ヨーロッパの都市はもともとは城壁で囲まれていました。
ウィーンも同様です。ただ、その城壁はとうの昔に取り壊され、道路になっています。その内側を「リンク」と呼ぶ。
中心地はシュテファン寺院ですが、それ以外も歩くだけで楽しい。
最古の教会・ルプレヒト教会
ドアが開いていなかったのですが、引いてみたら開いていたかな?
この教会一つが異彩を放つ建物でした。外からみたところ、ロマネスクとゴシック、さらに増築されているようですね。中でどうなってるのか見たかったなあ。きっと第一次ウィーン包囲も第二次ウィーン包囲も知ってるだろうなあ。
マリア・アム・ゲシュターデ教会
続いては、すぐ近くのMaria am Gestade。
こっちは明らかにゴシック様式です。ただ、シュテファン寺院と比べると素朴。
入れるようなので入って、パシャりとして後悔したのでした。だから出さない。
だって本当にお祈りなさってる感じだもの。ごめんなさい。
シュテファン寺院みたいに完全に観光地化されていれば、遠慮なんかしないのだけど、こういう教会ではこれ以上は撮影せず。とても静謐な空間でした。
シュテファン寺院だって悪くはないんだ。かっこいいよ。
⇒シュテファン寺院の塔に登ってびびりまくる
古い街並み
ですから、正直に申し上げて、マリア・テレジア以降の神聖ローマ帝国には興味ないです。ウィーン包囲!ウィーン包囲!
しかし、都市は生き物で、首都・ウィーンはマリア・テレジア以前の姿なんてほとんど残ってやいない。それはいくらオーストリア人の狂った感じの人が「私は江戸幕府に興味はあるが、徳川家光以降の江戸幕府には興味がない」と言い張ろうが、現在の東京にはその姿はほとんど残っていないのと同じでしょう。
しかし、歩いていて、こういう古っぽい建物を見るとウキウキしてきます。
こういうところにはあまり観光客は入ってこないのかしら。
まさにレゴにあるような窓!
面白いんですよ。建物と建物の間にハリが渡してあって、ひょっとして支え合っているのかしら。
石畳の道とその壁と。
そういえば、ウィーンの良いところって、壁に水のシミがないことです。北欧なんてね・・・早朝歩くとそこらに湯気の立った・・・ってどういうことか分かりますね・・・立ちションベンしやがるんだもの。
私、人の後を歩いていく癖がありまして、この人どんなところに行くんだろう、と観光客っぽくない人の後をつけてみると、建物の中庭を突っ切って行ったり。なかなか面白かった。
案外高低差がある
マリア・アム・ゲシュターデ教会の近辺は案外高低差がありました。
教会付近から。
突然現れた陸橋。
m Gestadeとあるので、マリア・アム・ゲシュターデ教会から降りたところなんだろうな。
案外こういう陸橋がありました。
アーケードだって雰囲気たっぷり
人はあまりいなかった。
でもねえ、雰囲気たっぷりなんですよ。
他にも、果物を売ってる屋台があったり、歩き回るだけでもとにかくワクワクします。
確かリンクを歩き回るだけ、という現地ツアーもあったと思う。一人で適当に歩き回って、自分のセンスで勝負するのもいいけれど、最近はその後ででもいいから、解説してもらった方がより面白いかな、と思わないでもないです。