このページの内容をまとめると
とうとうやってしまった。
正倉院期間中(=ハイシーズンオブハイシーズン)の、奈良ホテル予約を。それも、本館。辰野金吾・片岡安のコンビの設計です。明治42年(1909年)開業です。
翌朝の写真。
ありがとう、Go Toトラベルキャンペーン
この時期だからこそ、安くなってるけれども、Go Toトラベルの割引があっても一泊に2万円以上かけるわけです。「宿泊します」と書いた上で、別にディナーも予約したので、合計4万円以上を奈良ホテルで使ったわよ😱。2人だったらもっと安くあげられただろうし、うちの弟夫婦のように幼児を2人も連れてればとんでもなく安くなるんだけどな。残念ながら姉さんは一人です。
ハイシーズンを外せば、奈良ホテルは一番ランクの低い部屋なら一泊1万円強で宿泊できないわけではないんだけどね。
2020年はあまり遊んでないから(その割にデバイス買いまくってるんですけど)、ここ何年もあまり宿泊してない高級なホテルに宿泊することも可能だったというわけですが、Go Toは効いたねえ。
1枚使った後だから5枚だけど、一泊あたりの上限6枚まるっといただきました。
チェックインのときに、名前入りの封筒の中に、すでにクーポンと説明書が入ってましたのよ。さすがだわ。ただ、「チェックインのお客様専用室」が設けられていて、そこで奈良ホテルの特集番組を見ながら待ちましたわ。そこで前泊地・体温・体調を記入した。
シーズン的に、スイート以外はおそらくほぼ満室というところでしょうけれども、比較的スムーズなチェックインで、Go Toの、それもクーポン施策が始まってからかなり慣れてるんだなということがわかります。
あ、青森・東京・奈良と、このホテルで5軒目ですが、初めて身分証明証を出させられました。奈良ホテルのクラス(高級さ、ではなくて料金クラス)のホテルも初めてだというのもあろうかと。2人と偽って予約してGo Toトラベルの割引を大きくして、実際には1人で泊まるような詐欺師ちゃんたちを防止できるかな。
本館は全室禁煙!
予約時に「禁煙!」と私が畳みかけてしまってね。私は喘息持ちなので、どうしても咳が出やすい。朝起きたときに、喉がかぴかぴになっててごほっとなる程度ならまだいいけれど、タバコの煙はどうしてもゴホンゴホンしちゃうからさ。こういう時期でもありますし、いつも以上に過敏に「全室禁煙」のホテルばかり選んでた。奈良ホテルだけが喫煙可能な部屋があったんだけど、どうしても奈良ホテルに泊まりたかったの。
でも大丈夫だった。本館だったからさ。フロントさんが「本館は全室禁煙です」とおっしゃいましたもの。実際に、奈良ホテル滞在中にタバコの煙に遭遇することはなかった。
予約したお部屋は、タウンビューのお部屋です。もともとはスタンダードツインタウンビューだったのですが、ところが無料で同じく本館のパークビューのダブルにできますが、ということでお願いいたしました。同じく一番低いランクのスタンダードですが、パークビューの方が少し高いのよ。
しかも、コーナーだったの!!!
クッションが、へたってるwww
多分、(いつも通り)楽天トラベルを通して予約したのですが、楽天を通すと結構アップグレードしていただくんです。多分楽天トラベルをよく使うからだと思う。
ベッドも固からず、柔らかからず。真ん中の方が黄色くなってるのは、多分光の加減です。肉眼では黄色い染みなどなかった。奈良ホテルですから。
固さに関しては、私が固めが好みなのもあり、ひょっとすると固いと思う方の方が多いかもしれない。もちろん、マットレスが窪んでることもないですし。
古いホテルなのでどうしても電源が少ないのかなと思ったのね。でも、向かって右側のサイドテーブルには延長コードがあるからその点も安心です。
見てよ、このチューリップ型のシャンデリア。かわいい。
ところが残念ながら、夜は暗いので。
夜、ご馳走を食べてから働かないとならなかったんだけど、結構キツかったのよ。一番明るいのばバスルームだからねえ。ワーケーションなんて人には向かないホテルではあります。ホテルステイを楽しむホテルね。
あ、あと手をかざすとほぼ全ての電灯がほんのり暖かくて、白熱灯だと思う。あらー。LEDになってない!でもLEDの突き刺すような、人工的な明かりよりも、白熱灯(これも実に人工的な光ですよ!!!)の暖かな色の方が似合うホテルなのは事実。
そして、テレビはマントルピース()の上です。以前は本物の暖炉だったんだそうな。でも、ここにいろいろ物(地域共通クーポンとか)置けたので便利でした。
音は仕方がないよねえ
古い建物ですから。実は廊下を歩くと他の部屋のテレビの音がしないわけじゃない。
右側にお部屋が見えるから想像できると思うんだけど、ドアがあってその上に窓があり、外から見えないようにカーテンがひかれてる。木製のドアですし、その上にガラスが入ってるから仕方ないよね。
奈良ホテルの本館は木造だと思うのだけど、コンクリート造りではなかろうかと思われる、台北の迪化街にある有形文化財の建物をホテル・民宿に改装しているところがいくつかあるんですね。築80年くらいの建物で、奈良ホテルの本館よりは少し若いくらいの建物。あれも、外からの音は仕方がないらしいから。
確かこれ、私の部屋の片方の窓から。
この角度ならうっすら見えるよね。道路が走ってるの。
朝のもう片方の窓から。こっちは正面から撮影すると、山の中感あるよね。
うまく道路が隠れてる。でも、幹線が通ってるので、ずーっと車の音がしてました。ひょっとするとタウンサイドの方がそういう音はしないのかなあ。
一応、二重窓になってるんだけど、内側は当初のガラス窓ではないかと思う。ほら、ガラスがゆがんでるのよ。
そして外側に耐震補強した部分があるのかなという感じの窓です。外から見るときれいにマッチしてるから、耐震補強されてる感じはほとんどしないです。
バスルーム
バスルームは、お掃除が大変そう。
バスタブが埋め込まれてないんだもの。でもきっちりきれいになってるんだから、奈良ホテルすごいわ。新しいホテルで同じ値段を出すなら、シャワーブースが独立してて欲しいわ。古い室内に、新しい便座などを入れている感じです。
そうそうそうそう。忘れないうちに。ホテルってたまに洗面台の栓が閉まることがあるじゃないですか。物によっては手で引き上げて固定する。実は、奈良ホテルの洗面台の栓が閉まってたんだか、閉めたんだか。引き上げても引き抜けちゃうだけで固定できない。困ったな。とフロントに電話しました。
ここの洗面台の栓は、蛇口の後ろにレバーがあるよっ!
面白かったのはこれ。冬はものすごく冷えるんだろうなあ。
下の方には暖房を入れられるんです。そうすると、湯船の上から温風が流れるようになりまして。実は体を乾かしながら、髪の毛も乾かせる感じで。面白かった。うちにも欲しいなあ。
クラス的にコインランドリーのあるホテルではありませんが、比較的長期間ホテルに滞在しがちな人は思うよね。手で洗って、バスタオルに水分を移してから吊るして涼風をかけたら多分パキパキに乾くと思う。
バスアメニティは、ミラーハリス。
噂通り、すごくいい香りだった!だから持って帰ろう(次のGo Toに持って行こう)と思ったのに、開けた方のコンディショナーが行方不明になってしまったの。十中八九、ベッドの下かバスタブの下だわ。もう少し上のクラスになると、ミラーハリスではないところのスキンケアグッズもついてくるんだそうですよ。
残念ポイントとしては、私的「ちょっといいホテル」に必須アイテムのバスローブがない。でも、ここのパジャマはコットンで手触りが良くて。このホテルではパジャマを着ました。
ホテル探索(建物の中のみ)
うっきうきで探索。このホテルは、みんなそうなの。うきうきしてニコニコしてる。庭園などに関しては、別に記事にしよう。⇒奈良ホテルの庭園と旧大乗院庭園
いまだに鍵式ですが、閉じる方はオートロックです。ところが立て付けにガタが来てるのか、ぐっと引っ張らないと閉まらないので、出入りするたびにかなり音が響いてしまい、残念ポイントでした。古い建物に宿泊する趣があると言えばないわけではない。
廊下を歩くだけで楽しい。この消化設備に金槌があるのが、なんかヨーロッパを思い出しました。
至る所に暖房器具が置いてあるところとかさ。
有名な、ホールの和風シャンデリア。ホールというとダンスでもできそうなホールかと思うけれど、そうじゃないんだよね。反対側は、何か打ち合わせをなさってた模様。
シャンデリアが和風なのもみるべきところなんだけど、もう一つは擬宝珠(ぎぼし)よ。おおおおおおおと思って、アップで撮影するのをすっかり忘れたんだけど。これ、もともとは真鍮製でした。しかしながら、太平洋戦争中にお寺の鐘も拠出するような時代でしたから、もちろん奈良ホテルも例外ではなくて、擬宝珠を拠出した。
あ、この非常階段の方が色が見やすいかな。
その、拠出した真鍮製の擬宝珠の代わりに奈良の赤膚焼の擬宝珠にしたのだけど、逆になんかいい感じじゃない?ってことになってそのままになってる。実際に、めっちゃいい感じ。
そして赤い絨毯はふかふか。
外側から見るとますますよくわかるけれど、できる限り「コーナー」の部屋を多く取ろうとしているのか、それともここがもともと鬼薗山城(きおんざんじょう)という、山城があったようなところだから、ストンとした形にしにくかったのか。とにかくガタガタガタガタした建物でして、内部も何回角を回りましたっけ?という感じになっちゃう。
あの人なら迷子になっちゃうかもと思いつつも、ちゃんと案内があるから大丈夫。
「天平」というのが、ちょっぴりアッパーなお部屋だと思う。近かったから天平目指してGoだった。
アインシュタインのピアノ!!!
そしてティールームの前にスタインウェイ。
しかし、大丈夫。ペットボトルを飲みたくなったらここにある。
そして、奈良ホテルの歴代のカトラリーコーナーなんかを見つつ、新館側へ。 新館は、崖にあるのか本館の一階部分が新館の五階部分とくっついてた。ここから先は宿泊者に限ると書かれたけれど、一応本館の宿泊者だからちょっと見てみた。写真はない。
内部はまた変わるんでしょうけど、姉さんは本館が好きだなあ。
奈良ホテルの接客はフレンドリー。ナイスにしてればかしこまる必要はないホテル。
意外だったのが、奈良ホテルの接客はかなりフレンドリーだったこと。
フロントスタッフも20代くらいの若手が多かったし、接客だけ見たらここはJWマリオット奈良(仮)かい?ってくらいフレンドリー。奈良のJWマリオットには宿泊してないけど、「JWマリオット」そのものは世界的には比較的カジュアルからちょっとアッパーなラインです。JWマリオットクアラルンプールに宿泊したときに、カジュアルな接客でびっくりした。
ただし、ここのお客さんが私がそうだったんだけど、みんなにこにこご機嫌で、泊まれて嬉しいねえ、ってホテルの内外を探索してるんだもん。高齢のご夫婦が手をつないでホテル内を歩いてたりするの。だから、そこに慇懃な接客をすると「馬鹿にしてんの?」的なことにもなりかねない。だからフレンドリーで正解。
あと、ベルさんが荷物を運んでくれるのかしらと思ったんだけど、そんなことはなくて自分で運びましたよ。ただ、それは私がスタンダードクラス(=一番下のランク)のお客さんだからかもしれない。アッパークラスなら多分あそこはベルさんが運ぶんじゃないかなあ。
私はいっちょうらのDiane von Furstenbergを着て、髪をきれいにしなおしてからホテルを探索したけれど、そういう感じのホテルではないということね。
満足したので、クラシックホテルパスポートを買った
翌朝、ご機嫌でホテルの売店(Go Toクーポンが使える)で、クーポンを使って購入しました。1500円。クーポン利用のあり方としては正しいと思わない?クラシックホテルの会の、会員ホテルだとスタンプと宿泊記録をつけてくれます。3年間で4泊宿泊すればペアランチ券、8泊宿泊すればペア宿泊券です。
売店からの帰りにフロントを覗くとお忙しそうではなかったので、鍵を示してチェックアウト前に押していただきました。
実際にどこまでクラシックホテル巡りができるかわかりません。
ランチも宿泊券は一人で使えるのかしらね。
