英語が通じない国、オーストリア。レッツサバイバルドイツ語 [2014年夏 オーストリア女一人&二人旅]

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ウィーンに到着しました。
SIM売り場OK。
バスの運転手さんOK。
ホテルのフロントOK。
何がOKって、英語です。

歩けば観光客だらけです。

ところが歩いているうちに気づきます。
この街、「英語標識」もなければ、「マーク」もない。
「アルファベットだからいいだろ?」みたいな感じで、ただただドイツ語が書いてあるだけです。

そうだった。ヨーロッパってそうだった!

日本語にアルファベットと簡体字にハングルが並んでいる日本から来ると、気持ちが悪いくらいシンプルです。台北は漢字が読めるから問題ないし。マンダリンなら全然わからないわけでもない場所です。

話しかけられるのもドイツ語メイン。
ゆっくり字を追うと英語から推測が着くのですが、私には聞き取れない。

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まじで、ドイツ語で話しかけられるから

こ、困った。
ドラッグストアで「ここ、夜何時まで開いてる?」と聞きたいのに聞けない。
後ろにいたおじいさんが「大丈夫か?」と通訳してくれました。だんけしぇーん。

英語が通じる所っていくつかあります。ポッシュなところか観光客だらけのところともう一つ。
そういう場所で働いている人たちの肌は浅黒く、白い肌の人たちは少ないし、いても英語が喋れない。

ああ。
この人たち、移民だ。
おそらくトルコからの移民でしょう。ケバブを売りながら、プレッツェルを売っています。シュニッツェルバーガーも売ってます。

たくさんあるベーカリーでも、浅黒い肌の人に英語で話しかけるとそのまま英語が返ってきます。
白い肌の人たちに話しかけると、ドイツ語が返ってきます。

オーストリア女子曰く

オーストリア女子と食べていて、女子が食べ終えて私がまだもぐもぐしていると、オーストリア人ウェイトレスが何か私に言って行きました。ドイツ語で。オーストリア女子が笑って言います。
「あんたのスピードで食べていいからね、って」
そーかそーか。「ごゆっくりどうぞ」だったのですが、目を見て真顔で話しかけるからびっくりしました。
「本当に、明らかにドイツ語を喋りそうにない人にもドイツ語で話しかけるね・・・」
「でしょ」
私がそれまで、ぶーぶー文句を言っていたのです。
「私、どっからどうみたってドイツ語なんか喋りそうにないでしょ!?日本語で話しかけろとは言わない。せめて英語で話しかけてよ。中国語だって良いわよ?フランス語の方がまだインターナショナルよ?でもなんでみんなドイツ語なの!?」

オーストリア女子に出会った頃、あの人は「私の英語は多分この中で一番下手」と本気で心配していました。あれから10年。女子の英語コンプレックスはなくなったみたいです。聞いてみます。
「ここ(オーストリア)、観光地なのに英語が通じない」
「うん。年を取った人たちはそもそも英語を習ってないし」
「観光地だよ?」
「そうなんだよ。オーストリアだもん。でも、ザルツブルグは多分英語が通じる」
「ウィーンで英語が通じたのは移民っぽい人たちだけ」
「まあ、あんた(観光客)が会う人たちって、お店の人たちでしょ」
「そうなるね」
「確かにオーストリアで学歴のあまりない人は英語は喋れないな。うちも大学に行ったのは私だけで、兄弟誰も英語が喋れないし」
「そうなん?」
「そうなの。そうそう、若くてそこそこ学歴があってもダメなの多い。うちの同僚は26でね、もちろん大卒。でもアメリカに行くことがあって慌ててたのよ『英語できないのにー!』って。あたしは『あんた、大卒でしょ?』ってびっくりしたわよ」
「日本みたいだね。でも、日本語と英語ってまるで違うのよ。文字から学ばないといけないわけ。でもドイツ語って英語の親戚みたいなもんじゃん。私ドイツ語なんかわかんないけど、英語から推測つけてやってきたわよ?」
女子、笑ってました。

とにかく、オーストリアは思った以上に英語が通じないのでご注意を。

ただし、英語が通じない=英語不要と言う意味じゃないんだな。だって、ドイツ語はゲルマン語じゃん。英語はね、ゲルマン語系ラテン語系のミックスなのよ。

ラテン語選択の姉さんは、よーく知ってるのさ。

オーストリア女子による、オーストリアのドイツ語について

「みんなドイツ語で話しかけるけど、あたしちっともドイツ語わかんなーい!悪いけど、ドイツ語みたいなマイナー言語よりまだフランス語か中国語で話して欲しいわあ」
「フランス語!はは。ドイツ語習ってもドイツ式のドイツ語でしょ、外国人が習うのって」
「多分ね」
「とっころがどっこい。あたしらのドイツ語はまーるで違うんよ」
「は!?あーあ、グリュンスゴットって挨拶するよね」
「うん。Ich、一人称はイッヒって聞いたことない?」
「それくらいはあたしだってわかる」
「あたしたちはそれをね、イッって発音する」
「ヒはどこにいくんよ!?」
「あんたには聞こえないんだろうな」
ひえー。
「アメリカ英語とイギリス英語以上じゃん。スイスジャーマンの存在は聞いたことがあったんだけどさ、オーストリアも違うんだ」
「そ。だから、ドイツ語を習ってきても何を言ってるかちっともわかんなかったかもよ」
「でも読めるじゃ・・・まあね、まあね、ウィーンでは英語から推測させて読んでましたよ」
「そっかそっか。それでなんとかしたわけか」
「そう」
「それでね、昔(留学してた頃)ドイツの子とかスイスの子とかいたじゃん」
「うん。ベルリンの子いたね。そういや今でも仲がいいドイツ語圏の人はあんただけだな」
「でね、あたしたちが英語で喋ってたの知ってる?」
「あたしたち非ドイツ語圏の連中がいてもいなくても?」
「いてもいなくても、英語だったんよ」
「あー!通じない!?」
「通じないわけじゃないんだけど面倒でさ。だから英語で喋ってたわけ。でも、ミュンヘンの方言はあたしたちに近いんよ。だからミュンヘンの男の子とはドイツ語で喋った。奴曰く「君たちのドイツ語は他の連中のドイツ語よりも良くわかる!!」ってさ」

そういえば、以前、スイスでお会いした日本のお姉さんに聞いたことがあります。
「昔スイスにいる日本人に聞いたんだけどさ。ドイツ語圏ってどの谷の方言がセクシーっていうとかまじ?」
「それはまじ」

レッツ!サバイバル(オーストリア)ドイツ語

土地の言葉がまるでわからない所に単身で行くと「サバイバル○○語」状態になります。
いちいち辞書を引いても良いのですが、語学を身につける場合には辞書を引かずに推測するんです。そっちの方が(時間はかかるけど)はるかに記憶に残るものなのです。記憶に残る=使えます。

ほら、ウィーンでも地名が読めないと一人で歩くのは大変です。
私の場合、地図は広げません。スマホになって便利になったなと思うのは、立ち止まってスマホで地図をひらけばどこにいるかがわかるようになったことです。
とにかく、地図を広げていると明らかに「そこの土地の人ではない」ことがばれるのでなにかと危険なんだもん。
だったらどうするかというと、まず大まかな位置関係を頭の中に入れておきます。

ウィーンの場合、私のベースは西駅だったので西駅からどこに行くか、になります。簡単な駅の位置関係を把握します。でも、私の場合は意味が分からないと頭の中に入ってこないのです。

どうやって覚えたかというと。
“Westbahnhof”で西駅。S-BahnにT-Bahnとくれば、Bahnが「鉄道」とか「ライン」だろうと推測がつきます。
ここで辞書を引きます。まあ、このレベルではGoogleとかエキサイトの翻訳で良いのです。
やっぱり「軌跡」って出ます。

hofは他にも”Hofburg”で王宮です。BurgはSaltzburg(ザルツブルグ)とか地名ででできます。Burgは街とか城(日本の城というよりも中国の城、つまり塀で囲われた都市みたいな感じ)なのだろうと推測がつきます。やっぱり「城」でした。じゃあ、Hofは広場とかそんな感じかな??「庭」って出てきます。

Karlsplatz(カールスプラッツ)にStephansplatz(シュテファンスプラッツ)。カールとシュテファンは人名。ああ、PlatzはPlaceだ。

だーかーら。英語からの推測でサバイバルできるんだって。

ドイツ語の場合は聞いたり声に出して読んで行くと何かわかることがあります。
Schwedenplatz。
イミフでSch、シュテファンスプラッツとの違いはあっちがSte、みたいな感じだったのです。
「しゅうぇでんぷらっつ」と聞こえました。
しゅうぇーでん、ぷらっつ。あー!スウェーデン広場!ようやく頭の中でくっきりと立ち上がります。

ウィーンカードにしても72時間カードにしても、Karteです。カルテ。
日本語でカルテっていうと、一つの意味しかないですね。
でもドイツ語ではただの「カード」でした。
医者の書くカルテってもともとは「診察記録」なんだろうなあ。

ザルツカンマーグートは湖水地方です。
車内でオーストリア女子は「モムゼー、アッターゼー」とか言うわけです。「ここはモムゼー、ここはアッターゼー」みたいな感じ。
ゼー、ゼー、ゼー。
ゼーってなんや?Kammer am Attersee。amが「ほとり」らしいのは、いわゆるフランクフルトが「フランクフルト・アム・マイン」なのでしってます。Attersee。seeでゼー。はあはあ。わかった。湖。
アッター湖、モム湖。そういうことか。正確にはモムゼーではなく「モントゼー」でモント湖でした。

次は人間観察編。
オーストリアでは「グーテンターク!」ではなく「グリュンスゴット!」と挨拶をします。これと、ありがとう「ダンケシェーン」だけはわかる。

ベーカリーで注文するのを見ていると、「○○○びって!」といっています。
「びって」はきっとPleaseだ。クレジットカードの機械にも”Please wait…”と出るところ(日本語なら「しばらくお待ちください」だね)にBitteって見える。これが「びって」だな。

というわけで使ってみて、使えた!

という感じです。
効率は悪いのですが、こういうのが楽しくて、通じない国に行くのはやめられない。
でも、やっぱり行かないと忘れちゃいますが。

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