天気も悪くなってきたし歩くのはやめてどこかに入ろうかな。そういやまだシュテファン寺院に行ってないや、と近くのシュテファン寺院に飛び込みました。

毎度おなじみ、「高い所に登ろう」です。
天気のいい日に撮影すると

こんな感じ。
シュテファン寺院(Stephansdom)
地下鉄の駅:U1, U3: Stephansplatz
どれくらい見るか選べるよ
日本でも大きなお寺とか神社はそうでしたっけ?パーツパーツに切り分けて売るシステムなんです。面倒なので20ユーロのパックを購入しました。
でも、カタコンベにだけ行きたい!とか、内側だけ見たいけどカタコンベはいらん!とか、建物の内部には入るけど内側とかどうでもいいし。とか、塔にだけ登りたい!という人には全部バラバラの方が良いです。それに対して私のような、ウィーン初めてだし、という客にはパッケージが良いわけですよ。
全方位ですね。
まずはカタコンベツアー
入り口です。
時間がくるまで待ちます。カタコンベだけは撮影禁止なのでここからの写真はありません。
地下の墓地のカタコンベがあるのでここのツアーに参加しました。ドイツ語と英語のツアーしかない(同じ人がドイツ語と英語を口語に喋る)ようですが、日本語の紙が置かれているので言葉が不自由でもそれを読めば大丈夫。ただ暗唱してるだけって感じでした。やる気がないわけではないのですけど。チケットがない場合は、最後にガイドにお金を払えば良いようです。私はパックのチケットだったのでそれを提示しました。
近年埋葬されたばかりの方(シュテファン寺院の聖職者)の棺ののち、ハプスブルグ家の棺や、別の場所に埋葬された皇族の内蔵を入れた壷、一つずつの棺などない市民の遺骨の山の部屋などを覗きます。
うん。ツアーじゃないとちょっと気持ち悪い。
そして、カタコンベを出たら寺院の外なので小雨の中、寺院に戻ります。
雨が強くなったかな?
内側
内側って建物内部というだけではないのです。建物の内部だけなら無料。その中、祭壇の近くに行ったりするためにはチケットが必要です。音声ガイドを借りるにはパスポートを渡さなければならないという。。。
紙はないか聞けば良かったな。やっぱりパスポートを渡すだけの価値はありません。
この写真を見せたら「荘厳ね」と言われました。
宗教施設では基本中の撮影しないんですが、ここはねえ。来ている人の層もそうなんですが、もはや「宗教施設」としての役割は終えているように思いましてねえ。撮影しろ、というようなところなので、遠慮なく。
まあねえ。
ただ、信仰心という点ではマリア・アム・ゲシュターゼ教会なんかの方が素朴で、神と対話する場所、という感じがするのです。それは、色彩のない日本の神社仏閣に慣れているからかもしれません。
ただし、さすがルネサンス後のものです。
すっごいの。一つずつの彫刻が見事。
いやー、α5000というミラーレス一眼の入門機を購入して持って行ったのですが、さすがはミラーレス。なんの設定もせずにぱしっとやっただけですが私の腕でもきっちり撮影できました。もちろんフラッシュは炊きません。
ほんっと中古の、ミラーレスの入門機でいいから、こういうところに行くなら持って行った方がいいと思う。カメラのキタムラ ネットショップ
インスタでフィルターかけるとすごい。
それにしてもこの天井がいい。

まさしくGothicus。この様式を愛したのもわかるし、眉をひそめたのもどっちもわかるなあ。
塔
二つ塔があります。エレベーターのついている塔とついていない塔と。どちらも登れたのですがまずはエレベーターのついている塔に登ります。
エレベーターはぼろい。結構、怖い。
ここが展望台ではないのです。エレベーター一台分空間がいるわけか。一台分登るのですが、これがかーなーりー怖い。動けなくなった人がいました。私も怖い。
ウィーン市の紋章。鷲でしょうか。下は見ませんよ。
どういう場所かお分かりでしょうか。
上に屋根はありません。ほんっとうに怖いんです。
一人なので騒ぎませんが、だれかいたら「怖いよー」と言ったはず。
一人なので「怖いわけないでしょ」という顔をしていますが、内心びびりまくっています。
遠くを見る分にはそんなに怖くありません。この大きさなら、遠くに観覧車があるのが見えますよね。
ヨーロッパらしい、低い街並です。
低い?
じゃあ、これを見てみろ!
怖いってば。もう、怖いってば。
すぐに降りました。
もう一方の足で登る方の塔には行かないことにしました。
結論
20ユーロの価値があるかは不明。
次にウィーンに行ったとしても、ここに二度目はないな・・・お金を払わずに建物の中に入るだけかな。晴れた日にエレベーターで登るのはありかも。
モーツァルト・オーケストラの売り子に注意して
実は寺院に入ろうとしたところ、古装をした男たちに呼び止められました。どうも楽友協会でするモーツァルト・オーケストラのチケットを売ってるのね。私がさんを通じて買っていたものです。

無視して入ろうとすると、強い口調で「エクスキューズミー!」
何?あたし、何かした?
はっきりって、怖いです。がっちり体系ではなくても身長の高い男性にいわれると凄く怖い。
「今夜オーケストラあるから買えよ」みたいなかなり強い口調で続きます。
かっちーん。
「持ってるし。いらねーよ」
「いつのだよ?」
「明後日だよ」
「そっか。行って良し」
みたいな会話を英語でしました。
一言「FXck off」で良かったかも。
モーツァルト・オーケストラに行くのはやめようかな〜と思ったくらい。
もう夕方近かったし、天気も悪くなってきたから早く売っておきたかったんでしょうけどねえ。
薄々気づいていましたが、この街とは相性が悪いな、と思った瞬間でした。
⇒ウィーン楽友協会・黄金のホールでモーツァルトオーケストラを聞く