今回、AI翻訳機のPericoの無償貸し出しを受けました。
以前にも、小型翻訳機のポケトークWをお借りしたことがあったのだけど。アプリ・翻訳機を否定するものではないけれど、まだまだ発展途上と思いまして。今後に期待って思ったのね。
かなり大きく、iPhone XRと並べますと、こんなサイズ感です。ちょっと大きいよね。
ネットに繋いでね!
さて、今度のPericoもまた、オンラインでないと活用できない翻訳機です。
これではお話になりません。
そういや、どうやって?と思ったらこうだった。
翻訳してみよう
使い方は、自分の言語になっている方のボタンを長押しして喋れば、相手の言語で発音してくれる、ということです。
丁寧な言い方をしないと、AIさんはなかなかわかってくれない。それは仕方がない。
広東語・中国語・中国語(繁体字)・イタリア語・ドイツ語と翻訳してみた。中国語では「高雄」が「高尾」になるよね、仕方がない。
イタリア語編の途中に「MONACO問題」があります。たまったまだったの。イタリア語でドイツにあるミュンヘンも、モナコもMonacoって言うの、ググって知った。ヴェネツィアーミュンヘン中央駅の間は、寝台列車もあるんです。なので、イタリアで「ミュンヘン行き」の切符を買おうとすることは十分ありうる話ですから。
対人でも同じことなんですけれども、トラブルを防止するためには、国名や州名なども入れないとならない。フランクフルトなんて、ドイツ国内に二つあるからね。一番は、スマホにGoogle Mapで行きたい都市を表示することかなあ、知らんけど。
定型の長文もいける
空港のアナウンスを読み上げてくれるサイトさんがあるんですね。
これを流してみた。
もちろん、精度は言語によっても変わろうと思いますが、多くの英語はちゃんと聞き取れてるし、意味の通じる日本語にもなってた。ただ、これは定型文の一つですし、空港でざわざわした上に複数のアナウンスが重なるような時にここまではっきりと聞き取ってくれるかどうかはわからない。
しかしながら、そもそも時間がかかる
言い終わって、ワンクッション置いて翻訳してくれます。
同時通訳じゃないからどうしようもないんだけども。まどろっこしいのでねえ。
相手がキレ気味の場合は「うるせえ、あっちいけ」とされる可能性は非常に高いです。
もしくは、めちゃくちゃ高いところで敷居が高く、その敷居に言語を設定しているような場所(世間にはそういうところはなくはないんだよ)の場合は、突き出すと「ここはあなたの来る場所ではない」と慇懃無礼に言われておしまいなことはなくはなかろうなあと思いました。
なかなかないシチュエーションだと、おいおい
レストランにて。メニューをください。オッケー。今度はお皿を下げてください。うまくいかないなあ。
ウェイターにお皿を下げてくれというようなレストランってなかなかないと思うんだよ。しかしながら、ウェイターに見落とされる(そういうときは多分わざとだな)とき、困るじゃない。 なかなかないシチュエーションだからこそ、翻訳機が必要なんだけど、なかなかないシチュエーションだからうまくいかないんだね。
レストランに関しては、まだ我々が食べてるのに下げようとするところまであるから要注意。一人だとあまりに何かと面倒すぎて、フードコートかビュッフェが楽だなって思ってしまう姉さんなのである。
「強盗」を聞き取ってもらえない姉さん
姉さんの発音が悪いの?「強盗です。助けてください」
がですね。「後藤です。助けてください」になってしまう。
なんどやっても、後藤・コート・オート・ことを、とおーうぃ。
ただし、強盗にあったときは「ふぁいああああああ!!!!!」が一番ではないかと思うんだよ。あったことはないけど。みんな強盗犯とは関わりたくないけど、放火だと自分の生命身体財産が侵害されるから注目してもらえると思うのだが、どうざんしょ。
放火じゃないでしょ!って怒られたら手でピストルの形を作って、「あいつを射殺しろって叫んだんだ (Fire him a shot.) と主張してみる、かな。名詞(火)ではなく動詞(命令形。鉄砲・ミサイルなどを撃つ)と主張する。って知らんけど。
地名は苦手かな
日本語の「タイペイ」が聞き取ってもらえなかったり。どうしても地名が苦手かなあ。そうすると、タクシーの中でやり取りしようとするときには大変じゃない?
実は中華圏に関しては、紙に大きく書くのが一番。なかなかタクシーには乗らないけど。(怖いから)
機種そのものについて
起動してみると、これもAndroidベースでしょうね。ただ、え?今時?一部どこかのスマホの部品のパーツが余ったものを使ったんじゃ?と思っちゃった。安く仕上げなければならないのも事実で。
マイクロUSB充電
まずは、マイクロUSBなこと。
いやー、最近はいろんなものがType C充電になっているので、今更?と思いました。私は旅行ものはほぼ全部USB充電可能にしていますが、今マイクロUSB充電しかできないものはカメラだけです。5年以上使って来て、6年目のα5000。
MicroSIMカード利用
このPerico、上にも書いた通り、ネットに繋がってないと使えません。WiFiにつなげば問題ない。で、もう一つ。SIMを突っ込めば使えるんですが、それがなんと、Micro SIM。
はぁ!?ってなったのわかってもらえるだろうか。最近のものは大抵nano SIMです。けれども、海外でSIMを買おうとすると3-in-1スタイルになってることが多いです。こゆこと。
なので、海外のSIMを入れて海外旅行で使うことを前提にするならば、大抵サイズはなんとかなるんじゃないかと思われます。
アクティベートするときにSMSが必要だ、とか、USSDコードが必要だというタイプのSIMだったら、アクティベートする機械(SIMロックされていないスマホ)が必要なので、その点は要注意ですが。
mineo(dプログラム)を入れてみたんだけども
APNをいれないとならなかった。しかしながら、3Gになってそのまま。対応周波数ははですね。
3G(W-CDMA):B1/B2/B5/B8
4G(FDD-LTE):B1/B3/B7/B8/B20
(TDD-LTE):B38/B39/B40/B41
ドコモの周波数帯は、バンド1、3、19、21、28。
19を拾わないからかなあ。
テザリングできるよ!つまり、ポケットwi-fi化できる
もちろん、AndroidでSIMを入れるタイプ、ということは。
テザリングすることができます。つまりポケットWiFi化できるということです。
しかしながら、バッテリーは1,300mAhしかないので、ポケットWiFiとして常時つなげっぱなしにすると実に非力な存在なことに要注意!
また、APNを打ち込まないのではないかな。そこも要注意かもしれない。
A8さんというASP (仲介業者さん)から「明日発送します」と言われて到着した日が発送日からまるっと8日後でした。年末だから仕方がない。こういうときは大抵フル充電か80%くらいにして送ってくださるところがほとんどなんですが、すでにバッテリーが0%だった。時間に少し余裕があったために7日間かなあ、フル充電から置いておいたんだけど、1%になってました。スリープモードで長時間おいておくことはできず、シャットダウンしてた。これは貸し出し用の機械なので、新品ではないというのもあるんだけどね。
上の成功編の動画はイタリア語の一部とドイツ語以外は充電しながら撮影してるんだけど、充電しながらでも翻訳できるので、その点は安心できると思います。
発展途上よね
トータルで見ると、翻訳機としては汎用性の高い英語もしくは中国語を(ある程度)マスターするのが一番早くて確実。ポケットwi-fiにできるのは、他の製品と比べても魅力的だけど、そのためにはバッテリーが非力なので、合わせてモバイルバッテリー必須です。
ただし、上にも書いたけれど、翻訳機は発展途上だと思うんです。いろんなフィードバックを重ねた上で、今後より良いものができていくのではないかと私は期待しておりますよ。