上賀茂神社から今宮神社に来たわけだけど、あぶり餅を食べ損ね。むむむ。と思いながら、前回、もうほぼ閉まってた大徳寺へ。この南部に賀茂斎院の御所があったという話。賀茂斎院制度は後鳥羽天皇時代(鎌倉時代初期)に終わってしまい、この大徳寺の始まりは鎌倉時代末期なので、斎院御所と大徳寺が共にあったことはないのね。
鎌倉時代末期ということで、禅寺です。臨済宗。つまり、ほぼ拝観不可です。基本、塔頭(たっちゅう)がいくつか拝観を受け付けるだけです。
大徳寺で一番有名なのは室町時代の一休さんでしょうか。応仁の乱の戦火に巻き込まれるけれど、一休さんが境の豪商の寄進を受けて再建しました。その後、豊臣秀吉が織田信長の菩提を弔うのも大徳寺。秀吉とくると千利休。あの辺りの有名どころの名前が出てくるお寺です。
興臨院
まずは、普段は拝観できないのだという、興臨院です。

確か拝観料は500円。
ここは加賀の前田家のお寺です。

その時代だから、枯山水なんだけど、広角寄りのiPhoneで撮影すれば良かったぞ。単焦点で撮影したから岩がドーンになっちゃった。
枯山水のお庭もいいんだけど、私のお気に入りは裏です。こっち。

この綺麗に手入れしてある苔の庭の美しさよ。こっちはスマホでも撮影してるのだけど、パキッた感じになると、派手よ。

綺麗でしょう。

こういう、建物も良いねえ。
瑞峯院
瑞峯院さんは、キリシタン大名の大友宗麟のお寺。
面白いよね。当時の日本の宗教観はかなりファジーだったんじゃないかなあ。ここのお庭は枯山水で、大きいお庭がこう。

そして小さいお庭があるんだけどね。お分かりになるだろうか。

一番下が見切れてるのですが、左から右へ、上から下へとクロスするんですよ。そう。十字架です。
拝観料は500円だったと記憶してる。
どちらの塔頭も、住んでおられるんですよ。生活の場をオープンになさっているわけではないにせよ、住居隣接で、言語化し難い思いをいたしました。
京都ってねえ、面白いよねえ。