海外旅行組は、CBD製品に要注意。シャレにならんことがあるよ!

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旅行する場合には、まだしばらく撒き散らさない・感染しないようにする努力を続けて、自分を、そして誰かを守りましょ。

こちらもどうぞ⇒新しい時代の、海外旅行・国内旅行持ち物リスト(エッセンシャル版)

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日本の規制は比較的厳しい方だから、日本の法律を守っていればどこでも問題ない…というわけではないジャンルがあります。

何って?大麻関連です。確かに普通に日本で生活していれば大麻なんて、「やばいwwwお花を見つけたかもwwwめっちゃきれいなんだけどwww」くらいかもしれない。

一方、CBDって聞いたことありません?ここ2年3年の間、すごく売り込んできてる気がする。「女性がリラックスして過ごす日常を応援をするフェムテック製品です。しっかり検査していて安全です。規制された成分は含んでいません」みたいな売り込み方をすることもあるよ。

CBD製品の中にはマッサージオイルのような皮膚につけるものもあれば、経口摂取のオイル(舌下に垂らすらしい)、グミ…結構多岐にわたるよ。(CBD製品の中にHHCHを含んでるものもあるでしょうね…)

CBDとはカンナビジオールです。大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたものですが、今のところ日本では違法ではありません

CBD製品の効能がどうかという次元ではなく。CBD規制・大麻規制の話です。「CBDは持ち込み禁止だからねー没収だよー」の次元じゃなくて、「CBDを持ち込んで二ヶ月間牢屋にぶち込まれるよー」の次元。

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——————————引き続き「姉御の一人旅ガイド」をお楽しみください。

CBD製品を持ち込んで禁固二ヶ月

CBDの含まれるパーソナルケア製品を持ち込んでinprisoned (=投獄)、中国語では「監禁」なんで、日本の刑事罰なら「禁固」にあたるものですかね。とにかく二ヶ月投獄されるなんてことも起きてる。

どこで?って香港で。

英語がいい?↓Hong Kong jails first person for possession of CBD products after woman arriving from US caught with drugs

https://www.scmp.com/news/hong-kong/law-and-crime/article/3226966/hong-kong-jails-first-person-possession-cbd-products-after-woman-arriving-us-caught-drugs

中国語がいい?↓「首宗定罪 旅客帶CBD囚兩月」

https://news.mingpao.com/pns/%e6%b8%af%e8%81%9e/article/20230708/s00002/1688749776531/%e9%a6%96%e5%ae%97%e5%ae%9a%e7%bd%aa-%e6%97%85%e5%ae%a2%e5%b8%b6cbd%e5%9b%9a%e5%85%a9%e6%9c%88

確定なのかな?執行猶予もつかずに牢屋に直行ですかね??そこのところは実は読み取れてない。(香港には執行猶予はあるようですが)

明報は香港の中国語のクオリティペーパー。South China Morning Postは香港の英語のクオリティペーパー。その政治スタンスは横においても、書いてある事柄は虚構ではないと思う。

持っていたのはpersonal care products、中国語では「個人護理用品」。日本語だとスキンケア用品かなあ。経口摂取では無くて皮膚につけるものではないかな?と思いました。写真もあるんだけどどういうものなのかそれだけではよくわかりません。

二ヶ月間牢屋入りなのはアメリカ国籍の32歳女性だそうですが、名前から察するに東南アジア系っぽい。一緒に麻酔剤も持ってたようです。アメリカはオピオイド中毒者多いし…。

「旅客」なので、駐在や帯同なのではなく、観光客なんでしょう。ひょっとしたらアメリカから東南アジアに帰省するトランジットで香港に到着したのかもしれないし…。

…旅行用品って入れ替える?

私は、旅行用品は国内も海外も入れ替えることがあまりないんだよね。

海外用に足す方が多いかな。

なのでもしも私がCBD製品を愛用してたら、それを外すことなく香港に持ち込んでしまいかねない。

特に香港なんて、私はこれまで友達がいたのもあって、ふらっと行ったことがあるところ。土地勘もあるし、結構気を抜いてしまうし。日本と東南アジアのちょうど中間地点でもあるから便利なのよ。

CBDに関して、日本の当局・欧米の見解など

もう一度書くけど、CBD(カンナビジオール)とは、大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたものです。確かに今のところ、日本ではCBDは違法ではない

ただ、個別具体的な製品に関しては、やばいもの(THCなど)が混ざってるかいないかなどあるんでしょう。

大麻取締法上の「大麻」に該当しませんが、当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております。

https://www.ncd.mhlw.go.jp/cbd.html

THC(テトラヒドロカンナビノール)とは、向精神薬です。これがいわゆる大麻成分で、規制対象です。

CBD製品がTHCを含んでいたとして摘発事例が過去日本国内でもあったよ、という、すでに公表されている事実を摘示しておこう。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/other/torishimari_00001.html

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/other/torishimari_00004.html

上に引用した中に「当該製品を輸入する前に」とあるよね。

これもまた事実だけど過去、ヨーロッパでCBD製品を検査したところその84%でTHCが検出されたこともある。

そして、FDAは、THCまたはCBDを含む製品はサプリメントとして合法的に販売できないと判断しています。

https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/24.html

FDAは化粧品として皮膚につけることには否定的じゃないんだな、じゃないんだよ。

思い出そう、香港の件。Personal Careだったから、皮膚につけるものかな?というのが姉さんの感想。

タイにおける大麻規制緩和

もう一つ情報をアップデートしておくべきことは、アジア圏では、タイが大麻規制緩和していること。CBDどころじゃなく、大麻そのものを規制緩和してるのよ、2021年から。

2021年2月より、カンナビス及びヘンプの葉・茎・幹・根が第五種麻薬指定リストから除外され、医療、医薬品、健康食品及び化粧品等の商業利用やタイ当局に申請・許可を受けた方の医療目的の栽培等が可能となりました。なお、花及び種子は引き続き禁止指定されております。

https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20210506.html

タイでは、大麻に関する規制緩和が進められており、大麻を含む飲食物や化粧品等が広く流通しているほか、本年6月9日には、大麻が規制薬物のリストから除外され、家庭栽培が解禁されるなどしております。しかし、タイにおいても、解禁されたのは医療等を目的とする使用や栽培であり、引き続き娯楽目的での使用は認められておらず、公共の場で大麻を吸引することなども禁止されています。

https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20220704.html

個人的にタイでは大麻を含む飲食物や化粧品等が広く流通している、それも日本大使館情報というのが凄まじい話だなと感じてて。

Cannabis restaurant Bangkokなんて面白半分でググったらめっちゃ出てきてびっくりしたわー。

タイ以外のアジアでは、大麻含めた違法薬物について実に厳しいところが多い。

台湾・香港へ行ったことがあれば、飛行機の機内放送で聞いた人は多いよね。「最高刑は死刑です」。

最高刑でしかないと思った?脅しと思った?

実際に2010年には中国本土で日本人が死刑執行されてます。

https://www.sn-hoki.co.jp/articles/article090641/

こっちももう一つ情報アップデートしますと、2022年には日本人に無期懲役が確定しています。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221125-OYT1T50135/

中国籍の人が日本に薬物を大量に(末端価格で○億円単位)持ち込んで日本で捕まったケースについて、中国人がなんて書き込みするかと言うと「帰国したら死刑」「死刑にしてもらえ」なんですよ。日本絡みでは「日本ザマァ!!!」的なことを書く人達が、ですよ。本当に薬物犯には容赦ない。

初めてキャセイの機内で聞いたときには、「…そっか…アヘン戦争経験してるからね…」と思ったもん。その後、日清戦争を経て、日本を含めた列強に蹂躙されるのが近代中国史。

アヘン戦争がわかんなかったら、マジおすすめするよ↓

アヘン戦争のことを思い出せば、大麻含めた違法薬物で死刑というのが過剰とは思えなくなります。アヘン戦争の清の惨敗のことがあるので、中華圏のみならず、東南アジア諸国も(タイ以外は)結構薬物事犯には厳しいところが結構ある。

もちろん、刑事裁判の透明性が確保されていないとかさ。各国司法制度に問題はあるよ!だが今はそういう次元の話はしていない。

情報アップデートしておこう

とにかく。

トランジットビザで中国行くよ、とか、香港大好き台湾大好き…だの言ってる人は、多分大麻関連を近づけないような生活をしてる層だよね。というか、上にも書いてるように、日本では日常生活の中でそんなに違法薬物が身近にあるわけではないじゃない?

でも、CBD製品は安全性をアピールしながら近づいてきてる。

それが本当に安全なのか危険なのかの問題ではないんだ。

海外旅行好きはCBD製品は要注意だと情報アップデートしておこう

そして、タイに遊びに行く場合は薬物などへの警戒心をもう一段階上げて、欧米渡航時くらいまで高めておこう。

まじでタイや欧米で化粧品を買ったら実はCBD入りで、トランジット地の香港で一泊するので入境したら…なんてことになったらシャレにならんよ。

例えば、(上にも書いたけど)普段からCBD製品を愛用してて、香港では禁止されてるのを知ってるから荷物から外すつもりだったんだけど、国内旅行用にバッグに入れっぱなしのポーチの中に実は…なんてことになってもシャレにならん。

姉さんは、国内と海外と、荷物の中身を入れ替える人じゃないのね。海外用に足す人。だから↑みたいなことことが大いにありうるんだ。姉さんはCBD製品絶対近寄らないことにしとこって思った。

中国本土がメインになるし。香港も台湾もマカオもこれからも立ち寄る。

あとは、運び屋に仕立てられる件です。スーツケースが壊れちゃって〜のパターンの他に、「タイから日本に荷物を運ぶバイト」ですね、これにも要注意。

スーツケースが現地で壊れたら、海外旅行保険会社・航空会社と相談しながら、購入するのは新品だよ。折りたたみボストンバッグを持っておけば、しのげることもある。

他人の荷物は絶対運ばないこと。一蓮托生になっていい相手のものだけ。という原則は変えてはならんのだ。

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