雨かなあ?と思いながら、地下鉄の東山駅を降りると、雨は降らない。おっと、それなら、行くところはいくつもある。目指したのは知恩院だったのですが、途中で「粟田」という地名が出て来る。
お!?!?関係あるかどうかよく知らないけれど、粟田殿って思い出しません?
花山天皇の出家のところに出てくるじゃないですか、藤原道兼。道隆(一条天皇の皇后の定子の父)没後に、すぐ下の弟の道兼が関白になるけれど七日後に亡くなり、そこからさらにその弟の道長が躍進する。
さらに行けば、青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)という名前があった。門跡!!門跡というのは、皇室もしくは摂関家から来るわけなので、こりゃ格式が高いぞということで入ってみた。
姉さん、あんまり知らないからね。

ほらほらほらほら、京都以外のところなら、山城にでもありそうな門が出てきたじゃないですか。
ここねえ。
本当に名門だった。
「青蓮院」というのは、比叡山に最澄が開いたという、青蓮坊が由来です。ということで、ここは天台宗のお寺だったわけ。
鳥羽法皇時代に開かれたお寺なので、平安時代末期に開かれたお寺さんです。
格式の高いお寺さんだったけれど、ずっと降って、江戸時代に御所が炎上したことがあるのだけど、そのときに後桜町上皇が仮御所にしたんですって。粟田御所。

わあああああお。右近の橘左近の桜!桜が枝垂れ系ですかね。

お庭を歩かせてくださるけれど、旧仮御所も外から見ることができて、こんな建物です。

もう一つ、ここ…「愚管抄」の慈円のお寺だったよ。
慈円の元で、のちに浄土真宗を開く親鸞が剃髪したのもこのお寺。
うっふ。
拝観料は大人1人500円。現金です。