このページの内容をまとめると
いろんな旅人系ブロガーさんを見ていると、結構ヒヤヒヤしてしまいます。
とくに世界一周系とか、東南アジア放浪系ですね。
保険、どうしてるの?
人生にはいろんな選択があって、私は今は海外であろうが日本であろうが放浪することはないと思っているのですが、将来どうしているかはわからない。三ヶ月くらいかけてヨーロッパをぐるぐる回ってきたい程度には思ってるし、できたら、世界一周したい(というか大西洋を渡りたい)と思ってる。
日本で「詰んだ!」と思い込んで全部打ち捨ててパスポートと航空券だけ持ってどこかに行っちゃう人のことは、私には笑えません。
そういう選択を行うことの是非はともあれ、一つ覚えておいてね。
「海外旅行保険、マジ重要」
健康だったら、クレジットカード付帯でいいと思うの。
ただし、私は明らかな既往症(喘息)があるので、クレジットカード付帯の海外旅行保険は適用されません。しかし、通常の方であればクレジットカード付帯のものでもいいと思うの。とにかく、どういった形でもいいので、キャッシュレスサービスの使える海外旅行保険をつけていくのがオススメです。
そして、そういう付帯の海外旅行保険は三ヶ月以内、などの制限があるのでご注意ください。(ただ、三ヶ月に一度日本タッチでもしていれば問題ないんじゃないかと思ってるのだけど、その点はご自分でお持ちの保険を確認なさって)
虚弱体質だからだろ?ってそういうわけでもないんじゃない?
姉御さん、誰がどう見たって虚弱体質ですとも。それは認めよう。
しかし、世界は「自分は健康だ」と思い込んでいても何が起きるかわからない。
健康面は良いとしても、例えば怪我。
ひょっとしたら流れの速いチャオプラヤ川に落っこちるかもしれないし。
日本では景観がどうであれ、手すりがありそうなものだけど、そんなもの、日本以外では滅多にない。
(バンコク:暁の寺)
ハイキングコースだからと夜歩いていて(歩けないわけではないっぽい)、足を踏み外したらそこは柵がなかった、とか。
(香港:道風山ハイキングコース)
歩いていただけなのに、車に突っ込まれることだってある。日本でも以前から下関や秋葉原で無差別殺傷事件はありましたよね。
人生、何があるかわからない。だから健康保険が必要なのだけど、日本の健康保険は外国では使えない。だから、海外旅行保険が必要なのです。
思いつく限りの準備はしていたんだよ
ねえさん、何があったか書いてあげよう。チャオプラヤ川に落っこちたわけではないんだ。確かにチャオプラヤ川の近くだったけどさ。
ねえさん、喘息っ子なもので、台湾同様吸入薬は持っていた。ふだんから持ってるから。しかし、到着時は実は微妙な感じで、バスの中でサルタノールさんを使ったのですが、滞在中は楽だったんですよ。VIVA高温多湿。
もういくつか。歩くと筋肉痛になるよね、というわけでサロンパスもあった。
飲み薬も持ってた。これは処方箋薬ですよ。
シングレアは喘息の飲み薬。
台湾で鼻水の嵐にあい(ここ数年落ち着いていたもので、鼻水を出している私がびっくりしてしまった)、帰国後に内科に行くと「アレロック」を処方されてピシャッと鼻水がとまりました。アレロックは抗アレルギー剤です。(アレルギー系の薬は、かなりの量を一度に処方していただくことが多いので、こうなる)
さらにお肌が不調になる季節でもあり、環境が変わるとひっどいことになることがあります。乾燥に行くのか、ニキビに行くのかわかりませんでしたし、実際には肌には一切悪影響はありませんでした。
ニキビもりもりになったときように、私の手元にあった最強の塗り薬:リンデロンVG。(他にもステロイド系の薬は持ってたのですが、最強アイテムがリンデロンVG)
他にも目薬も持ってましたし、思いつく限りの「できること」は全部やってた。
最近「痛く」なることは滅多にないので鎮痛剤(ロキソニンね・・・)はいらないよね、と外したのですが、これは失敗だったかもしれない。
何かにさされたの。ちっくんされたの
王宮へむかうときに、国防省の近くでねえ。何かに刺されたんですよ。
ちっくんされたところの写真盛り盛り&病院などについて詳しくは ⇒バンコク:バムルンラード病院へ行って、帰りに成田の相談室にも行った
以下では読みやすいようにこれらについてもダイジェストでお送りします。
植物の棘だと思ったのだけど。
どんどん腫れてきてねえ。私、蚊に刺されても6時間程度ですっと引く人です。しかし、引くどころか、腫れ上がってきます。
写真をあげると、「アレルギー反応起こしてるじゃないですか」とおっしゃった方がおられたのです。
やーばーい。
塗り薬(バンコクで買った)でも改善どころか、大きくなるし。夜リンデロンVGを塗って、アレロックを飲んでも効果なし。朝起きたら悪化しているので効いてない。
これはまずい。しかも夜はフライトです。高熱が出ているわけではないけれど、大丈夫か??不安になってきます。
で、AIUに電話して病院を探していただきました。
AIU(現AIG)の既往症対応の海外旅行保険を買っていた
確かに高いよ。しかし、喘息で客死したら周囲に迷惑だもの
主な目的は喘息対策でした。
下手するとほんっと、死んじゃうから。私が客死するのはいいんですが、周囲に迷惑だもの。なんらかのきっかけで大発作を起こしてしまったときに病院にぶちこんでもらえるように、病院に行けるように、というわけで購入していました。
私は前泊しないとならないので三泊五日ではなくて六日分にして、一番安いブロンズタイプで6000円強。
AIUに伝えたこと。そしてしてくれたこと
AIUのカスタマーサービス・アシスタンスサービスの電話番号がよくわからず、検索しまくって見つけた番号に電話をかけました。
スマホからでは見つけにくかったのだけど、PCからは(比較的)見つけやすいね・・・。あと、当時私の調子があまり良くないので、それはそれで仕方がない。
次回からは、アシスタンスセンターへの電話番号は紙に書いておくことにしなければ。
・アシスタンスセンターへのご連絡
かかった先はアメリカだと思う。アメリカの番号だし、時間的にもアジアではなくてアメリカではないかなあ。
私は現在タイにいます。しかし、相手は必ずしもタイに詳しいとは限りません。今回の方も正直なところ日本人らしいのですけど「日本語が不自由」な感じがしました。
しかし、病院とのやりとりなどをしていただかねばならないので、英語が不自由でなければ問題ないのです。
- 契約者番号
- 今、バンコクにいること(早めに場所は明確に!)
- 日中あるいていてトゲにささった(何があったのか)
- その箇所が熱を持って異常に膨れ上がった(症状)
- 病院に行きたいのだが、キャッシュレスサービス対応の病院はどこにあるか(ニーズ)
- 日本語が良いけれど、英語でも可能
をまず伝えます。そうすると、探してくれるのですがホテル名を言っても探せず、郵便番号は、とおっしゃる。
幸い、ホテルのメモ用紙にメモをとろうとしていたので、郵便番号があったのです。よかったよかった。
で、ようやく見つけてくれた。(見つけたとは言っても病院名をすぐには教えてくれなかったので、先に病院名を教えてくれ、と頼んだ)
その前に「この電話が切れた場合の折り返しは」というわけで、かけていたのはタイのTrue(100バーツの通話が可能)だったのですが、日本のドコモの番号を伝えました。
病院に受け入れてくれるかなどを聞いてくれて、折り返して電話をしてくれました。
- 緊急の場合は24時間受付てくれて、英語のできる医者がいる
- 7時から病院が開くが、そちらなら朝8時に電話をして予約を取り直してほしい
とのことでした。夜も白み始め、この先どうなるかわからないので病院に行くことにしました。食欲はあまりないのですが、この先こっちもどうなるかわかりません。6時から朝食が開始なので少し食べて、(念のために)TATさんにメッセージを残しておいて、そのままタクシーに乗って病院へGO。
AIUからは、契約者番号とパスポート番号は病院に伝えてある。もしも、キャッシュレスができないようであれば、AIUに連絡してほしい、とのことでした。ここでこの担当の方への信頼が増しました。重要なのはこの点だったから。
バムルンラード病院にて。キャッシュレス診察は本当にありがたかった。
AIUさんが見つけてくださったバムルンラード病院は、日本の大学病院と比べても良い病院だと思いました。ただし、ランドマークホテルのマダムによると「高い病院」とのことです。
注射三本に薬をたっぷりと処方していただきました。私にとっては聞き取りやすい英語でしたし、対応もすごく丁寧なドクターとナースたちでした。てきぱきとしているのですが、ゆとりを感じさせるスタッフの皆さんで、何がおきているのか不安になっていたところ、とても安心できました。本当にありがとうございました。
病院での診察などについて、詳しくはこちらに ⇒バムルンラード病院へ行って、帰りに成田の相談室にも行った
- Doctor’s fee: 1,500
- ER: 450
- Facility: 360
- Laboratory – Clinical: 440
- Medical Supplies: 2,107
- Medicine: 5,953
というわけでトータルは10,810バーツです。AIUへの請求書を出されて「こことここに書いて」と言われて必要事項を書いて、薬の説明をしてもらってGO。
だって、10,810バーツも持ってなかったし
クレジットカードが使えるか否かもわからないのですが、そもそも2000バーツ程度しか持ってない私、最後の日だし、500バーツも残ってなかったのです。11,000バーツって、4万円か・・・これが後で戻ってくるとしても、500バーツ(=2000円)も持ち歩いていない人にとっては、ちょっとぎょっとしますよ。(病院内にATMがあれば多分引き出せたのだろうけどね)
本当にねえ、キャッシュレスサービスはありがたかったです。
ただのアレルギーでしょ、ですまないこともありますのでね、体がいつもとは違う反応をしたときには是非病院へ。私、南国での反応なんてわからないもの。
アレルギーっ子なもので、多少割高でも既往症対応の海外旅行保険を売っているところがあって、本当に助かりました。AIUさまさまです。
なお、バンコクでの両替についてはこちらに書いています。⇒タイにて。バーツはどう入手したのか
具体的に、既往症対応でも認められないケースを伺った
(おそらく、客に告知しなければならないのでしょうけれど)担当してくださったAIUの方には「認められないケースもあります」と言われました。
どういうときなのですか?と伺ってみました。(もちろん、今回認められるか認められないか、は担当の方に判断できることではないのはわかっている、と断った上ですよ)
例えば、糖尿病の人が「いつも処方されている薬がなくなった」ので病院へ、というケース。これは認められない(ことがある)そうです。
ということは、喘息っ子の私が「いつも処方されている吸入薬がつきた」ということで、病院に行ってもだめだ、ということでしょう。(しっかし、大発作を起こしたときは仕方がないかな・・・)
今回、私はこれまでの既往症(アレルギー性鼻炎や喘息)とは一切違うものが出てます。もちろん、アレルギー体質がトリガーを引いている可能性はありますけれど。なので、認められやすいかな、と思いました。
歯の詰め物が取れて、入れてもらった
ええ。そういう回もありました。今のところ、二度も。
このAIGの既往症適用の保険は、歯科も対象ですから。
誰にでも怪我や病気はありうる
後でTATのマダムに「病院行ったんですよー、海外旅行保険入ってて本当に良かった」という話をしました。
マダムによると、「誰にでも起きうることなのよね」とのことです。
「あなたは市内を歩いていただけ。もっとひどいことになる人だっているのよ。日本人がタイで海外旅行保険に入ってなくて問題になることもあるし、タイ人が日本旅行をして、ひどい怪我をすることもある。怪我や病気は誰にでも起こりうる。大使館にTATもお金をかき集めて、大使はその人の保証をして、なんとか治療を受けさせ、タイに帰国させた。しかし、最後にその請求はその人のところに行かざるを得ないのよね。300万円くらいね。」
ほんっと、きつい。日本人でも300万円はきついよね。
下手したら死ぬよ
特に海外放浪系のブログさんなんか見てると結構ヒヤヒヤするんですよ。
ちっくんされた!→マラリアのこともあるよね
私のようになにかにちっくんされて、ぷっくーと腫れちゃって、「何かに刺されれて腫れただけでしょ。熱出てないし」で放置して実はそういう問題ではなくて死亡、なんてこともありそうです。蚊に刺されてマラリア、とか。
「何かに刺されて腫れた」それが思いもよらない何かに罹患しているかもしれません。いつもとはぜんぜん違う反応をしたときには、病院へGO。
犬に噛まれたら?
さらに、現実問題、アユタヤで犬が地面に穴を掘ってお腹をつけて寝てたんですね。それもたくさん。私はそういう犬からはさっさと離れたので撮影していません。
同行の方たちの中に、汚らしい犬を「かわいい!」と歓声をあげてパシャパシャ撮影なさる方もおられた。犬からすると多分うるさいよね。
観光地の犬なので、そういう人間には慣れているだろうけれど、やりすぎて、犬が怒ってガブというのも多いにありうる。もしくは、犬を怒らせた人がいて、巻き込まれるとか。
外国で動物に触りがち、近づきがちな方なら、最低限狂犬病の注射を打ってますよね。(私は破傷風と合わせて2005年3月だわ・・・でも触らないからいっか、と思いながら、このタイの病院で狂犬病と破傷風は2005年3月と言ったの。そしたら問答無用で注射された。)
しかし、外傷については?縫わないとならないかもしれないし、化膿するかもしれない。病院に行きたいでしょ?
ひっくり返って骨を折ったら?
日本ではいろいろな道が舗装されていて、ガードレールや手すりがあります。路面も濡れてもすべらないようにしてあるところがほとんどですよね。
しかし、タイの大型レストラン兼ホテルでは、レンガ舗装のところとタイル舗装のところがあって、タイル舗装は濡れてつるっつる。
実際に私は慎重に慎重に歩いたのにゆっくりと滑って尻餅をつきましたよ。靴は、これまで滑ると感じたことのないAddidas Bounceだったのに。
私はゆっくり滑っただけなのだけど、ねえ、骨を折ったら?病院に行きたいでしょ?
交通事故にあうこともある
知人のアメリカ人夫婦の話。私はこれを聞いていてタイに行くのを躊躇していたところがあります。
Golden Buddhaをバンコクで見に行ったんだそうです。おそらく、ワット・ポーの涅槃仏でしょう。
ホテル(ランドマークホテルのようなクラスのホテルではなくて、ホステルのようなところだと思う)で購入したツアーで、車に乗って行ったんだそうです。ツアー中は問題なかったけれど、最後の最後、帰るときです。
運転手がcrazyで隣の車とレースをはじめたんだそうです。それで、車が事故を起こした。
夫婦は打っただけだったそうです。警察が来ても運転手は興奮して叫ぶだけ。誰かがツアー会社に連絡して、ようやく病院に行けるようになった。ようやくたどり着いた病院は、レントゲンすらないClinicだった。諦めたのか何なのか、本人たちには大きな外傷はなかったようなので、「二度とタイには行かない」と言い捨てるだけでしたが。
確かに、そのツアー会社を信用するしかなくて診療所に連れて行かれるしかないと思うのですね。しかし、納得いかないならその後でも自分の旅行保険の会社に連絡して病院を探してもらう、というのも一つの手だったのではないかと思うのです。
タイはそれなりに貧富の格差が激しいところなので、整形外科も診るけれどレントゲンがない診療所があっても驚きません。しかし、バムルンラード病院のERの様子を見れば、あの病院に関してはレントゲンがないなんてことはまずないと思う。
やっぱり、キャッシュレスサービスのある海外旅行保険は必要なんですよ。
帰国して二週間経ちますが、今のところ、AIUからは何も言ってこないですねえ。既往症がある場合は、一番安いブロンズタイプで十分だと思うよ!
・AIU海外旅行保険
既往症がなければ、カード付帯で十分だと(私は)思ってる。
カード付帯の旅行保険の場合は、自動付帯か利用付帯か調べてみてね!
クレジットカードに付帯した海外旅行保険の場合は、適用される条件を見てみてください。
自動付帯のことも利用付帯のこともあります。その場合は、日本から国際空港までの公共交通機関を利用することでも適用されることがあります。ご自分のカードをよく調べてみてくださいね。
おそらく多くの海外旅行保険がキャッシュレスサービスになっていると思いますが、その点も確認してみてください。
ただ、保険番号がわからないときついと思うんで、私は買って行くことを超絶おすすめする。