箱館奉行所は元は函館山の方にあったようだけど、海岸線が近すぎて、軍艦からの大砲が届くと、少し内陸部に移したのだとか。そして箱館奉行所の防御のための城砦が、五稜郭。

箱館戦争後、箱館奉行所は取り壊され、五稜郭は公園として開放されます。この五稜郭のお堀の氷を切り出して、函館氷として日本全国に「氷」が届くように。
五稜郭公園そのものは入場無料ですが、箱館奉行所は有料です。一般500円。
まずは箱館奉行所。

箱館奉行所には役所部分と住居パートがあったみたいで、復元されてるのは役所部分。榎本武揚はさておき、土方歳三がのんびりする暇はなかったでしょうね。

復元された箱館奉行所は、もう完成してから何年も経つのに、ぷーんと木の良い香りがしてた。

宮大工の仕事だということで、さすがすごく丁寧な仕事だなあというのが、見てるだけでよくわかる。当時の箱館奉行所がここまで丁寧だったかはわからんけど。

なんか一つ一つが繊細で。

繊細さに、京都御所を思い出したよ。⇒京都御所
↓中の構造が見られるようになってるところも。

中庭は、装飾としてではなく、雨水を外に出すためのものなどだったそうです。

↑の太鼓櫓が新政府軍にとっては格好の目印になったとか。

出土品の展示コーナーがあるけど、やはりこの時代になると大砲や鉄砲が出てくるねえ。↓

幕府はわざわざ内陸部に奉行所を作ったけれど、結局当時最新鋭の大砲では届いちゃった。
関西系だ、肥前系だという、食器があった。
大政奉還前に買ったものだったのか。それとも旧幕府逃走軍のものなのか。