8/21に行ってきました、蘇打緑・再遇見(Sodagreen Hello Goodbye)ツアー。東京です。東京サ行ったんだ。
チケットぴあ<<最速抽選・先行抽選受付中の公演一覧>>
会場は品川ステラボール
会場は品川プリンスホテルのアネックスタワーの3階にあるステラボールです。
映画館の奥、水族館の手前に入り口があります。
当日券が出た
18日までチケットをぴあで売ってたし、当日券も出てました。チケットは瞬殺・完売と思ってたのに、残ってたんだよ!なんと!もったいない!!!
ちなみに、右側にあるエスカレーターは水族館からでてくるところ。
自由席!
私はぴあの一般販売の初日に購入したのですが、600番台の整理番号でした。結局、1000番くらいまでしかなかったのかな。
外に並ばされました・・・。600番台だし、と5時半に並びました。
呼ばれるんですが、ステラボールの入り口に向かうときに列が乱されます。ただ、入り口に入るときには、550番までの方、という感じで呼ばれるので、そこで列が乱れても問題なし。
スタンディングだと思っていたんですが、中には椅子がございました。というか、椅子があるなら指定席でいいじゃないかと思いましたね。
ああ、最高。青峰、解散しちゃダメだよ
ジェイなら曲のイントロを聞けばタイトルまで出るんですが、ソーダグリーンではそこまでいかないし、面倒だから書かない。
ベースになっているのは、「空氣中的視聽與幻覺 Live」(Air)。
DVDで見ると、ダンスなんかもそれほど変えてないんですよ。仕方がない。だって今回のツアーは前回のAirのアンコール公演だもん。だからかな。DVDについてるCDでは最後の曲になっている「再遇見」がオープニングに来てる。ちなみに、発売されたばかりのときに香港で買おうかなーと思ったけど見送り、6月の台湾で購入した。(台湾の方が多少安いと踏んだ)
CDだけならAmazonで聞ける。
10曲くらいしかないけど、CDもついて大変お得。
CDでは「夏・狂熱」。これは全部やってない?(もちろん詩はないんだけど)。
個人的に、「夏・狂熱」は名盤。
もう一枚私が好きなのは、一番初めに買った「你在煩惱什麼」(across the trouble water)
この二枚からかなり出てて満足。個人的には私が好きな曲をほぼすべて聞けて満足です。「燕窩」だけかな、好きな曲で落ちてたのは。
最高だった!
もう、本当に最高だった。あのハコ、青峰の声には小さすぎる。音が割れ割れ。もう少し音量調整した方が綺麗に聞こえたんじゃないかと思うと大変にもったいない。でも生歌聞けて最高でした。
正直なところやばいんじゃないかと思った
ただね。オープニングの「再遇見」では座ってるんですよ、みんな。えええええ?????と思いましたよ・・・。2曲目の「小宇宙」でようやく立ち上がる。3曲目が私的にヘッドバングだろうと思ってる「狂熱」でもまだ盛り上がらない・・・。
これよ?これよ?これで立たないんですよ!?
は!?は!?
やばくねーか、と思ったんですが、MCを始めると空気が変わり始めます。でも、観客に歌わせる「無與倫比的美麗」ですが、ジェイ・チョウの「開不了口」とか「単純愛」よりも観客に歌わせるパートが長くて、しかも日本人が三分の一いるからか、あまり観客が声を出さない・・・。「控制狂」が今回の最高潮かな。この曲好きなの。ちゃんと、みんなでぴょんぴょん(どすんどすん?)できてよかった。これは観客には「WOW WOW」としか歌わせないからか、そこそこみんな声出てたね。
中国語で押し切る青峰・・・
MCは始め、阿福が日本語で喋り、青峰も日本語をしゃべるのだけど「中国語わかる人?みんなわかるんじゃね?」からぜーんぶ北京語で押し切ったんです。おううううう。青峰、しゃべると早い・・・。抑揚があまりなくて何を言ってるかわからない。もぞもぞしゃべるジェイ・チョウ、滑舌が悪いどころではなく仔仔語をしゃべるヴィック・チョウに引き続き、この人もか・・・。
何度も「台湾から来た人!」「日本人!」と手を上げさせました。日本人で手を挙げると「ほんとお?」と疑ってやがる。ぱっと見、日本人は三分の一。三分の一が台湾人で、残りは香港人・上海人・北京人というところ。「シンガポールから来たよ!」と客席から声をかけた人もいたかな。そちゃそうですよ。たった8000円のチケットで、こんな小さいハコですよ。ついでに日本観光できるし。品プリ泊まれば良いし(私みたいにね)8月なら来るよね。
・品川プリンスホテル イーストタワーに宿泊しました 姉御の一人旅ガイド
このバンドのキーは聲儀
青峰は、なんだか、くねくねくねくねくねくねくねくねくね・・・。歌い出すとあの華奢な体でよくあれだけの声が出るわ、と思うのに。しゃべりだすと、くくっと笑ったり。か、かわいいぞ。このバンドの紅一点って、聲儀じゃなくて青峰じゃん。で、その聲儀に青峰は「あなた、おいくら?」と日本語で言う。日本語のわからない聲儀に青峰は「多少銭?」と言うから、聲儀は「呆れた」という顔をしたり。
もう一つは、ギターの家凱(生で見ると半端なくイケメン。子持ち)が汗をかいてTシャツを脱いで出てきたのね。それで青峰が「見てよ、この筋肉」とランニングシャツの脇をぐーっと下に下げるの。もっと下げろ、と私は思うわけですよ。ところが汗で濡れてたのよ・・・。
青峰、「きったねー」とその指を聲儀に塗りつける。聲儀・・・。お疲れさまです。青峰と聲儀の信頼関係のようなものがこのバンドの核になってるんじゃないかと。結局、このバンドの将来は聲儀しだいなのではないかと思わされました。
聲儀は「你被寫在我的歌裡」でEllaが歌ったパートを歌うのですが、AirのDVDでもそうだったけど、聲儀はあまり声が出ない。青峰と合唱しなければならないけれど、声のバランスが悪い・・・。可愛い声なんだけどねえ。「秋・故事」ではリードボーカルやってる曲もあるんだけどなあ。ああ、DVDより出てない・・・。この曲、2011年にジェイの高雄コンサートに行ったときに街じゅうでガンガンかかってて、あれ?この声エラじゃん、と蘇打緑を知ったという曲なんです。この曲がなかったら気づくのはうんと後。というわけで個人的に思い入れが強かったので、ちょっと残念。CDは音を修正できるけど、さすがエラ、上手い。
青峰の日本語は滑らか
そうそう。僕の名前は日本語では「あおみね」ね。「あおみね」で、そこで客席から「みねちゃーん」と呼ばれたんでしょうか。「みねちゃん?やだよお、みねくん、がいい」と言うのも可愛い。青峰の日本語はすごく滑らかでした。日本語を履修したことがあるんじゃない?
アンコール(90秒カウントさせてから、アンコールリクエスト。「ちゃんとアンコールって叫んでよ?小さい声でリクエストしたら出ないからね」だって。そのとき「アンコール」って「る」を言ってたぞ。日本人と日本語をよく知ってるなあ。台湾では「あんこ、あんこ」ってリクエストするもんね)ではリクエストを受け付けたんですが、なぜ「雪の華」をリクエストしたんでしょうか。あんな古い歌。あの頃の歌なら鬼束ちひろの「月光」の方が青峰には合うと思うのだけど。覚えてないよう、と言ってたけど、どこかで歌ったことがあったんでしょう。プロジェクターを見ながらですが、綺麗に歌ってました。でもそれだったらレスリーの「追」をお願いしたかった。その後に「香港人いる?」と聞いたんで、これはやるかな?と思ったけどしないし。
椎名林檎の「歌舞伎町の女王」と「浴室」は青峰直筆の歌詞が表示されました。中国語と日本語とが出るんですが、ひらがなが外国人の書くひらがなじゃなかったんですよ。発声・発音も(そりゃプロだし)、例えば炎亞綸あたりの日本語やレスリーの「マシュマロ」なんかと比べると完璧。まあ、椎名林檎だしね・・・。そしてそれを完全にコピーしてしまう男性シンガー、呉青峰。恐ろしい子。でももう少しオリジナリティを出してもいいと思ったんだけど。
「飛ぶ」青峰・・・
ところが、中盤、一度暗転してみせたんですよ。「我好想你」に「包圍」から「白日出沒的月球」で完全に青峰が「飛ぶ」んです。「我好想你」は締め付ける歌声だし、「包圍」では目は完全に据わって、「 白日出沒的月球」では完全に別世界です。
こんなもんじゃないんですよ。
「白日出沒的月球」はMVを作ってないのかな。
完全に現代アート的。よくも悪くも世界が「青峰」に収束して、閉じていました。あの高音、生で聞くとほんっと、やばい。ところどころでMCでいちゃいちゃしたり、阿龔がふざけてくれないと、危うく引っ張られるところでした。
「燕窩」もそこそこ別世界に引っ張る感じのする曲なので、なくてよかったかもしれない。
ほんっと、青峰、バンドを解散したらだめだよ。ジェイ・チョウの声が悲しい時に一緒に泣いてくれる声で、あの人は感情を隠さないし、「俺が」が強いのよ、あの声。青峰の声は(歌詞はさておき)多幸感があるんですよ。悲しいときなら「ほら、僕が一緒にいてあげるから、泣かないで」という寄り添い方をする声。(そういや、フレディ・マーキュリーも自分の感情はさておき、なんだかんだ人を鼓舞したり、「他者」に寄り添う声だよね・・・)だから「我好想你」は(私の持ってる印象では)珍しく感情を吐露した感じの歌い方で鳥肌が立ってしまった。「白日・・・」は途中で曲調が反転するのですが(ジェイみたいだ)、これが青峰の世界を救う「蘇打緑」という存在なんだ。お願いだから、この人を一人にしないでくださいって。
DVDでしか見たことのない、レスリー・チャンの据わり方って生で見るとこんな感じなんでしょうか。もっと?よくよく見ると青峰ってMVでも据わってる・・・。レスリーどころではないかもしれない。あの人、そこそこ悪ノリしてたじゃない。「僕、かっこいいでしょう。セクシーでしょう」って。俳優だからこそ「他者から見られる」自分を徹底的に意識してた。青峰はああいうナルシズムではなく、自己の内面を見つめ続ける人の目ですよ。青峰という人はMCを見てもわかるように、サービス精神旺盛なのですが、同時に修行僧のようでもある、と思いました。据わった目をしたレスリー・チャンのその後の悲劇を知ってるわけで、そういう日がこの人に訪れませんように、それだけを祈りました。
生で聞いてみると、ジェイもそうなんですが、青峰もCDの声はあまり音をいじってないんだなあ、と思いましたが、コンサートでも多少エフェクトをかけてたけれど、いらないよー。いやー、ここは生で聴かせて、エフェクトは拡声器(@「狂熱」)だけにしてもいいと思ったんだけどなあ。
ジェイ、ジェイと出して申し訳ないんですが、ここ数年基準がジェイ・チョウという生活を送ってましてね・・・。ジェイってこうしてみるとメジャー狙いのポップスなんですね。いわば、ポール・マッカートニー。クラシックの影響はすごくあるんだけど、「あ、みんなわかんなかったら困るよね」って元曲を出しちゃうのよ、ジェイは。オリジナルの曲をオーケストラ風に編成するのが、蘇打緑。やっぱりクイーンだわ・・・。あれ、オペラだったもん。私、クラシック以外ではビートルズとクイーンで育っててね・・・。しかも、「聴き込む」タイプだからさ。青峰、フレディの向こうを張れるかしら。ジェイの歌う歌は方文山の歌詞の場合は漢詩風だけど、自分で書くとはっきり言って間が抜けてるというか、韻を踏んでるだけなのよ。これがビートルズとクイーン、ジェイ・チョウと呉青峰の知性の差なのよね・・・。
さあ、これは行かないわけにはいきませんね。ジェイだけでなく、ソーダグリーンも台北公演・高雄公演・香港公演は狙うぜ。(稼がにゃならん!)
ほんっと、冬の台北旅行までエネルギー補充できました!