雨傘革命についてぼうっと考える | 姉御の一人旅ガイド
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雨傘革命についてぼうっと考える

台湾ひまわり運動のときは、落としどころを見つけやすかったけれど、今回は見つけにくい。
なぜって、香港女子も言っていたように、香港そのものに中国に対する交渉力がないのです。学生側の求めのうち、行政長官の交代くらいしか可能なことはありません。そもそもがトリッキーな手段でもなければ認められないことを求めているのですから。

デモ側も一枚岩ではありません。
自由、民主、平等。それは現代日本の建前であり、これらは正論です。日本においては。錦の御旗にできます。ヨーロッパの多くの国でもそうですし、アメリカでもカナダでもそう。しかし、そういう国は決して多いわけではないのです。

香港人、正確には中華系の人々はきわめて実利的です。よく言えばどこに利益があるのかを見つけるのが非常にうまく、悪く言えば短絡的です。なので端から見ると安物買いの銭失いをすることがあります。

雨傘革命に関して、自由を求め、民主主義を求める学生たちに心情的に理解を示す香港人が多いようです。
しかし、銅鑼湾、湾仔、モンコックという「商売の土地」では極めて高い家賃を支払って店を開く人々にとっては、長引く占拠は死活問題です。

「そうだね、民主主義に反対はしないんだ。これ以上香港の自由が制限されるのも嫌だ。だけどね、」

金融都市香港においては経済活動の低下は都市としての死を意味します。仮に金融機関が香港ではなく上海に移動してしまえば現代に最適化した香港は終わりです。次は何で食って行くのでしょうか。貿易都市としても価値はなく、金融都市でもない香港。

利にさとい人々にとって「民主主義?自由主義?食っていけないんじゃそもそも意味はない」となるのは時間の問題。

香港女子も言っていたように、香港は食料などを中国に依存しています。しようと思えば兵糧攻めにできます。
香港女子は中国は外国に対する面子(一国二制度の成功)があるから、香港を兵糧攻めにすることはないといいます。そうでしょうか。例えば水の供給、電力の供給を停止することはないでしょう。しかし、香港の大学を出ても仕事は金融か不動産以外にはほとんどありません。

中国人からすれば、香港は中国から搾取しています。たとえば、安い労働力であったり。中国人が香港の不動産の値段をつり上げると言いますが、その過程で香港人の雇用は生まれますし、香港人地主も利益を得ています。香港に来た金持ちの中国人にものを売って利益を得るのも香港人です。一国二制度の上にあぐらをかいた存在に見えるのも仕方がありません。そもそも、自由とか民主とか、平等とかの価値を共有していないのですから。

私が中央政府ならば、雨傘革命は放置します。
放置しておけば、商売にならない人たちが怒りだします。間に挟まれた香港政府にできることはありません。北京としてはたびたび首をすげ替えれば良いのです。

同時に、金融機関を上海に誘致します。どのみち、香港にいた金融機関は中国への窓口として香港を利用していただけです。もはや価値はありません。アジア本社などを香港から上海に移した金融機関に何かの形でメリットを与えます。これだけで香港経済は打撃を受けます。

国内問題として、香港への渡航を禁じ、富裕層が持つ香港の不動産を汚職・不正蓄財の結果として没収してしまえば香港の不動産価格も落ちます。

メディアに対しても最も民主的なアップルデイリー(りんご日報)に対する締め付けを厳しくするでしょう。

時間をかければ正論は勝てます。
しかし、目先の利益を追いかける癖のある香港人に「時間をかける」ことは可能でしょうか。

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