薬師寺は、天武天皇が皇后(持統)の病気治癒のために作ったお寺が元になってます。本薬師寺は橿原にある。持統さん長生きするんだから大丈夫だよ、むしろあんた自分がもう少し長生きする方が良かったと思うよ、と言いたい。
平城京ができて、その時に薬師寺もこの西の京の地に移転しました。唐招提寺のすぐそばなんで、一緒に回れるよ。
チケットは全部まるっと合わせて1600円。
綺麗だろ、綺麗に残ってると思うだろ?

この薬師寺は、主な建物は五重塔の片方をのぞいて再建です。火事にあってみたり、戦国大名に火をつけられたりしました。それで残ったのが国宝の東塔です。
興福寺その他、五重塔は再建に再建をついでいるところは少なくありません。しかし、この、恵まれなかった薬師寺、ここの東塔(三重塔)は奈良時代のものです(もちろん修復はなんどもされている)。2020年くらいに修復が終わるようですが、今回は残念ながら覆われていた。実に雅な塔です。
さてこっち。

この赤いのが西塔。東塔と比べると、くぃっと各層が持ち上がった感じのする、なんか若い塔だと思ってましたが、単品で見ると悪くない。子どもの頃に見たのはもう20年以上前ですから、落ち着きが出たんでしょうか(謎)
塔の内部を拝観いたしました。

東寺の五重塔は暗かったんだけど、ここは内部が金ピカでした。
その当時はそうですよねえ、奈良ってカラフルだったんだろうし。
さて、講堂。隣の食堂も拝観いたしました。

20年以上前、半跏倚像の綺麗な仏像を薬師寺で見た記憶があったんだけど、どうも違ったようです。(あのときの記憶は「鳥毛立美人」を春日大社で見たと長年思ってたくらいで、「正倉院展だよ」と母に訂正されたくらい、めちゃくちゃ)
そして南門を通るんだけど、こっちもそろそろメンテの時期ではあるまいかって感じですね。

さて、今度は玄奘三蔵院伽藍。この奥です。
三蔵って、本当に三蔵法師。
だって法相宗は三蔵法師を仰ぐんだもの。
そりゃそうですわよね。遣唐使で帰ってきて持ち込むんだもの、当時の最先端の思想を。
平山郁夫の大唐西域壁画があってね。これ、薬師三尊も表現されています。日光月光がそれぞれ太陽と月、そして山で薬師如来。
平山郁夫ってあまり好きじゃなかった(というよりも、近代日本画は伊東深水の美人画が好きでそれ以外は「なんかよくわからん」のです)んだけど、言われてみればすごいものを見た気分になりました。
さて、これ、多分薬師寺本体か、薬師寺に付属している小さいお寺だと思うんですよ。唐招提寺と薬師寺の間で撮影したんだけど。
秋篠寺でもこういうのを見たんだけど、胸が痛みますね。こっちの修復もそろそろ必要なのでしょう。
・薬師寺
・拝観料1600円
・御朱印300円
私は唐招提寺から歩いてきて、近鉄西ノ京駅から近鉄に乗りました。