明日香村の「岡」というところが、どうも明日香村の住宅密集地域になってて、一角には、橿原市の今井町にも負けないような古そうな建物がいくつか残ってます。
今井町は文化年間(徳川家斉の時代らへん。江戸では町人文化が花開いた時期)の建物が多いということなので、明日香村もそういう感じなのかな。バスを待つ間にぶらぶらそのエリアを歩いてたんだけど、いちいち見事なわけよ。明日香村が平成の大合併を経てもなお「村」であり続けるってさ。隣の高取町と合わせて、お金持ち自治体なんだろうと思われるのも、こういうところにあった。
商店その他公開しているところなら出すんだけど、個人さまのお宅かどうかいまいちよく分からなくて、撮影はしてるけれど出さない。
あくまでも、イメージ図として、今井町の旧米谷家を出します。⇒今井町
イメージ図ですからね。これと同じものがニョキニョキしていたというわけではないんだぞ。いいね。
その、「岡」の住宅密集地域の中に「犬養万葉記念館」があります。
上の写真にも左側に石があるのがわかると思うんだけど、明日香村をぐるぐる歩いていると、たまに「孝」という名前と、万葉集からの一句が刻まれた歌碑があります。
上の歌碑は「やまぶきの立ちよそひたる山清水 くみに行かめど道の知らなく」高市皇子です。
https://asukamura.com/topics/1709/
翌日の、橿原市の藤原宮跡資料室にて。「春すぎて夏来たるらし白妙の 衣干すなり天香具山」持統天皇。
これ、翌日だから「おおおおお」となった。
孝さんはとんでもないお金持ちだったのねえ。と思ってたんだけど、そうじゃないんだね。大阪大学の万葉学者だった。1998年にお亡くなりなら、姉さんが万葉集に興味を持つ以前だから知らなくて仕方がないか。
明日香保護もこの方。万葉集故地を保護する活動をなさったのもこの方。というわけで、今回のGo To飛鳥は、犬養先生あってのことだっただわけだよ。つまり、知らなかった姉さんが無知でした。
記念館そのものは、敬愛の情が溢れかえる感じ。
ただし、観光客向けの博物館というよりも、明日香村やその近郊に住んでいる人のための場という性格の方が強そうな感じでした。あと、万葉集ファンね。
万葉集・日本書記・古事記・風土記の四冊が、飛鳥から奈良時代の文献研究の第一歩とおもわれるが、姉さんはそこまで万葉集が好きなわけではないから仕方がないんだよね。
私はテンション低めですが、ほら、特に今回は発掘されたものを見たいとか、遺跡を見たいとか、そういう回でもあるから。万葉集の回だったら、めっちゃご機嫌になる場所であろうと思います。
つーっと入って、つーっと出て、周囲の古そうな建物を見てご機嫌でバスを待ちました。
軽食くらいだと食べるところもあるから、明日香村観光中にご飯を食べることもできると思います。
食べログで口コミを見てみる?
食べログ つばいちカフェ
最寄りのバス停は、「岡寺前」