「大報恩寺」と聞くと、なんとなく、蘇州の北寺塔のある「報恩寺」とか。西安の大雁塔のある「大慈恩寺」を連想しちゃうけど。南京です。ここにも塔があるwww
大報恩寺 大报恩寺 dà bào ēn sì

大報恩寺とは
大報恩寺とは。孫権が建てさせた建初寺がその起源です。建初寺は江南初の仏教寺院。孫権のネーミングセンスって、文化的な知性というよりも、ストレートにわかりやすいネーミングだよね。曹丕あたりは呆れてたんじゃないかと思うけどさあ、漢字がわかる外国人としては、孫権のこのストレートなセンスがちゅき。
大報恩寺の隣に新しいんだろうな、建初寺というお寺もあるんだけど、行ってない。旧大報恩寺の敷地内なのかな?
とにかく、孫呉滅亡に伴って破壊されるけれど、六朝時代に再建されて通して仏教寺院で。破壊と再建を繰り返し、名前を変えつつ清まで存続した。
宋(なんぼくちょではなくて、統一王朝の北宋)時代には、長干寺、後に天禧寺だった。明に至り、成祖永楽帝(朱棣)は両親の洪武帝(朱元璋)と馬皇后のための、大報恩寺とした。ここに九層の琉璃宝塔を作らせた。20年くらいかけて建設されたものが清末まで残り、太平天国の頃に破壊される。
https://baike.baidu.com/item/大报恩寺
太平天国歴史博物館にも、大報恩寺にあったであろうと思われる石碑で作った石池があったねえ。⇒
博物館
↓南京博物院にもあった琉璃塔の拱門、のレプリカです。

中に幽霊いるけど、コスプレイヤーを消したらこうなった。
↓が、破壊された本物(多分)。右上のくね〜ってなってる部分です。

それ以外に、多少色々あるはあるんだけど。
ここから出土したわけでもなさそうな仏像とかさ。しかし、三国時代っぽいものはないのである。
遺構部分に、三国呉のものや、それ以降の六朝時代のものは(少なくとも博物館の中から見られるところに限っては)なかったと記憶してる。
統一王朝の宋の道などはあった。↓は明代、つまり太平天国まで残っていたであろう建物の、版築した基礎。

六朝博物館ほどのおしゃれさではないんだけど、ここも新しくて、遺構の保存をメインにしてるからでしょうかね、雨でも建物の中から遺構を見ることができる博物館で、こういうものが見たい人には結構おすすめ。
宝塔の地下宮
明の時代には、ここには九層の琉璃宝塔があった。これが太平天国の天京事変(楊秀清パージ事件)のときに破壊されます。
https://baike.baidu.com/item/大报恩寺琉璃宝塔/10838213
そして塔を再度作りましょうということになったようで、塔があったところを掘り返すと、なんと地下宮が出てきた。北宋時代のものです。ということで、「明の大報恩寺」と言いつつ、ここから発掘されて出てきたお宝は、さらに前の北宋の長干寺時代のものなんですよ。
博物館の中には、出てきた愛育王塔(アショカ王塔)のレプリカが。これがでかいんですよ。

このほかに、周囲には一緒に出土した仏具などが展示してあります。
宝塔
そして再建された宝塔に登れます。
いくら現代中国でも、明の琉璃塔そのものの再建はできなかった模様。

北宋の愛育王塔
一階部分が半地下?みたいになってて、そこに地下宮のものが少し飾ってある。↓の愛育王塔にはレプリカとは書かれてなかったと記憶してる。

九博に来てたんかー……行った記憶がない。
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s32.html
後ろに小さい金色のが飾ってあるじゃない。あれが普通のサイズの愛育王塔ですわよ。
塔を登る
二階までだったかな三階までだったかな、自分の足でヒィヒィと登ったら、途中からエレベーターがあります。
その先が六階だったと記憶してる。そこから先はまーた階段なんだよな。もう疲れすぎ。六階も九階(知らんよ?)も見えるものは碌に変わらんだろ、という結論で、上がるのは諦めました。おばさんだからさ。諦めも肝心よ。

↑は中華門。こっち側から来たんですよ。
お堀みたいなのは秦淮河で。「anego」のあたりに黄色いものがあるじゃないですか。あれは、秦淮河クルーズの中華門埠頭です。乗りたいなと思ってたんだけど、近寄ってるときに、船が一隻出て行きました。
30分に1本、人数が集まったら出る、ということで。うへー。小雨だし?ということで、こっちを諦めて、大報恩寺に来た。
あれ?雨花台の写真を撮ってないのかな。
Trip.comでチケットを買ったよ
もう一度この写真を出すね。

ここは入るのにちょっと苦労した。
いつもは、入り口のQRコードを使ったり。入る直前に同程や携程で買うか、入り口でアリペイを差し出すんだけどねえ。ここは同程・携程が当日のチケットを売ってないんだったか、二代証を求めたんだったかな。とにかく、最近というか、西安旅行以降、チケットを買うときには割に同程・携程を使ってるんだけど、いつも通りには購入できなくてね。
入り口のQRコードをスキャンすると、iPhoneが「これは怪しいリンク」と言ってくるし。そこにいる係は、抖音経由でのフォロワー割引の話しかしない。あ!と思って、Trip.comです。日本円で1800円ちょいで、ちと高めですが。
ここまでは、中国あるあるなので。特に南京ゲンナリポイントではない。南京ゲンナリポイントはこの次。
向かって左側が入り口で、向かって右側が出口です。右側から出るときに機械が置いてあってなんだ?と思ったら。ここにTrip.comと書いてあって、なんだよもう。外国人はここで買えってやつじゃないかなwww

初見で、出口に置いてあるなんてわかるわけないじゃん、外国人用でしょ?入り口に置けよ……邪魔なんだね……とは思うけど。外国人が中国人と同じプラットフォームで購入しにくい仕組みにしてるのはそっちなんだから、外国人が購入しやすいように置くのはそっちがやるべきであって。そもそも、Trip.comでは中国で行きたいところの全てを予約できるわけでもないんだから、Trip.comは最後の最後に「あればいいな」で覗くんだよなあ。ほんと、初見の外国人に求めることではないよ。南京って至る所がこういう「気の利かない」感じのある都市。入り口には係がいるのに、抖音のフォロワー割引の話しかしなかったし。喋ったら明らかに中国人ではないのがわかるやろ……(多分、なんか買えそうにないときには、いつも通りパスポート見せて「ちんばんうぉーいーしゃー」って言ってるんだけど。やんなかったっけ??もういいや。)
私が行ける範囲で見られるところは、ほぼ全て見たというのもあるけどね。南京もういい。
いや、太平天国目当てに、もう一度南京に行くかと思わなくはないんだが。こういう気が効かないポイントを思い出して、すっげー面倒な都市だったと思い出すだけでねえ。蘇州だけでいっか、とも思う。
蘇州のこともボロクソに言ってるけど、蘇州って結構窓口で「外国人なんやが」とパスポートを提示すれば購入できる場所ではあった。蘇州博物館(本館)を体調がどうなるかわからんのを理由に事前に取ろうとしなかった&Trip.com経由でも取ろうともしなかった(あるかわからんけど、英語ツアーかなんかで入ることはできるんちゃいますの?)のは、私の責任なのである。それを踏まえて、陝西歴史博物館(本館)は、Trip.com経由でお金で解決したのだ。
雨花台は近いのね
大報恩寺帰りは同じく1号線の中華門駅から帰りました。1kmくらいは離れてる。中華門駅(は地上なの)から見えたこれが雨花台の楼閣のはず。

中国人KOLたちは、雨花台は行く必要がないところにあげてたけど、いく必要があるかどうかは、わからん。私はもう疲れていた。そんなに高いところにあるわけではないんだね。
ただし、ここ(駅)から中華門まで3kmもないわけよ。戊辰戦争の頃の英仏の大砲なら、ここから十分中華門には届くぞ……と、函館の五稜郭で学んだ後の俺は思うわけ。確かに、これは戊辰戦争直前の太平天国末期だと、雨花台は重要なポイントになるね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/雨花台攻防戦
それ以降はもちろんだよねえ。
大報恩寺への行き方&この日のぶらぶら
行きは、地下鉄1号線の三山街駅から、中華門のすぐそばの、城壁博物館に歩いて行きました。出たら小雨で、大報恩寺へ来て、ここでちょっと雨が強くなるわけよ。
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で、上に書いた通り、中華門駅から帰るんだけど、三山街駅からも中華門駅からもそれなりに歩きます。

