ソースネクストさんに提供していただいて、ロゼッタストーンTOTALe Basicの中国語をやっています。
ソースネクスト ロゼッタストーン 中国語
まだ、ユニット1だけど。
私個人はこれは続ければそれなりに中級程度までは効果があるのではないかなあ、と思っているのです。しかし、向く方と徹底的に向かない方はおられるなあ、と思いました。
そんなお話。
端的に申し上げると、
- 教室向きの人はおられます →自習型にはロゼッタストーンは向くよ!
- 中国語学習のニーズが読解にある場合は文法先行型のほうが良いのでダイナミックイマージョンは向かない →むしろ、リスニングにニーズがある場合は期待できるんじゃないかと
- 全くの初心者には向かないかも →やり直し組には向くと思う
ロゼッタストーンはソフト学習。決まった時間を拘束するわけではない
端的に言えば「師匠がいない」「時間を拘束しない」ということです。これ、人によっては大変メリットが大きいのですが、人によってはデメリットでしかない。
先生との相性によらない
ソフトの画一的な良さ
学校にせよ、塾にせよ、◯◯教室にせよ、「先生」との相性は結構大きいでしょ。
あの先生の知識・経験・業績・論文はすごいが、授業は全然、とか。あの先生の教え方はうまいんだけど、なんでご自分の論文は・・・とか。業績はさっぱりだったのに、教える側に回ると技術者育成にものすごく長けていた、とか。
センスは抜群なのに、教え方が壊滅的、とか。
「言い方が嫌」とか。
そんなの、枚挙にいとまがありません。
ロゼッタストーンはソフトなので、そういう「個人の個性」「個人間の相性」は一切ないのが大きなメリットです。
さらに、同じ人が同じテキストを用いても、生徒が良くてノッてる授業とノッてない授業では多分違うと思うんだ。
ロゼッタストーンはソフトなので、そのさらに「先」を見せてくれるわけではないという大きなデメリットがあるのですが、まあ言語ですから。
「褒めて欲しい!!!!」という人には向かないと思う
いろんな方がおられて、学習のモチベーションも様々です。
言葉の場合は「あの人ともっと喋りたい」「仕事に必要」「なんとなく」までありますよね。
私の場合は「生きるための英語」「生存確率を上げるための中国語」です。
ところが、学習のモチベーションが「誰かに褒められたい」である方がおられます。「達成」することが「褒める」になればソフトでもいいのでしょうし、その先、例えば中国語の検定試験など(私は受ける予定がない)で良い成績を収めることが「褒められる」ことであるならばソフトでも大丈夫。
しかし、お子さんの学習を見ると、「褒めてください」って顔をするお子さんもおられるのです。そういう「先生に褒められる」のがものすごくうれしくて学習して・・・という経験がある方の場合は向かない。
だって、ロゼッタストーン、ソフトだから。
あくまでロゼッタストーンは自習ツールなのです。
「時間を拘束しない」
例えば、移動の多い方・時間が夜しか取れないんだよね、という方。私みたいに中国語教室(近くにないわけではないけれど、繁体字ではない)が見つけにくい方。
そういう人にとっては、本やソフトを用いた、自習タイプの学習は大きな時間的メリットがあると思うのです。
ロゼッタストーンは、音声認識機能を使わないことも可能ですよ。
しかし。
反対に申し上げると、「教室」の良さというものは、おそらく週に1時間なり2時間なり、拘束されることなのですよね。ロゼッタストーンはその拘束がない。
なので継続するのは、結構、キツイものがあります・・・。
ソースネクスト ロゼッタストーン 中国語
ダイナミック・イマージョン・メソッド
ダイナミック・イマージョン・メソッドとは、詳しい説明は別にするとして、簡単に申し上げるなら、言語学習において、学習する言語のみを用いて習得しようというものです。
そうすると「文法の型の解析があって、そこからの応用」という形ではありません。
ただし、ロゼッタストーンにおいては文法・用語法については学習者が比較的容易に「発見」できるように設計されているようです。
文法先行の学習法も、悪いものではありませんし、人によっては、文法先行型の方が楽な人もおられるわけで。そういう方にはダイナミック・イマージョン・メソッドは向かない。
また、「読解」をしたい人、「読解」というニーズは小さくないと思います。読解したいなら、文法をガチっとやるほうが絶対早い。
私の中国語学習ニーズは何度も申し上げますが「生存確率を上げるため」。つまり、順番は、聞けること・相手に理解してもらえる程度には喋ることができるようになること・読めること、です。(今の中国語でできることは「なんとなく推測できる」に、にーはお!レベルです)
全くの初心者にはむずかしいのではないかなあ
で、ロゼッタストーン。
あくまでもユニット1のレッスン1、始めたばかりですよ。
漢字の側は問題ないと思うんだ
切り替えることができて、漢字とピンインにしています。
漢字の場合は、日本で育った人なら読めなくはないと思うんだ。とくに私がやるのは繁体字だし。だから、漢字に関してはそんなに問題はない。「大人」が何回か出てきて、漢字圏からきたわけではないなら「あ、線が一本違うだけで全然意味が違うんだ」というところから入るんだろうなあ、と思ったのです。
でも、日本人なら、書き方が違っても「鶏蛋」と書かれて、卵の写真が出てくれば、鶏のタンパク質ってことで卵なんだね、という漢字で推測が効いていくと思うの。だからこのレベルではまだ辞書はいらない。
ピンインも発音も一切やってない状態では・・・厳しくない?
しかし、ピンインの側。漢字の上のアルファベットです。見やすいようにピンインだけのを出します。
いわゆる「英語の発音」とはこれがまた違うので。
bpmf(ブプヌフ)を一切やっていない方におすすめできるか、というと、びみょー。
発音もソフトで矯正してくれますが、それまた、発音方法をきちんと学んでいるわけではないので、あくまでも日本語的。口の動かし方がまるで違うんだもの。
私がそうなのですが、「第二外国語が中国語だったけれど、モノにならなくて」という方。それなりにbpmfもやったし、発音の違いもやった(かなり忘れてるけど)という方には向くのではないかと思いました。
まるっきりの初心者にできるか・・・というと厳しいかも。
スピーキングよりもリスニングが先!
私が今やりたいのは「聞き取れる」「少なくとも中級の話者くらいまではいきたい」「読めるようになりたい」なのです。
喋る、というのは相手がいることが一番だと思うのね。これがロゼッタストーンのデメリットのひとつ。
リスニングは男性の声と女性の声があるのでそれなりに男性の発音にも女性の発音にも慣れます。面白いのは、北方かなあ、というR音がそれなりに聞こえる男性もおられることです。
やってる間中ずーっと聴いているので、それなりに耳ができるかなー、と期待しています。対面ではないし、正調だけなので、豊かな中国語の方言に対応できるとは思いませんが。
た・だ・し。
聞けるようになってくると、喋れるようになってくる、というのは私の英語学習の経験です。
その先。「スピーキング」を徹底しようとすると、今度は対面が一番だと思います。私はまだまだその段階ではない。だから、まずはリスニング。
つまり、どんな人に向いてると思ったのかというと。
大学時代に第二外国語が中国語だったんだけど(私!)、やり直したい(私!)。あくまで初級者であることは確かなのだけど、まるっきりの初心者というわけではない(私!)
読解もしっかりとできるようになれればいいとは思うけれど、推測できるし、生存確率を上げるには、まずはリスニング。次がスピーキングだと思ってる(私!)。
自習は昔からどっちかというと得意(私)。
って、このロゼッタストーン、ドンズバで私向きでした。
なんでもう少し早くに始めなかったかねえ・・・って、「ロゼッタストーン」そのものは知らないわけではなかったのですが、お値段がすごくネックでした。
次のデメリットは、以前は繁体字がなかったんじゃないかなー、というところ。
教室に通うことを考えればソフトで3万円弱って半年分程度なので出せないわけではないのですが、無料でお試しできる以上のところが使えなかった時が大ショックでしょ。おまけに以前はCD-ROMか何かで結構場所もとりそうだった。
し・か・し。
5000円なら?さらにダウンロード版なら?
教室一ヶ月分と思えば出せないわけではない額です。本を何冊か買おうかと思う程度の額ですよ。し・か・も。繁体字で学べるのは、台湾通いをする人には大きなメリットです。
今回は私はソースネクストさんにモニターさせていただいているのですけど、繁体字でできると知っていたら、多分自分で買ってただろうし、満足して使ってたと思うんだ。
ソースネクスト ロゼッタストーン 中国語
中国語が一通りできたら、英語もやってみようと思ってますよ!やらないときちんとお勧めできないもんね!
ソースネクスト ロゼッタストーン 英語(イギリス)
ソースネクスト ロゼッタストーン 英語(アメリカ)
設定などについてはこっちもどうぞ。