KKdayさんより、京盛宇のティーバッグ6種類を提供していただきました。
KKday京盛宇|6種の台湾茶ティーバッグセット
6種類の品種は、不知春・金萱・軽焙凍頂・鉄観音・白毫茉莉・蜜香貴妃。
お茶屋さんで茶葉を買うときにはいろいろ飲むじゃない。6種類もあれば、あんな感じで飲み比べられる。年内の台湾旅行は無理だろうと思うの。
ティーバッグだけど、ブロークンじゃないのよ!!
私はリーフのお茶を急須で入れるのが好きですが、ティーバッグを否定するわけではないです。ティーバッグの良さって、手軽さ。処理もしやすいですからね。熱湯を注いだマグにドボン!でいいのよ。
でもこのティーバッグも、実は白毫茉莉以外は全部リーフなのよ。白毫茉莉だって、日本の煎茶ほど切り刻まれているわけではない。だから、急須で淹れたい人は、ティーバッグを分解して急須で入れることもできます。
(右が貴妃、左が鉄観音)
今回はどうすれば「どんなお茶か」見てわかるかなあ・・・と思って、思いついてスープボウル(200ml)に淹れて撮ってます。マグが全部茶渋が酷かったというのもあるんだけど。
わざと雑にする必要はないですが、ティーバッグの良さって、容器にこだわる必要がないという、ハードルの低さにあると思うの。
容器にこだわりたくなったら、徐々に揃えていけばいい。茶海と急須とカップがミニマムなセットかな。
私は蓋腕が欲しいと思ってたけれど、明山茶集さんで「高山茶は熱く淹れるから、あまり蓋腕はおすすめしない」と言われてなるほどーと。⇒台北:若き四代目の台湾のお茶教室。日本語で受けられるよ!
また、このタイプは密封できる袋に入っているので、旅行にも便利。ただ、小分けタイプもあるので、その方が良い人にはこっちも。小分けタイプは「金萱烏龍・四季春・白毫茉莉」みたい。
KKday 京盛宇|3種の台湾茶ティーバッグセット
台北でお茶屋めぐりをするときみたいに、飲み比べをするならば
今年は台湾のお茶屋さんを巡ることも、お茶屋さんで飲み比べをすることもできないよね。去年行っておいてよかったとつくづく思います。
開けて分かったのだけど、青いパッケージは「高山茶」。緑のパッケージは伝統的な仕上げではないかな。ピンクのパッケージは香りに特徴があるお茶という分類ではなかろうかと。
(お茶屋巡り気分で)一気に開けて飲み比べをするなら、青いパッケージ、緑のパッケージ、ピンクのパッケージと進むとそれぞれの味の特徴がわかると思う。
台北のお茶屋さんで飲み比べるときも、同じ程度のランク(値段とは違う)で飲み比べるなら、発酵弱め&焙煎弱めのお茶からスタートすることが多いと思う。理由は、発酵が強く焙煎が強くなればなるほど、味が「濃く」なって、発酵弱め&焙煎弱めのお茶の良さを舌が感じにくくなるから。
同様に、香りも強烈な香りを持っているお茶の後に繊細な香りを持ってくると、繊細な香りが消されてしまう。なので、順番が結構大切です。
このティーバッグセットの組み合わせで要注意なのはジャスミンティー。飲み比べを楽しもうというなら、これは強烈なので別枠にした方がいいと思う。それ以外の5つを一気に飲み比べようというなら、この順番がいいかな。
- 阿里山金萱
- 不知春
- 軽焙凍頂
- 鉄観音
- 蜜香貴妃
ただ、私が実際に開けた順番は、
- 不知春
- 鉄観音→蜜香貴妃
- 阿里山金萱→軽焙凍頂→白毫茉莉→不知春
で三日かけました。一気に開けて一人で一気に全部飲むと貧血起こしちゃうから。
出がらしまでブレンドして全部飲み切る。酔っぱらうほどのグレードのお茶ではないけども、day3はさすがにピッチが早すぎた。飲む容器は別にして、残りを冷やしてたday2が正解だったようです。
KKday京盛宇|6種の台湾茶ティーバッグセット
青いパッケージは爽やかな高山茶
飲み比べの一番初めにお勧めするのは、阿里山金萱。
金萱は私はあまり買わないタイプのお茶です。私が買うなら、ただの阿里山。「ミルクのような香り」に魅力を感じないってだけで、個人の趣味の問題です。
実は、同じ日に青→緑→ピンクと飲み比べようと思って、一緒に開けたのがジャスミンティーだったから、周囲にジャスミンティーの香りが強すぎて、あまり「ミルクのような」香りを強く感じなかった。上にも書いたように、ジャスミンティーの香りに消されてしまったのね。
大きめのスプーンを浸して、その背面から嗅いでみて、ああ、確かに金萱。その分、着香ではないんだろうということは推測されます。
葉っぱがかなり緑色なので、発酵度合いが多分四季春よりも低いだろうと思うところが一番初めにおすすめする理由です。柔らかい口当たりで焙煎も浅めの仕上がりなので、他のものを先に口にすると比較できなくなると思う。私好みだろうけれど、肝心のお味は普段飲む「阿里山」の等級が高いので比較しちゃいけない。
でも、これが台湾料理のお店で出てくると、わかってるねと。
飲み比べの2番目に飲むのにお勧めするのが不知春。
これは「四季春」です。比較的軽い焙煎とそこそこの発酵で、これもまたさっぱり目の高山茶です。「高山茶」って感じの味かも。当てろと言われると私は、四季春?杉林渓?いや、凍頂??って迷っちゃうだろうな。
実は私が一番好きなジャンルが「台湾の高山茶」。だから、かなりいろいろ飲んでおいしいものを知ってしまい、あまり評価を高くできなくなっただけで、ティーバッグとしては決して悪いものではありません。むしろいい方ですよ。
今もやってるのかなあ。台湾のファミマで茶葉をペットボトルに入れたものを売ってたの。
四季春はそのなかにラインナップされるものの一つでもあったのね。あれよりもはるかにグレードが高いと思うよ。
こういう味が好きかも!?と思ったら、ぜひ等級の高めのお茶を飲んでみて。(そして深みにはまっていったのが私です。)
この二つは今回のセットなの中では比較的爽やかなお茶なので、真夏は冷やして水分補給に飲むのも良いかと。
このティーバッグセットの中のものは、全て水出し可能なようです。「冷開水」って書いてあるでしょ。
ただ、私は熱湯で淹れて冷やすのが好き。
緑のパッケージは、伝統的な味を楽しむお茶
飲み比べをするなら、3番目に飲むのにお勧めするのは、軽焙凍頂。
正直なところ、あれ?と思った。このお茶は「軽焙」と銘打ってて、焙煎は確かに軽めではあるけれど、茶葉に緑色が残らない程度には発酵してます。私は凍頂烏龍茶というと、もう少し発酵も焙煎も浅めのものに親しんでまして、あれ、これ凍頂?ってパッケージを二度見したの。当てろと言われたら、私は木柵(=鉄観音)とドヤ顔で間違えると思う。
「伝統的な風味」と書いてあるので、凍頂烏龍茶の伝統的な仕上げた方は比較的発酵強め・焙煎強めなのかな。ただ、このティーバッグセットの中の鉄観音よりは発酵も焙煎も浅めと感じました。
一般的に、凍頂は各お茶屋さんで飲み比べるときに、烏龍茶の中で比較的早くに出てくるお茶でもあります。普通は、阿里山よりも凍頂を先に飲ませると思うし、でもこのティーバッグセットの中で味を比べるならば、こっちを先に飲んでしまうと阿里山が味わえなくなるのではないかと思う。先にこっちを飲んだ場合は、時間をおくか、日を改めた方が阿里山の良さを感じやすいと思うのが、3番目においた理由。
やっぱりこのお茶が「台湾料理」のお店で出てくると、お、って思うけど。
飲み比べの4番目に置くのにおすすめは、鉄観音。
実は2番目に開けたの。この鉄観音は比較的焙煎が強いものですが、発酵に関しては茶葉に緑色が残る程度なので、多分軽焙凍頂よりも発酵してないんじゃないかと。
一般的に(木柵)鉄観音というと、そこそこに発酵させて、比較的焙煎を強くするイメージを持ってるので、想定した「鉄観音」の味を裏切らなかった。
軽焙凍頂と同じように淹れても、ちょっと味が「強い」と感じるのではないかなあ?と思うのが、軽焙凍頂をこの鉄観音よりも先におすすめする理由です。
油っぽいものや味の濃いものを食べた後に、口をさっぱりさせるのに飲むのにこの二つは適任だと思いますよ。
KKdayさんでは、この京盛宇のティーバッグセットと、サニーヒルズのパイナップルケーキ&アップルケーキセットを扱ってます。個々人で好みはあろうと思いますが、私がそれらと一緒に飲むのにチョイスするなら、この緑色のパッケージの二つ。特に鉄観音かな。
KKday 京盛宇|6種の台湾茶ティーバッグ+サニーヒルズ りんごケーキ&パイナップルケーキ
多分、このティーバッグよりもグレードが上ではなかろうかと思う「小箱」のタイプもあります。お茶は3種類。清香阿里山烏龍・鉄観音・蜜香貴妃。飲んでないから正確にはわからないけれど、このティーバッグセットから推測するに、おそらく鉄観音が一番合うと思うよ。
KKday 【KKday限定】京盛宇|3種の台湾茶小箱+サニーヒルズ パイナップルケーキ
ピンクのパッケージは、香りを楽しむお茶
飲み比べのラスト(ジャスミンティー以外)に置くならば、蜜香貴妃かな。
緑色がほぼ残らない程度の発酵をさせて結構強めに焙煎して、フワーッと漂う「蜜香」ですね。にっこりしちゃう。あまり「香る」お茶は飲まないけれど、実はこのラインナップの中で一番おいしいと感じたのがこの蜜香貴妃だったの。東方美人同様に買って飲むお茶ではあるけれど、高山茶のように味を追い求めているわけではないの。だからこそ正当な評価を下せたのでしょう。
そこから推測しますとね。台北のホテルなどに置いてある烏龍茶のティーバッグの茶葉と、このティーバッグセットの茶葉を比較すると、こちらの等級は遥かに上のものがラインナップされてることが推測できるわけ。
実際に6種類全部の上にほこりのようなものが少し浮きます。写真ではほとんど見えないと思うんだけどね。これ、毛茸(もうじ)。茶葉の裏に生えてる生毛です。葉が成長するにつれ、落ちていくものだから若い茶葉を使ってる証拠とも言えます。とくに、これはティーバッグだから、ティーバッグの網目をすり抜けないと上がってこれないから、そのまま入れればかなり毛茸が浮きそう。
送料込みでこの値段って、なかなか良心的ではなかろうかと。台湾式に言えば、CP値很高(コスパが高い)ってやつ。なお、CP値很高って言い回しは私は嫌い。
蜜香貴妃に戻ると、元々の茶葉は凍頂烏龍茶を作ろうとしていたときに、収穫できなくてウンカにやられてしまい、試しに作ってみたら、というもの。「東方美人に似た風味」、とパッケージにあるけれど、東方美人も同様にウンカにやられたもので作ってみたら、というものなので、似てくるのは仕方がないですね。違うお茶ですが。
同じ場所で作っても、凍頂烏龍茶とはまた違った風味に仕上がるので、軽焙凍頂と飲み比べるのも一興。この蜜香貴妃を飲んで、軽焙凍頂の発酵度合いが(思ったよりも)高いのは、これと合わせてるのかな?と思ったの。
別枠におくべきなのが、白毫茉莉(ジャスミンティー)。結構香りが強い。他のものと同じように熱湯にドボンといれたのだけど、渋味を強く感じたので、熱湯ではなく、日本の緑茶のように一度茶海で温度を下げた方が美味しいのではなかろうかとおおいます。
確かに中に白いジャスミンの花びらがあります。見えますかね。
お茶の葉にジャスミンの花の香りを吸わせて「着香」させるのがジャスミンティーです。沖縄のさんぴん茶は少し発酵が進んだお茶で作り、中国の茉莉花茶は緑茶(発酵させないお茶)で作るようです。この商品は、白毫茶で作っていて、色も比較的茶色が強いですし、微発酵くらいなのかな。
実は、花の香りを吸わせて作るだけではなく、別にジャスミンの香りを吹き付けるように「着ける」ものも出回ってます。
白状すると、「これは本物のジャスミンで作ったお茶です」と言われていただいたお茶に対して、「???伊藤園の出してるペットボトルのジャスミンティーだの、さんぴん茶ってそこそこやるじゃん?」と自分の舌を疑ったことがありまして。趣味だから自分の舌を信じるのが一番。でも、ジャスミンティーに関しては、大して語る舌を持ってないのよ、私。
KKday京盛宇|6種の台湾茶ティーバッグセット
中国語を学びながら飲んでるよ
中国語(簡体字だけどさ)をお勉強しながら、台湾で買ったマグで飲む。このマグは、台中ツアーで行った彩虹村で買ってきたものよ。⇒台中は車社会。行ってみたいところはちょっと離れていて、オプショナルツアーが正解
いつになったら台湾に行けるかしらね。