観光する時間は・・・ない
我々はここからメルクに戻らねばなりません。というのも、メルクにオーストリア女子の車があったからです。
メルクでクルーズ船の切符を買うときに戻る方法を聞いていて、列車はない。そのままクレムスで船に再度乗ってメルクに戻るという手もありましたが、今度は川を遡上しなければならないので倍の時間がかかります。そして2時間かけてオーストリア女子の家に辿り着くわけですから、これは困る。
それで、バスは?と聞くと、バスはありました。ただ、メルク駅にゆく最終の一本手前で、バス停は埠頭ではなくて、クレムス駅とのことです。
到着してなんと、バスの発車まで一時間を切ってます。
「時間通りにたどり着くことができる」人というものは
私は方向音痴ではありません。なんとか時間通りにたどり着くことができます。
オーストリア女子も方向音痴ではありません。なんとか時間通りにたどり着くことができます。
そういう発言をする人ってどういう人でしょ?全く迷わないわけではない、ということです。時間通りにたどり着けるのは、迷うことを前提として余裕を持って行動するからなのです。
「クレムス観光はやめよう。とにかくまずはクレムス駅を探そう」
「そうしよう」
「乗り遅れたら何時間待つんだっけ?」
「一時間半だっけ?しかもそれが最終」
メルクからは車なのですが、乗り遅れたらいろいろ微妙なので必死です。
タクシーは?と聞くのですが、オーストリア女子は呆れた顔をします。「そんなもん、いるわけがない」
ウィーンでオーストリア人って良くも悪くも日本人的だなあ、と感じていたのです。オーストリア女子と私はこういうところがかなり近かったので楽でした。
クレムス=近代的
メルクは修道院がありましたし、途中の村も川から見ると中世っぽいのですよ。しかし、クレムスは違う。

「ここは瓦の産地なんだよ」
なるほど。
それを除けば、メルクが古い街だったのと比べて比較的新しい街、つまり新興住宅地のような感じをうけました。

それでも、ふっと古そうなものが残っています。
「これ、中世のもの?」
「かも」
なんだったんだろう。

ゴミ?ゴミ袋?
ヨーロッパの窓はとにかくかわいいと思うんだけど、どうです?

余裕を持ってクレムス駅に到着した
オーストリア女子曰く「やっべー。私キャッシュが20ユーロしかないよ。ATMあるかなあ。もしも20ユーロ越すようだったら貸してもらえると良いんだけど」
問題なんかあるわけない。
「心配すんな。出すから」
と言っていたのですが、途中でスーパーを見つけて「ATMあるよ!」とオーストリア女子が引き出しました。結局はバスは7ユーロだったの。
私はペットボトルを1本購入しました。
クレムス駅に到着しました。出発までに15分くらいあったような。記憶があります。
ここで少し歩こうか、になるととんでもないことになってしまいそうなので、そのまま待機。駅でトイレを使わせていただいた記憶があります。

個人手配の場合は時間をたっぷりととっておいて損はありません。現地参加ツアーでも、コンダクターさんやガイドさんに連れ回されるのではないなら、時間をとるべきです。