オーストリアで絶対にやりたかったのがドナウ川クルーズです。
できればブダペストとか行ってみたかったのですが、時間がないので仕方がない。メルクからクレムス、もしくはクレムスからメルクまで乗ろうと思いました。またウィーンに戻るのも如何なものかと思います。ザルツブルグ方面の友人宅にお邪魔させていただくことになりました。どうするよ?
「メルクもクレムスもうちから車で2時間くらいだよ」
と言われました。
く・る・ま?
ということは、トランクあるじゃん!
「ねえねえ。メルクかクレムスで落ち合わない?ウィーンからÖBBで行くよ。車だったらトランクに荷物を置かせてもらえない?ドナウ川クルーズをしてさ、それからお宅に行っても良いかな?」
「良いよ!」
切符をウィーン西駅で購入する
というわけで、ウィーン西駅からメルクまで鉄道で行くことにしました。そしてメルクからクレムスへ行き、クレムスからメルクに戻って車で友人宅に行くことにしました。ユーレイルパスのようなものを購入しようか考えたのですが、どこからミュンヘンに行くかすら予定を立てていなかった(オーストリア女子はどういくのを勧めるのかな)ので、準備しませんでした。
ウィーンウェストバーン駅(西駅)でÖBB(国鉄)のチケットを購入します。
メルクまで17ユーロです。安いですね。チケットはカウンターで到着した次の日の夕方に購入しました。
カウンターでは片言の英語が返ってきました。
親切なことに、乗るべき列車もプリントアウトしてくれました。
ウィーン西駅にて
当日、乗ります。
購入時にスタンプを押したりするの?と聞きましたが、そんなものはない、でした。
検札もなし。
列車に乗るときに大きな荷物を抱えていると手伝ってくれる人がいたのだけど、それが実はスリで、という話を聞きました。怖いよー。鞄に南京錠をつけて歩いていたのはそのせいなのです。
貧乏そうだったせいかのか、大荷物ではなかったからなのか、短距離だったからなのか。本当に何もなかったです。
車両は二階建てですが、荷物があるので私は下の階に座りました。
ヨーロッパの列車ってそういえば日本のように椅子の向きを変えられるわけではなく、一つの車両では真ん中を向かい合わせるようにならんでいることが多いです。
この車両は座席の後方には自転車置き場もありましたよ。
電源はありませんでした。
告知の音楽もアナウンスも流れることなく、そーっと電車は発車します。
オーストリアの車窓から
すぐに田園風景が広がるようになりました。
どこかの駅舎。
ここにはエレベーターがあるようですが、エレベーターもエスカレーターも何もない感じの駅も多数ありました。日本の田舎の支線みたいです。
これもどこかの駅のホームです。
お屋敷っぽい建物は駅舎ではないと思いますよ。
季節は夏。
畑のなだらかな稜線が美しい。麦秋です。
本当に豊かなところです。
ÖBBだってば!
後ろの方に日本人のおばさん2人組がいました。
ÖBBのロゴって、上の二つの点が一本の棒になっているのです。まるでひっくり返ったQ。
「QBBだって」
「チーズみたいじゃない?」
「そうだね。日本に来たらどう思うんだろうね」
だそうです。
…点をつけなかったらOeだよ? 私の耳にはオーとウーの間に聞こえます。Österreichischen Bundesbahnenです。「おーすとらいひっへん ぶんですばーねん」でいいんじゃない?オーストリア鉄道です。
お間違いなく!オーベーベー!
メルク駅
メルク駅で一旦女一人旅は中断です。しばらく二人旅です。
西駅からメルク駅に到着するとすぐに出口だったと記憶しています。少なくとも、荷物を運ぶのに苦労しませんでした。
ここで、ヴァッハウ渓谷ドナウ川クルーズの入り口、メルクに到着しました。
現地パッケージという手もある
メルクまでの列車の中で日本人のおばさん二人がいました。聞こえてくるのは(仕方がないじゃない。だって、それだけよーくわかるんだから耳に入ってしまう)
ウィーンをベースにしてメルクへ。船でクレムスへ行き、クレムスから列車でウィーンに戻る。しめて70ユーロ、だそうです。
確かに、ウィーンーメルクが17ユーロなので、帰りも17ユーロ。計34ユーロ。これに、メルクークレムスの船代が24ユーロで58ユーロ。これに、食事代かメルクの修道院の中に入るチケットとランチクーポンかなにかがついて70ユーロかな。自分で調べずにすむし、悪くないなーと思いました。オプションツアーだったのでしょうか。
オーストリアの観光協会によると、鉄道と船のコンビチケットがあるようです。
・鉄道と船のコンビチケット
●ウィーン-ワッハウ間(メルクやクレムス)の列車
●メルク-クレムス間の船旅の片道(DDSG汽船または、ブランドナー汽船)
●メルク修道院の入場料(ガイドツアー料金は含まれません)
料金: 大人53ユーロ、子供(6~15歳未満)27ユーロ