくっぽいです。アリペイのQRコード一つで乗れますーというのは正しいけど、普通の決済画面で乗るわけではないことに要注意。
実際に上海で乗ったときのこと。上にも出したやつをもう一度出す。

Tour Cardの作り方(支付宝版)。すぐにカードを開設できるわけではないことに注意(2023年版)
支付宝でも微信でも、ミニアプリ扱いなので、検索コーナーでTourCardと検索すると出てきます。

どうも、GPSをオンにして位置情報を与えないと使えないんですよ。
中に入ると、日本語にできます。「銀行カード」とあるけれど、クレジットカードでいいよね?

「今すぐ使用」のところから、あれしてくださいこれしてくださいと言われるので、顔を晒し(メガネ外して目が細いぞ)て登録していきます。やだねー。
SMS認証がなかなか来なかったんだけど、三時間くらい時間をあけたら届きました。向こうが混み合ってたか何かですかね、うまく認証できなかったら時間を開けてみるといいです。これは中国のアプリのSMS認証でよくあることです。
また、カード開設申し込みから開設まで3日以内らしいんで。すぐにできるわけじゃないから、そこのところも要注意です。一応、3日以内と言っておきながら、当日中に作れるようになることはあるけどね。時間はたっぷりと取っておくに限る。
一応、24時間くらいで届いてるけど、ポップアップなどあったわけではないから、実際に何時間でできたかは不明。

Alipay Tour Pass(2022年7月)。(サービス停止)
もうサービス停止だから、そういうのもあったよ、くらいでちょっとまとめとく。
支付宝の海外からの旅行客向けサービス。上海銀行のバーチャルプリペイドカードを作ることができます。

2022年10月が期限です。三ヶ月後には使ってない分は元のクレジットカードに返金されるという話だった。
- 上海銀行のバーチャルプリペイドカード
- 手数料:5%(ツーリストパス)+ 2.5%(VISA為替)= 計7.5%
- タオバオ・天猫での決済には使用できず