法隆寺は何度来ても、無条件でいいなあって思う。[世界遺産][2018年10月 京都・奈良 巡礼の旅]

旅行する場合には、自分が無症状感染者であるという前提で行動するべきかな。撒き散らさない・感染しないようにする努力を続けて自分を、そして誰かを守りましょ。

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この日はがっつり奈良公園の予定だったんだけど、前の日にかなり行ってるんですよ。春日大社も。東大寺も。興福寺には行こうとは思ってたけれどね。行き残した部分はあるし、もっとそれぞれに時間をかけるべきだったなあ、と思ったんだけど。

この古代熱がどうなってるかわかんないんだけど、このままなら来年も正倉院展は来るだろうし。(また台北から飛ぶかもしれないし、別のところからかもしれないし)そうすると奈良公園って行きやすいわけよ。

そして、興福寺は興福寺で行くとして、この日は午前中から動ける。

じゃあ、半日かかるとはいえ、ちょっと遠くに行きましょうか。というわけで、足を伸ばして、法隆寺へ。

法隆寺 門

全部込みのチケットを購入して、中に入ります。

この灯籠、わかるよね。

法隆寺 灯籠法隆寺 灯籠 葵の御紋

葵の御紋です。これは桂昌院(綱吉の生母)寄進でした。京都・奈良の神社仏閣って、桂昌院と綱吉にかなり救われたところも多いのではないかなあ。

五重塔(飛鳥時代)の中を拝観できた

法隆寺の五重塔。

法隆寺 五重塔

な・ん・と。飛鳥時代のものです。

しかも中が見られる状態になってました。

興福寺の阿修羅くん(奈良時代)の原型みたいな阿修羅像がちょこんとあるので、ぜひ見つけて。

土で作っているようなんですけど、薬師寺の新しい三重塔の中が東寺の五重塔とは少し違ってて、色々なシーンを表現している感じだったんですね。ああ、その原型はこれか!と。(多分薬師寺の国宝の塔の中が、この法隆寺の塔の中と似ているんだろうと思うんだけどな)

金堂(飛鳥時代)

いかにもスマホーな写真ですが、五重塔の隣、金堂。

法隆寺 金堂

これまた飛鳥時代の建物です。神社仏閣では火事が大敵なのだけど、幸い法隆寺は火事がほとんどなかったようで、飛鳥時代の建物が(修復されながら)残ってる。

中になかなかカラフルな壁画があるんですけど、これは復元です。というのも、昭和24年に火事でオリジナルは黒焦げになってしまって。ただ、模写されたり、フィルムなどが残っていたので復元できた、というものです。

1200年も残ってたのよ、その色が。すごいよなあ。宮本武蔵の絵もかなり色が落ちてた。

そして金堂は外から上を見よう。

法隆寺 金堂の龍

柱に龍がいるの。

港女に「龍がいるよ」って送ったら、「マジか!そうか(あんたはお寺に行きすぎてとうとう・・・)」みたいな反応するから、拡大して送り直したわよ。柱だよ、柱!もう。。。

平安時代で重文!?恐ろしや、法隆寺

京都をずっと回っていると、平安時代の建物ってかなり少ないんですね。何が理由かって、そりゃ奈良は平重衡が火をつけてるし、これが平安末期。鎌倉時代のものは京都にはそれなりにあるんだけど、そこで平安時代のものから置き換わってるだろうし。さらに室町時代のあの訳の分からない応仁の乱。だからこそ、石清水八幡宮で、「明治に入って平安時代の建物が壊されました」ってわけで、明治政府に対して怒りを覚えるわけだよ。私が。

で、法隆寺。

法隆寺 平安時代が重文

「東室」は奈良時代のもので国宝。妻室は平安時代のもので重文。

平安時代で、重文!?!?

網封蔵(平安時代)

そして、大宝蔵院へのチケット提示場のすぐ傍にしれっと建ってるこれ。

法隆寺 蔵

国宝です。しれっと建ってるけど、国宝だらけなんだよー、ここ。

高床式倉庫って、昔からすごく好きなんですけど、なんなんですかね。

法隆寺 高床式倉庫

この高床式倉庫を見ていると、いいなあって思うんだよ。

なお、高いところには登れないので、家が高床式で、さらに古代のなんか急だったり足場のあまり良くない階段だと私は引きこもってしまいますね。巫女になるしかあるまい。

大宝蔵院

東京国立博物館の法隆寺館なんてもんじゃないから。本当に。ありゃここに残してあるものと比べれば、価値が低く、学術的に研究したり、管理するどころじゃないものを持って行ったんじゃないかと思うほど。

法隆寺 宝物

玉虫厨子の大きさとかさ。

百済観音の異様さとかさ。夢違い観音の不思議な感じとかさ(夜にとてもいい夢を見たのが残念だった)。

正倉院展で、麻布が恭しく展示してあったのだけど、ここはほとんど無造作と言ってよく、人も少ないし、おすすめです。

夢殿・絵殿・舎利殿

さて、移動して夢殿。
法隆寺 夢殿

ここは聖徳太子の斑鳩宮跡。法隆寺は斑鳩宮に隣接して創建されたわけです。

鎌倉建築の絵殿・舎利殿。

法隆寺 絵殿 舎利殿

その隣の中宮寺は・・・完全に失念していたことに気づいて大ショックでした。

というより、法隆寺で妙なテンションになってしまって。団体さんがおられて、なんというか、それに引っ張られるように出てしまったの。

「鐘がなるなり 法隆寺」くらいは撮影したけどね。

法隆寺 鐘がなるなり

高松塚古墳あたりに行くと、本当にこの季節、みかんと柿だらけですから。奈良って。

往復は

JR奈良駅にいたもので、JR王寺駅に降り、バスで法隆寺へ。

法隆寺駅もあるんだけど、歩くのが面倒で。さらに、どうやら王寺駅の方がひらけてる感じ。(ひらけてるもクソも、ここは斑鳩の宮跡なんで昔からそれなりにひらけてるんですが。都市とは言い難い。)

帰りは同じく王寺駅に戻るんですが、JRではなく近鉄王寺駅(それが二つあるので要注意!)から近鉄生駒駅で乗り換えて近鉄奈良駅へ。

なお、JR奈良駅から走るこのルート、関西本線(のうちの大和路線)です。このまま大阪の難波駅まで行きます。そう。関空はすぐなんだよ。なのでねー。伊丹ではなくて関空便にして、荷物はほぼ全て日付を指定して家に宅急便で送ってしまって、次の東京一泊分だけ持って関空へ、というのが正解でした。法隆寺は行けるかわからないし、疲れでぶっ倒れる可能性を考慮して、なーんにも予定を立てなかったから、仕方がない。

法隆寺

法隆寺は、「法隆寺地域の仏教建造物」として、世界遺産に登録されています。

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