先日の
⇒旅行にワンピースは持っていくべき??
に、ネッ友の@radwynnさんにコメントを頂きました。
@SatokoHanaoka ワンピース必要?とはまた別なんだけど、どこか忘れたけど旅行サイトで、飛行機の中で女子力を上げるには、みたいな記事があって(私には不要だがw)そこに「機内で楽な(伸びる素材の?)ワンピースを着る」ってあったんよ…何かあった時危険だよ…?って思った。
— Hatsumi N. (@radwynn) 2014, 9月 19
お、恐ろしい。
ひょっとしたら「ヨーロッパ ワンピース 持って行くべき?」と検索された方は「ロマンチックなヨーロッパ♡機内から女子力アップして行こう♡」みたいな?恐ろしい。
その記事は「長距離でも伸びる素材のワンピースでゆったりと過ごしてしっかり眠って女子力アップ♡」なんでしょうか。
書いてる側は「機内?ゆったり過ごすものでしょ。寝なくっちゃ!」なのかな。もしくは「こういう女子力アップものの記事は受けるから書く。それを信じたせいで何かあった?知らんがな。信じたあんたが悪い」みたいな?
後者だろうな。
以前もちらっと書いたと思うのですが、私は機内ではジーパンです。どんなに現地が暑かろうが寒かろうが、でぶ時代に買ったぶかぶかのジーパンを履いています。ぶかぶかなのはゆったり過ごすため。
安全と心地の良さどちらをトレードオフするのか、という問題なのです。私は安全をとります。
離着陸は大抵ジーパン!
まず理由は、私が若かりし頃にとあるグランドのお姉さんに教わったのです。
グランドさんもやっぱり飛行機からの緊急脱出訓練を受けるんだそうです。少なくとも当時はね。で、訓練では分厚い生地のつなぎ(オーバーオールみたいな)を着て緊急脱出のスロープを滑るんですって。それでもお尻が熱くなるんだそうです。
「さっちゃん、いーい?飛行機に乗るなら、離陸と着陸だけでもジーパンを履いてちょうだい。滑り台で滑るときにスカートはめくれちゃうでしょ。火傷しちゃうの。薄い生地のパンツでもやっぱりだめ。事故は離着陸時に多いの。ジーパンを履いて身を守ってね」と口を酸っぱくして言われました。
長距離で
長距離線で離陸後にゆったりとした服にラバトリー(トイレ)で着替えて、着陸前にまたラバトリーで着替える方もおられます。それはそれで良いのですが(着陸前にエコノミーのラバトリーに長時間こもられると他の客が迷惑するけど)、緊急にどこかに着陸しなければならなくなることってあるわけですよ。
撃ち落とされたり、山の中に突っ込まれたり、海におっこちたらどうしようもないですけど、その可能性よりも、どこかの空港に緊急着陸する可能性の方が高い。
なので、ずーっとぶかぶかのジーパンを履いて寝ています。
(あんた、ファーストクラスで持ち帰れるパジャマがあるって浮かれてたじゃんって?パジャマを持っていかずにすむ!って思ってたのですよ
⇒シートとアメニティキットで選ぶファーストクラス世界一周)
国内線でスーツのとき
国内線でスーツのときはどうするかというと、トイレで着替えることが多いです。どのみち行きは家から空港まではジーパンです。到着後の空港のトイレでスーツに着替えます。帰りも空港(まあ、羽田だ)でスーツを脱いでジーパンに着替えて帰ります。
羽田空港のトイレには、着替えられる台があるところもあるし。
スカートとジャケットはスーツケースに入れるのです。
だから、日帰りでも大抵機内持ち込み可能なのスーツケースを使うのですよ。
⇒私のスーツケースをお見せしましょ
機内でワンピースとかあり得ない!
機内では絶対にワンピース(というよりもスカート)を履きません。機内で女子力アップなんてものもしません。長距離ならすっぴんで乗るのですが、もしも機内で女子力アップを狙うならシートパックで保湿するとか、そんな感じ。
女一人旅なんです。私
理由は簡単。
私、一人旅が多いのです。少なくとも、機内では一人なんです。
隣が空席というラッキーなこともありますが、隣にどなたが来られるかわからないのです。これまで隣の方には恵まれていて、やたらはなしかけてくる「はなぢーさん」(乗る前に鼻血を出したらしい爺)意外は不快な思いをしたことはありません。
それでも、誰が来るかわからないのです。隣が空席だからとわざわざやってくる人もいるしね。
で、例えば北米12時間フライトで隣の人がビョーキで、私にむらむらっときたとします。手を伸ばされたら?覆い被さるのは無理でも触られたら?日系のビジネス・ファーストなら異変があればスッチーが飛んできます。でも、米系アジア系ではビジネスでもスッチーはサーブ以外ではこもってお喋りしてますよ。エコノミーでスッチーが異変に気づいてくれるとも限りません。着陸時に座席が倒れてたままなのを放置するような人たちですよ。
エコノミーの密着した席で、私は取れる限り窓側を取るのです。そばを人が通らないから。逃げ場はありません。飛行機に乗ればわかるでしょうけど、エコノミーでエンジンの近くってすっごくうるさくって喋るのも大変。怖くて声が出せないようなときにどうすればいいんでしょう。前の座席を蹴って蹴って蹴りまくる?ボタンを押しまくって、スッチーを呼ぶ?
そもそも、できるかな・・・。怖くて怖くてされるがままなのがオチじゃないかと。
ジーパンの方が少しは安全かなって思います。デスメタルルックで乗ってみたいのですが、今度は搭乗を拒否されたり、到着後に入国拒否されかねないので・・・。
そもそも機内の痴漢がありえないって?
アルコールが無料な航空会社の場合、ここぞとばかりにガンガン飲んでへべれけになる方もおられますよ。
電車の中で起きうることは、飛行機の中でも起きうると思った方が良い。
実際に逮捕事件もあります。
少しググったらこんなブログ記事もありました。被害者を責めるつもりはございません。責めるべきはただただ加害者のみ。
「まさかの飛行機での痴漢」
ちょっと悪いから、リンクは削りましたが、タイトルはそのままにしています。
あるんですよ、実際に。
ビジネスやファーストの場合、少しはプライバシーが保たれます。しかし、個室タイプだったらなお入り込まれたら怖い。
雰囲気を壊さないようにきれい目の服をチョイスするのはマナーですが、いまどきジーパンを履いた女性がジーパンだけが理由でビジネスクラスから放り出されることなんてないですから。(航空会社が勝手にアップグレードしてくれるインボラアップグレードは期待できませんが)
ジーパンが嫌だというなら、持っているパンツの中で一番厚手の生地のパンツを履いて飛行機に乗りましょう!できる限りの対策を打つのです。ワンピースは現地で着るのです。
(追記)
2014年10月15日の報道です。
米ハワイ州ホノルル発関西空港行きの日本航空機内で、乗客の日本人女性に性的暴行を加えようとしたとして、米連邦捜査局(FBI)はハワイ在住の男を傷害容疑などで逮捕した。AP通信などが14日報じた。
手口はトイレに侵入したんだそうです。
くわしくはこちら・機内で日本人女性に性的暴行未遂 ハワイ在住の男を逮捕 FBI
機内、それも日系でもおこるときはおこるんです。責めるべきはただただ加害者ですが、「機内=安全」だなんて考えてはいけません。
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