奈良旅行中に、姉さん朝から晩まで柿の葉寿司を食ってたんだろと思ったそこの君、ちょっと待て。
朝と昼はそうだ。夜は違う。
胆嚢を取って以来、お通じが不安定になりまして、外に出ている時に朝・昼でがっつりめに食べることができなくなりました。傾向としては、高コレステロール値のものを食べると、2時間程度でトイレに駆け込むことが多いです。あくまでも「傾向」なので、なんとも言えないのですが。ということで、朝は野菜をもりもり。昼は軽く、というのが最近の旅行スタイルです。

ディナーを提供するクラスのホテルに宿泊する機会も少ないですしね。せっかく奈良ホテルに宿泊するのだから、ということで、奈良ホテルのメインダイニングの三笠も改修が終わったそうですので、Go To Eatしました。
夜は二部制になっていて、私は遅い方の時間で予約しました。
春日コース
今回は春日コースです。

お一人さまの予約なので、ホテルのレストラン予約サイトから予約しました。
https://www.narahotel.co.jp/restaurant
メニューがわかっていると、リクエストしやすい
アラカルトもできなくはないようだけど、初めて入るフランス料理屋で組み立てるのは難しいじゃない?そして私はそこまで食べ慣れてない。カチカチカチカチ音を鳴らしちゃって、自分でやあねえって思った。
春日コースの2020年10月・11月はこの通り。
・一口のお楽しみ
・シェフのおすすめ前菜
・穴子のポワレ フォアグラ添え甘い香りの赤ワインソース
・黒毛和牛フィレ肉のステーキ ジュのソース
・和栗のモンブラン 小豆入りバニラアイスクリーム
・食後のひとくち
・コーヒー
メニューがわかっていると、驚きがないのも事実ですが、好き嫌いの多い私にはメニューが事前に分かっていると、リクエストできます。
このクラスのレストランを自分でネットで予約することはなかったのだけど、連れていただくときに同行者に事前にあれこれ聞かれたのはそういうことだったんだねと改めて思いました。
そう。今回のリクエストは、アレルギーではないが嫌いだからエビを入れないで。赤ワインソースはアルコールを飛ばして。コーヒーはノンカフェインのものを提案して。の三点でした。
シャーリーテンプル
コースに含まれていません。ドリンクはシャーリーテンプルで。

一口のお楽しみ&前菜
一口のお楽しみ。冷製ポタージュがパンプキンでちょっぴりガッカリしました。

姉さん、くりとかぼちゃが大嫌い。食べるけどさ。
そうです、デザートが大嫌いなモンブランなのにスタートがパンプキンか。という気分。
ここでこのダイニングの味付けがわかるわけです。塩がきついと思えば、できたら塩をもう少し控えめにして欲しいというリクエストはしておいた方がいいと思う。
塩が足りないと思えば、塩もあるんだけど、もっと適任のものがある。バターよ。

わたくし、何食わぬ顔でしれっとバターを加えて味を調節することもありますのよ。
三笠の味付けは控えめで、念のためにバターを最後まで一つ残しておいたのだけど、使わなかった。パンを一つリクエストするつもりだったけれど、お腹パンパンで入りませんでした。
前菜です。

ただ、この二つが冷製でちょっと体が冷えてしまったのは認めよう。
ほかほかしたパンがどちらも美味しかった。

好みはもう少し固めでしょっぱいパンだけど、ここは年齢層がちょっと高いから仕方がない。それでも「ふわふわして甘いパン」に寄せていかないから安心して。塩はバターでいける。
ポワソン
ポワソンは穴子です。穴子は好きなの。
日本料理の花菊のほうが値段が安いし、フランス料理よりも日本料理の方が胆嚢摘出後の体には優しいかと思ったのだけど、あっちがあわび。こっちが穴子とくれば、穴子を取ったのよ。

アルコール分を飛ばすと、今度は香りや味が変わってしまうかなあと思ったのだけど、心配ご無用。甘やかなソースが軽くフライされた穴子とマッチしてたのよ。フォアグラは、特に好きじゃない。
はぁ。この穴子がもう一度食べたい。
ヴィアンド

「ジュのソース」というのは肉汁のソースということ。ああ、焼き加減の好みはウェルダンよりのミディアムっていうの忘れた。けど、美味しいものは美味しい。
そして何より、あまり味をつけてない感じの付け合わせの野菜が滋味深かったです。味が足りないと思ったあなたはだな、目の前にあるじゃないかバターが(何度目
デセール
じゃじゃじゃじゃーん。

今回の苦手なものがここにきた。モンブランと小豆入りアイスクリーム。モンブランも小豆も大嫌いだから変えてってリクエストしようかと思ったんだけどねえ。一日かけて考えた。14,000円で、デザートまでまるっと変えろってきつくない?と思ってリクエストしなかった。
だがしかし。口に運んでびっくり。あんまり栗っぽくないのよ。あと、甘さに関しては関西は信用していい。甘すぎないのもいい。栗の濃厚な味が好みの方には物足りないだろうけれど、栗が大嫌いな私には許容範囲内の栗です。ごきげん。
小豆入りバニラアイスクリームの方も、大嫌いな小豆は控えめ。アイスクリーム本体はラクトアイスかなという感じで、いい意味でさっぱり方面に裏切られました。これ、本来ポワソンとヴィアンドの間の口直しのソルベで入って良かったと思う。でも、ここは味が濃くなく、塩加減が私には完璧だったので、口直しはパンをひとかじりで十分でした。
この段階ですでに「コーヒー」の代わりになるものは出ていた。私がソーサーに少しこぼしてしまったのさ。

ロンネフェルトのルイボスクリームオレンジです。
実は、別の席では「コーヒーもしくは紅茶」と聞かれていたのを聞いたので、紅茶って選択があったんだーって。
最後の最後の「お楽しみ」

レモンのマカロンにアマンドショコラ。これはどっちも私はにっこにこ。
「日本のフランス料理」としては特別に奇を衒うことがないのもわかったし、味付けも私にぴったりの濃さで、量もそこまで多くないと把握しました。安心していけるところ。
カッチカッチとナイフやフォークの音をさせるのを危惧する人は、箸をリクエストすると箸とお盆が出てくるようなので、その点も安心できます。ステーキも箸でつまめるサイズになってましたし。
奈良ホテルに来る人は観光客で、多分奈良が好き。お金を貯めて奈良ホテルに泊まるような人もいると思うのだ。まさしく私なんだが。奈良は大仏商法(=消極的、おもてなしをしない)と言われるけれど、奈良ホテル全体としての印象は、あまり客を値踏みしたりしないところだなあと。「恥をかかせないクラシックホテル」というだけで、客は顔をニコニコさせててご機嫌でローシーズにも来るリピーターになる可能性があると踏めばそれが奈良ホテルにフィットしたおもてなしなのかもしれない。
ただ、翌朝はほとんど口に入れられなかったわ。朝食をつけてなくて正解。茶粥食べてみたかったなー。
来年はアラカルトで組み立てる自信は、やっぱりない。ランチはすごくお得なので、ランチで食べられるような体調になってるといいなあ。
食べログで口コミ見てみる?
食べログメインダイニングルーム三笠
支払いはGo To Eatキャンペーン食事券と、Go To クーポンで
支払いは、Go To Eatキャンペーン食事券(奈良県)です。

だああああってあるけど、14,000円しかない。一枚使ったからさ。ドリンクは含まれていないので、奈良ホテルのチェックインのときに使ったクーポンも持ってレッツゴーしたのね。

で、満額6000円分のクーポンをもらって1枚ないのは、三笠で使ったからということです。
ありがとう。Go To トラベル。