ホテルでの過ごし方について質問がありました。
ポイントはと申しますと、
- 使ったタオル&ローブはバスタブにぶちこめ
- ベッドメイキングはするな
- 使ったアメニティはきちんと捨てろ
- 使ったカップやコップは下に向けるな、使う前には洗え
- ゴミは散らかすな。ゴミ箱に入れろ。バスルームにもゴミ箱はあるぞ
です。
ホテルの清掃を見たことがありますか?
20代前半の頃のこと。まだ姉御が本当に「姉御」と呼ばれていた頃の話。
某国の高級ホテルに宿泊しました。最高級ホテルとは言わないけれど、「とても良い」ホテルですよ。
このときは同行者がおりました。数年後に大げんかをすることになるのですが、それはまた別の話です。この人は良くも悪くもフレンドリーな人です。
そのホテルでは、部屋の担当が決まっていました。バトラーサービスではなくて、メイドさんとかキーパーさん。ただし、(大変フレンドリーに英語で)「あなたたちの滞在中、私(たち)がここの部屋の担当をするから。何かあったら言ってね」とニコニコしながらおっしゃる。同行者は、そのキーパーさんと仲良くして話を聞き出せちゃうような人です。
で、同行者が聞きだしたのはそのメイドさんはホテルのルームキーパーをしながら、息子を大学に行かせている話なんかだったような気がします。私はというと、「ありがとう」という程度。(ただし、私はチップを置き、あの人はチップを置かないんだな。そういうところが嫌でねえ)
そこには二人で楽しく4泊程度したのですが、ある日、私は軽い喘息を起こしかけて、部屋に戻ったんですね。そうすると私たちの部屋の担当のキーパーさんたちがルームメイキングをしてくださっていました。
「まだだめよ。すぐに終わるから廊下で待ってて」というので、廊下から見ていたんですね。
手早いこと手早いこと。ただし。私は多少、ぎょっとしてしまった。
「このホテルでそうなんだから、いわんや・・・」と思った。
連泊のときと、そうではないときと、変えてると思う?私は思わないね・・・。
カップやコップはどうしてるか見たことがある?
私はてっきり、一度全部回収してどこかで洗浄して、乾いた新しいものを部屋に入れているんだと思っていました。
(イメージです。香港のハーバープラザメトロポリス)
しかし、私は見た。ルームキーパーさんたち、「すすぐ」だけ。洗剤は特に使ってなかったような気がする。もちろんきれいに拭いて乾燥させますが、そのタオル・・・洗面台にあったハンドタオルだったりしません??
というわけで、私は部屋のコップやカップは使いますよ。ただし、かならず一度すすぐ。
確かにねえ、ルームキーパーのカートの中に、カップやコップがあるのを見たことがありますか?ないよね。ガラスや陶器の重たくて、各部屋に2つずつあるようなもの・・・カートで運ぶに決まってるわけで、そうではないなら・・・基本、その部屋にずっとあるというわけ。
あのホテルでそうなんだから、他はいわんや。
「殺菌済み」のビニール袋に入れてくれるところがありますが、あれはどうなってるんでしょうね。
あ、使ったカップなどは絶対に下にしておいてはだめよ。掃除の人たち、使ってないものだと判断すると思う。
中国のホテルでケンピンスキーやシェラトンのクラスで、コップをトイレのブラシで洗っていた話がありましたね。
・中国5つ星ホテル 便所掃除用具を食器に使い歯ブラシ使い回し
さもありなん・・・。
アメニティ
バスアメニティなども「ぱっと見て」たりないものを追加するだけです。
これは香港のハーバープラザメトロポリスです。高級ホテルではありません。中級の上程度だと思う。このクラスでも基本、歯ブラシなどは箱に入っています。
私は日本では最近はビジネスホテルばかりなので、ビニール袋に入っているところが多いのですけどね。

(写真はイメージです。ロイヤルパーク・ザ羽田)
最近Twitterに流れてきたところを見るに、ひょっとして、箱に戻す人がおられるのですか?そんなの絶対やっちゃだめ。
連泊のときとそうではないときとやり方を変えてるなんてことは多分ない。
ゴミの量を減らす=エコと言いながら、実際は手間を惜しみ(=惜しまざるを得ないようなお給料しかもらってない)、また、アメニティ代の節約(=一つ一つは微々たるものだけど、毎日なん百室もあると考えて。すごい額!)という観点からも、絶対「ぱっと」見てるだけですって。箱に水が飛んだ跡があったら交換する程度で。
あのクラスでそうなんだから、他はいわんや。
姉さん、基本歯ブラシセットは自前なのですが、続けようと思いましたね。使ってもシャワージェル・シャンプー・コンディショナーにコットンです。
バスタブ
これも見ちゃった。
バスタオルで拭くだけ。
そうよね、そうよね・・・。
ここのところは疲れすぎてバスタブを使いたくなるのですが、これまでバスタブに体をしずめるなんてことをほとんどしなかったのはそれが理由なの。
タオルやリネン
これはカートに積んでおられます。
最近では、毎日交換してくれないところの方が多いです。「シーツは二日に一度交換する。交換して欲しかったらカードをベッドの上に置いておいて」とか。
タオル
シーツは毎日交換しなくていいけど、タオルは私は毎日清潔なものが欲しい人です。
「変えませんよ」というホテルもないわけではないのですが、私は使ったものは全部バスタブにぶちこんでしまう。バスタブがないなら、シャワーブースに置く。
(イメージです。写真はノボテル桃園空港)
基本、ダブル・ツインの部屋に一人で宿泊するもので、新しいものにしてくれなくても、次の晩に使うものはあります。なので、追加しなくてもいいから、使ったタオルは持って行ってよ、というサインです。
そうしておいて、新しくしてくれなかったホテルは今のところありません。(あ、バストイレ共用のところは別よ?)
シーツ
キーパーさんたち、ベッドメイクもぱああああああっとやる。だから、下手にベッドメイキングなんかしちゃだめなんだな、と。ゲストである私が外す必要はないのだけど、脱いだものをベッドの上に散らかさない、程度でいいのだと思いました。
(イメージです。写真は香港のベストウェスタンハーバービュー)
ホテルによってはね、ターンダウンサービス(ベッドカバーを外してくれる)があってですね。
(イメージです。写真はランドマークホテルバンコク)
連泊してるしターンダウンサービスなんてないであろうと思って、午後一度部屋に戻って服を着替えてベッドカバーの上に脱ぎ散らかして(というよりも、翌日出るので洗濯できないから少し乾燥させようと思ってて)、ご飯を食べに出たんですよ。そしたら、ターンダウンサービスでお入りになったらしく、脱ぎ散らした服が丁寧に畳まれていて、申し訳ありません!!!!!!!!!となったのはこの私です。ほんっと、人を「使う」ことに慣れてない。
なお、チェックアウト後にお布団を新しいものにしているかというと・・・謎。
もしも、布団の中に入らなかったとしても、カバーがあったらそれは外す、とかやるべきだと思うのね。私も疲れきって、ベッドの上に倒れこんでしまうことがないわけではないです。
ぐっちゃぐちゃにする必要はないのですが、変なベッドメイキングなんかしたら、余計に手間なんだろうな、と思いました。
姉さんは見た。某ビジネスホテルでは布団は窓から干していた
あるとき、日本でね、まあ、その都市の最高級クラスのホテルに約二週間ばかり缶詰になったことがありました。もちろん自腹だ。
三日に一度「休みの日」というものが設けてあったので、おこもりしたいようで、ホテルの掃除があるのでそうもいかない。気分転換に外に出るときに、掃除してねサインを出してご飯がてら少しお出かけしたりするわけだ。
で、午前中は窓を開けてテーブルで仕事をしていたら、眼下にチェーンのビジネスホテルがあって、そこの掃除が始まったんですよ。向こうからこっちがどう見えるかは知らないけれど、こっちからは下が丸見えになってて、お布団は窓から干していましたね。
なるほどー、と思った。
・・・窓・・・開くのか・・・怖いな・・・。
ゴミ
滞在するとどうしてもゴミが出ます。
これは、普段と同じですよ。きちんとゴミはゴミ箱へ。
例えばの話、私はホテルの室内でご飯を食べることがあります。その空き容器でゴミ箱がいっぱいになることがあります。それなら、バスルームにもゴミ箱がないか見るよね。そっちもいっぱいにしてしまったら、どのみちお買い物をしたりして袋がいくつかあるわけなので、それにゴミを入れて、ゴミらしく見えるようにして、ゴミ箱の近くに置いておきます。
ペットボトルは蓋をゴミ箱に捨てて、パッケージを外してその脇に置いておく。これで持って行ってもらえなかったことはありません。包装がどうなのかはその土地によるしわからない。
触って欲しくないものは、テーブルの上などに置いておけば、キーパーさんたちはその上までは持って行きませんから。盗難問題になったら困るでしょ。
しっかし、日本のとある高級ホテルに一週間半滞在しました。場所によってはそのホテルブランドはその都市・その県最高級ホテルのことがある。そこでもやはり最高級クラスの一つでした。女子なのでそこのサニタリーバッグにそういうゴミを入れていたら、そのサニタリーバッグがテーブルの上に放置してあったことがあったのは参りましたね。
使ってもないミニバーを請求されたのもそのホテル。フロントで「使ってないわよ。お宅の清掃どうなってるの?サニタリーバッグがテーブルの上に放置してあったこともあったし」と文句を申し上げました。(ミニバー分は請求されませんでした)
なお、上に書いたホテルとは違う。
貴重品
ただし、盗難事件は発生しうるものだと思う。
私は、貴重品は金庫に、ではなくて、そもそも貴重品を持っていかないようにしています。
国によっては身分証を携帯することが義務付けられていることがあります。で、外国人が唯一その身分を証明できるものはパスポート。もしくは国際運転免許証ですね。なので、私は基本パスポートは身につけています。その代わり、温泉にもプールにも海にもいかない。
現金はあまり持たないのもあり、持って歩かない分(次の国のお金など)はスーツケースの中に。
その次に重要なものは大抵パソコンなので、そもそも金庫には入らないのでスーツケースの中に。そしてスーツケースはロックしておくわけよ。これで盗難にあったことは今の所ありません。
家の外では、片付ける人が片付けやすいように
私は小さい頃からそれなりに出かけているわけです。ご飯で行くところは、ちょっと背伸びするようなところの方が多いわけ。まさしくハレの日だから。なので、初めてファストフードを食べたのは13で、場所はアメリカ。親の目が届かないところ。ファミレスに入るのは19、というような子が出来上がってしまう。
私は台北でフードコートのお世話になるのだけど、白状するとショッピングセンターなどのフードコートで初めて食べたのって、25過ぎてたと思うのよ。
話は「背伸びするところ」に戻しますと。
そういうところだとね、お子さまもお子さまなりに「考えて」しまうわけ。
学校では「元の通りにしなさい」「来る前よりもきれいに」みたいなことを言われるでしょ。
だから「気を利かせたつもり」で、箸を箸袋に戻そうとしたりするわけよ。
それで怒られる。
「おいしくなかったの?」って。
おいしかったからこそ元に戻そうと思ったのね、私。
「片付ける人は、またこの箸を箸袋から出さないとならないでしょ。迷惑でしょ」
そういうこと。
家の外では、片付ける人が片付けやすいように、掃除をする人が掃除をしやすいように振舞うものなのです。
そういうことを思い出しても、若い方にはドミトリー旅行よりも、ある程度のホテルでそれなりにサービスを受けるのを先になさるのをおすすめします。