そう言えば奈良って正倉院展の頃にしか行ったことがなかったんだけど、2022年6月は京都から日帰りしたよー。
大安寺 2022年6月
あまり天気が良くないので、橿原から知ってるところへ。
とはいえ、近鉄奈良駅をでたら雨が降ってたわけではないので歩きました。
大安寺は行けてないんですよね。大安寺は元は藤原宮の大官大寺。その前は飛鳥の百済寺なので、古い古いお寺の一つなんです。
地味な企画展ではあるんだけど、地味だからこそ、見てる人が本当に熱心。
チャラそうなお兄ちゃんが、単眼鏡で仏像をじっくり見てハァってため息をついているのがとても良かった。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202204_daianji/
そして、こっち。今回吉野に行くつもりだったんだけど諦めたんですよね。ところが仏像館まで行くと、吉野の金峰寺仁王門より「あ!」
「うん!」
と、金剛力士像が来てたんです。あっらー!
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/usual/202102_mei_kongo/
正倉院展
愛してる、正倉院。正倉院(建物)も見たんですけれども、どうやら建物そのものの写真を出すのは申請などをしなければならないようですが、東博であった正倉院展の、正倉院のレプリカの写真と、宝物のレプリカの写真を見たい人はこっちに行っておくれ。⇒正倉院の大きさよ。これは実際に見ないとわからないやつ
2020年10月 72回正倉院展
2020年は全てが異質。
正倉院展も私(高校は世界史選択なので、日本史の知識は中学校まで」の記憶にある「教科書や資料集」にあるような物は一切出ません。地味。ある意味「来んなよ」的な正倉院展のように思いました。実際に見れば、地味どころか凄まじいものばかりでしたが。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2020toku/shosoin/2020shosoin_index.html
例年ならば、近鉄奈良駅や近鉄奈良駅の周辺の商店街で当日券を売ってるけれど、今年は前売りの時間指定のみで完売でした。
販売日にコンビニで発券できたので行けました。めっちゃ並ぶようなら、奈博には入らない覚悟で行きましたのよ。
結論から言えば、これほど快適な展覧会はなかった。
うちは、ローソンが近いからローソンにしたけど、ぴあでも扱ってたのね。
12時45分を過ぎてから入場すると待ち時間なし、ガラガラで快適
奈良ホテルに宿泊したので、午前中は奈良公園をぶらぶら。12時からの回なので13時までに入場すればいいのね。12時過ぎに行けば、だあああああっと並ぶ。しゃーないわって。ちょうどお腹が空いたのでお弁当を買って食べたの。(あ、奈良公園で安易にお弁当を広げるのは危険よ。鹿さんに襲われかねない。飲食ブースで買って食べたのよ)食べ終わって、12時半。まだ並んでるねえ。
というわけで、奈良公園の東大寺側をうろついて12時45分。並んでなかったら入る。並んでたら厳しいかもしれない。と思ってたんだけど、こうだもの。
ガラッガラ。
上野の森のフェルメール展で期日指定で人数を制限してます(ドヤ ってやってたのに内部はぎゅうぎゅうでなんじゃこりゃ?意味ないじゃんと思ってたの。もう二度と上野の森には行かない予定。ド下手だから。しかし、奈良国立博物館はすばらしい。1時間あたり約260人にぎゅううううっと絞り、さらに、室内の人数も200人程度になさったのかしら。
行列を尻目に(多少冷えながら)ご飯を食べてる間15分間くらいでしたけど、何度も何度も列が止められてるのを見てたの。どうも、室内の人数も大まかに計算して内部でもコントロールしていたようで、12時になりました、「はいどうぞー」と並んでいる全員が入れるわけではなかったようです。いやー、お見事。
来年以降もぜひこのように、期日指定&館内の人数コントロールをして欲しいと思う。2000円出すだけの価値があると思うね。
内部も、最後尾だから前半は「こんなにガラガラな展覧会大丈夫かいな?」と思うくらい空いています。ガラガラになってるからやるんでしょうねえ。ガラスなどをアルコール消毒していく人たちがおられて、安心できた。
私はのんびり見る人なので、半ば以降は、13時からの回の、早く見る人たちの中に入っていくことになりますけれども。
上で「地味」だの「来んなよ感」だの書きましたけれども、見応えはちゃんとある。そりゃあ正倉院だもの。
(この再現された敷物は撮影可能でしたのよ)
今回のお気に入りは刀
そういう年だから、光明皇后が正倉院に収めた薬(今後必要なときには出して使えというもの)があったり。
後の平安時代には弓を鳴らして悪霊を払おうとしたり、「病気を払う物」の概念の中に武具も入ったのかしらね。武具もありました。一度奉納された武具は実は藤原仲麻呂の乱の鎮圧のときに出してほぼ戻されてないということで、ごくごくわずかに残された武具です。馬具なんてまるっと展示されてる。
そうですよ。刀について。なぜか刀は刃のところを鑑賞することになってるんですけれども。
そりゃまあ、冷徹な輝きの刃はわかりやすい魅力よね。
しかし、本物を手にとって見たことがある人ならわかってもらえるんじゃないかと思うんだ。透鍔に、柄頭を含めた柄、石突きに鞘に納めてる小刀とその柄まで含めた鞘の細工の見事さも含めて鑑賞したくないです?その小刀がボロボロになってて、ご先祖さま普段これを使ってなんかいろいろやってたんだなってのまでさ。だって、彼ら普段から抜身を振り回してるんじゃないんだもの。普段は鞘に収めて腰からぶら下げてるから、お洒落ポイントは刃の方にはない。女物だろう短刀もそう。
でね、今回の正倉院展は、東大寺に聖武天皇光明皇后以降の貴人たちが奉納した刀もありまして。
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures/?id=0000012118
きれいなのなんのって。もううっとり。
みんながみんな姉さんみたいに時間のコントロールが比較的できて、発売日の午前中にローチケで発券までできるとは限らないのは承知の上。
上のチケット出してるからさ。スポンサーを見て伝手をさぐるもよし。内部で「好きな人は好きなんやなあ」って言いながら、内部でぐるーって歩いてる人(スポンサーの就業員らしい)まで見たよ、僕。行けなくなった人からメルカリで買うもよし。
他のルートだけど、例えば奈良ホテルの公式サイトからならば、ランチと正倉院展(期日は指定されてる)と奈良ホテルマークの水筒とセットでお一人様1万円のプランもありますのよ。お勧め。多分、他のホテルさんでも正倉院展とのパッケージを販売されていることもあるから要チェック。
https://www.narahotel.co.jp/restaurant
2019年11月 71回正倉院展
関空から南海・近鉄と乗り継いでやってきました。実はこの日、最終日だったんだけど、大嘗祭でねえ。なんと、無料。今年も前売り買ってたんだがな。
今年は、やはり即位関連のものが多かったです。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/shosoin/2019shosoin_index.html
青銅器パートは写真撮影可能になってました。
荷物置き場が外のテントに作ってあった
関空から、南海ー近鉄と乗り継ぎ、残念ながら当日近鉄ーJRー阪急ーモノレールと乗り継いでなんと、伊丹空港なんで。荷物があった。
荷物置き場が博物館の外のテントに作ってあって(昨年あったっけ?)ここに荷物を置かせていただきました。(近鉄奈良駅のロッカーは埋まっていた)
荷物置き場を作ったせいか、中は(無料にも関わらず)待ち時間なしでした。
2018年10月 70回正倉院展
2018年の、京都が「時代祭」に合わせていたなら、奈良は正倉院展です。時代祭と正倉院展の間を、京都・大阪で過ごして奈良に来たわけだ。
これは、平城宮跡からバスで奈良公園に来たときです。前売りを買っていたので、当日券に並ぶ必要もなかった。
おう〜。これはまずくないですか?
待ち時間なしではあったけれどね。夜間鑑賞可能な日なので、もう少し遅くなってから(17時すぎてから)みてみることにしました。
それで春日大社・東大寺と行ったわけだ。
東大寺から国立博物館に行くと、(17時すぎていた)当日券を求める人の列はなくなりました。
この日は、夜間に正倉院展に行くかもしれないと思うと、食べられるときに食べておけってやつで、昼を食べていたから、空腹を抱えてヨロヨロしているというわけでもないからね。
中も人はかなりいましたが、日中に入るよりはマシだったのかな。
いやー、もう見事だった。
どーんと出ているおぼんみたいなの、玳瑁螺鈿八角箱という箱です。聖武天皇の遺品かな。これがね、木の枠に螺鈿細工にしてあるように見えるでしょ。本当にタイマイ。亀の甲です。近くで見るとそのすごさがよくわかります。
三彩焼きの鼓とか。陶製の鼓ってすごく重そうだなーって。
役人の借用証とか、残ってんですからね。
租税として地方から持ってこられた麻布が何もされないまま正倉院の中に残ってたのとか。これ、きれいに恭しく展示してあったんだけど、実は法隆寺では同じようなものが無造作な感じで展示してありました。ガラッガラで。
今年も戸籍が一部展示してありました。誰々さんの特徴って黒子がどこにある、みたいなことが書かれてるんです。律令の世界なんだなーって。もちろんこれが現代日本の戸籍の原型。
今年は孝謙天皇のものが少なくなかったように思います。
正倉院展の当日券は駅でも
正倉院展の当日券売り場は本当に並んでいます。
地方の美術館博物館だと、会期中でも近くの商店街のお店でも購入することができることがあります。
どうやら、奈良でもそうなのか、三条通りや奈良町の商店街では正倉院展の前売りあります!というポスターを見ました。実際のところはどうか知りませんが。
遠方から前売りを買わずに来る場合は、多分近鉄奈良駅だったと思うんだけど、駅で正倉院展の当日券を売ってるんです。こっちは人が並んでなかったんで、先に買ってしまうことをお勧めします。
私は、事前に前売り券を購入していました。
葉風泰夢
正倉院展を見終えて19時。流石に空腹でして、美術館飯といきましょうと、レストランへ。
ちょうど人も少なかったです。
オムライス1200円。
久しぶりにオムライスを食べたけれど、ふわふわ卵が大変良かった。疲れて来た胃腸にあまり重たくなく、さらっとするっと食べました。
クレジットカード可です。
・http://www.tokokuro.jp/cafe/index.html
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今回は、春日大社・東大寺と回ってから国立博物館へ。
国立博物館からは、バスに乗ってJR奈良駅まで戻りました。