外国での現金調達はなかなか大変ですよね。クレジットカードのキャッシングというのも一つの手段ですし、為替手数料も有利だとか。しかし、帰国後の返済時に請求よりも前に返済しなければかなりの利息をとられるのが嫌で使ったことがありません。
私の場合は、現金払いはあまりせず、日本同様カード払いが主。なので、ちょっとの額しか出さないのに、いちいちそういうことを気にしなければならないのがすごく嫌よ。どのみちたいした額を使うわけではないので、為替手数料で節約できるのは大した額ではありません。
なので、銀行口座から引き出せるのがすごく便利だった。
シティバンク→新生銀行→楽天銀行と変えてきた
一番初めに作った、海外でも使えるキャッシュカードは、日本ではリテールから手を引いてしまったシティバンク。ここの米ドルキャッシュカードも持ってた。
次に作ったのが新生銀行。
米国のシティバンクのATMのように機械が手数料をとることがあります。でも、機械が手数料を取らない場合には Visaワールドワイドが定めた対円レートに4%を加算したレートだけですみます。(アメリカではATMが手数料を取らないバンカメでおろしてた)
この新生銀行のキャッシュカードなら余計な手数料が取られないので安心して使えるのが気に入っていました。
2018年12月8日で新生銀行キャッシュカードで海外ATMから引き出せなくなった
・海外ATMのご利用(インターナショナルキャッシュサービス)2018年12月8日(土)出金取引および残高照会のお取り扱い終了
今後も引き続き海外ATMを利用するにはGAICAをおすすめします!
新生銀行グループでは、お客さまの海外並びに国内でのご利用をさらに便利に行っていただくため、「プリペイドカードGAICA(Flex機能付き)」の発行を承っております。
だそうですよ。
困った!姉さん、めっちゃ困った!というわけで、楽天銀行にデビットカードを作りました。当時は、JCBブランドのみ年会費無料だったからJCB。(2023年1月現在、JCBとマスターカードブランドだと年会費無料。VISAだと年会費がかかります)
為替手数料は気にする必要はない。ただし、ATMの引き出し手数料に注意
上にも書きましたが、私の場合、たいした額を引き出すわけではないので、為替手数料(+海外事務手数料)を気にする必要はありません。
また、私は、ですけれども、せいぜい一度に100米ドル・2000台湾ドル・1000香港ドル・100ユーロ程度しか引き出さないので、日本円にして8000円から2万円くらいしか引き出しません。防犯上そんなにキャッシュをもりもり持ってるのも如何なものかと思う。なので、一日に引き出せる限度額も私は気にしない。
ただし、少額を引き出すので、一度の旅行で引き出す回数はそれなりに多いわけだ。つまり、ATMの引き出し手数料に注意する必要があります。
例えばの話、台湾で1000元引き出しましょ、って引き出しますよね。私、カード決済がメインで現金はこれで5日程度過ごせます。でもお茶屋さんをはじめ、現金でしか扱ってないお店もあるんでそこで買うなら事前にまた1000元引き出すでしょ。合計たった8000円弱を引き出すのに、合計400円の手数料を取られることもあるのよ。
為替手数料の差はどこも似たり寄ったりで1%もないのに、手数料をみるとすごい額になることもある。これ、バカバカしいでしょ?
新生銀行のキャッシュカードの良かったところはここ。海外ATM利用手数料がなかった。(Citiもそうだったけどさ)
なので、 私にとっては、選ぶべきは「海外ATM利用手数料のないところ」を探すこと。
その観点からは、今の所は楽天かSBIかなと。
楽天銀行デビットカードは海外ATM利用手数料を取らない
楽天銀行の口座も元々持ってます。
作った当時は国内のみが使えるキャッシュカードと海外ATM可能なキャッシュカード(年会費がかかる)と思っていたのですが、おそらく後者はVISAのデビットカードだったのでしょう。
今はJCB・マスターのデビットカードもあります。新しく口座を作るのも面倒なので、私は楽天JCBデビットカードを作りました。
Electronic Use Only と書いてあるけれど、プリントだけでフラットだからでしょうかね。
ICキャッシュカードと、キャッシュカードの側が違う。
銀行の口座番号は、裏側にありました。
CirrusマークがあるのでCirrusマークのあるATMなら引き出せる。ただ、最近作ったデビットカードだと、Cirrusマークがないようで、引き出す時にはJCBを選択するらしい。作った当時はJCBとVISAしかなかったけれど、マスターカードも選択できるようになりました。
年会費はJCBとマスターカードは無料ですが、VISAは有料だたのよね。
VISAゴールドデビットカードとVISAシルバーデビットカードになって、年会費がそれぞれ、5,500円(税込)と2,200円(税込)。
VISA・JCB・マスター共に
- 海外ATM引き出し手数料無料
- レートは+3.080%(税込)
のようなのでね。
https://www.rakuten-bank.co.jp/debit-card/abroad/
年会費もかからず、レートもやすく、ランニングコスト(=海外ATMの引き出し手数料)を考えると、私はJCBデビットカード。
VISAゴールドデビットカード、VISAシルバーデビットカードにすると、それなりに優待もあるのですが、私にとっては使える優待がありません。
なお、申し込んでから1週間程度で届いたかな。海外旅行で使うつもりなら、旅行の一ヶ月前くらいには用意し始めていいと思う。
使い始めて良いと思ったのは、決済するとメールが届くように設定できることです。
使い方も、メインにしない方法もあるとおもう。キャッシュカードも無効になるわけではないので、日本の家族にこのキャッシュカードを預けて、自分はJCBデビットカードをスペア用に持っておくことも可能。
実際に台湾で使用しました。Cirrusで引き出せてたけど、カードの更新に伴い、Cirrusとの提携が切れました。
台湾では、2018年から2022年には、台新銀行のATMを利用しました。
「JCB Debit」と「Cirrus」とが表示されました。
JCBでしょ、って思ったの。これっちはエラー。
次に、Cirrusを押してみた。こっちで引き出せました。
なお、羽田を出る前に見たこの時のレートは1台湾ドル=4.2円。
別のところでカード決済しようとして提示されたレートは1台湾ドル=3.8円
今回1000台湾ドルを引き出して、3750円でした。これ、2018年の秋のこと。
で。話はもう一つ続きがあって、翌日に17円落ちてるんですね。この直近、この台新銀行のATMでの引き出し以外に使ってないので、このATMでの引き出しに関する額です。んー。3750円の3.024%って113.4円ですし。17円・・・。なんだったんだろう。
何れにせよ、1000台湾ドルが、3767円なら、日本で台湾ドルにするよりもはるかに有利だったのでいいけどね。
次、2019年7月です。國泰銀行で引き出しました。同じく、Cirrusを選択するの。
同じく1000元引き出して、その二日後に14円返金されました。どうも、レート変動らしく。すこしとることもあるけれど、とりすぎた時には返金するならいいのかな、と。
ただし、2023年に新しくなったJCBデビットカードにはCirrusがない。アジアに行くなら問題ないかなと思って変えてません。
JCBの優待も使った
JCB系は初めて使う(Line Payカード除く)ので、初めてJCBの優待を使いました。
お店でアプリを表示して、このカードで決済することでテーブルチャージなどを優待してもらえます。
・旅らば
ここに行った ⇒金品茶樓で、あっさり系小籠包。楽天JCBデビットで優待もしてもらった
ハッピープログラム
ここは国内含めて旅行用と考えると、微妙に国内の手数料がかかるのが辛い銀行です。
ハッピープログラムの適用でATM利用手数料無料(回数制限あり)ができるし、他の銀行に振り込む手数料も無料にできます(回数制限あり)。
このハッピープログラムですが、例えば、9月24日にハッピープログラムの適用になるような取引があるとする。それが反映されるのが二日後9月26日なので、9月25日までに反映されないので、10月分の適用ではなく、11月分の適用になります。
なので宝くじを買ったりして回数を、という場合は、23日に条件を満たすようにすべきなのが面倒だなって思いました。
2024年にWiseデビットカードを導入しました
楽天銀行デビットカードがJCBで作ってるから、Cirrusとの提携が2023年に切れて。これをマスターカードに切り替えようかなあと思ってたところで、新しく届いたから。
もう一枚スペア…と思って、Wiseを1月に申し込みました。んー…と思ってるうちに出発日が来てしまい、デビットカードを申し込んだのが帰国後でしたが。
普通にしても、早く届いたから、申し込めば良かったかな。
どなたが申し込まれたか、姉さんにはわからないのでご安心ください。
紹介コードは、紹介者の名前入り。ひょっとするとコードを使って入会した人の名前が先方にわかるかも…英語圏のものにはよくあるんだけどね…
実際にお金を引き出したらアップデートする。
Wiseの条件については詳しくはこちらで⇒Wiseをかませて米ドル収入を米ドルのまま使おうという作戦
そのほか(2023年調べ)
住信SBIネット銀行はレートが良心的 (デビットカード)
もう一つ住信SBIネット銀行のVISAデビットつきキャッシュカードの話を伺いました。
- 発行手数料なし
- 海外事務手数料分(2.50%(非課税))をお支払いいただきます。お支払いいただいた海外事務手数料分は、年間30回までポイントバックします。31回目以降のご利用についてはポイントバック対象外となります。
ポイントバックはどうでもいいのですが、当日の対円レート+2.50%の海外事務手数料は非常に良心的です。しかも年間30回までポイントバック(いつまで続くかは知らない)も魅力的。
私にとって一番重要だと思うのが、海外ATM手数料。「一部の海外ATMにおいて、現地金融機関所定の使用料がかかることがございます」なので、無料?
教えてくださった方に伺うと、「海外ATM手数料を取られたことはない」とのことです。
・https://www.netbk.co.jp/
三菱UFJデビットカードも海外ATM利用手数料を取る (デビットカード)
プリペイドカードにすると、口座に払い戻すときに手数料を取られちゃうんで、今度はデビットカード=口座直結で探します。新生銀行のキャッシュカードだって、言ってみればデビットカードだったよね。
私のメインバンクが三菱UFJ。なんでこれで探すのですが、JCBブランドとVISAブランドでデビットカードがあります。
手数料を確認しますと、
- (JCB・VISA共に)入会初年度の年会費は無料です。2年目以降は1,000円(+消費税)かかります。 (条件で年会費優待あり)
- 海外ATM利用手数料[VISA・JCBデビット共通] 1回のご利用につき108円
- 海外事務手数料等
[VISAデビット] 3.0%
[JCBデビット] 3.0%+1.6%(JCBが指定した料率)
・https://faq01.bk.mufg.jp/faq/show/619
・https://faq01.bk.mufg.jp/faq/show/610
- 年会費ご請求月から翌年の年会費ご請求月前月までのご利用金額累計10万円以上で年会費が無料になる
- すぐに「お知らせメール」が届く
- VISAならPlusマーク。JCBならCirrusマークのATMを探せば下ろせる
この「お知らせメール」がすごくいいと思います。Line Payカードで通知が来るのって安心できるなーって思いました。(Line Payカードは少なくとも今は海外ATMでは引き出せなさそう)
また、GAICAよりも海外ATM手数料も安い。なので、年10万円も使わなくても、年5回以上海外ATMを使うならば、GAICAよりもこっちの方がいいと思う。また、三菱UFJのVISAデビットの方が対円レートにのせられる海外事務手数料が安い。
もちろん、口座に直結しているので、口座そのものに入れている額を小さくしておかないと何かあったときに被害が大きくなりかねません。私はメインバンクなもので、やめた方がいいんだと思う。
GAICAは発行手数料年会費無料だけど、海外ATM手数料がバカにならない (プリペイドカード)
新生銀行のやってるGAICA。新生銀行としてはこっちにスイッチさせたいようです。
特に大きな優待もないなら、発行手数料年会費無料は当たり前のこと。ここはもう特にメリットではない。
良いところは・・・強いていえば、
- プリペイドカードへのチャージは無料
- プリペイドカードなので、スキミングされたり落としてもそれ以上に被害が広がらない
- VISAブランドなので、「Plus」マークを探せば良いと思う
- 条件次第で新生ゴールド
- レートは+4%
注意すべき点=手数料でチョロチョロと死に金が出て行ってしまう
- 海外ATM手数料は200円/回(シティバンクのATMみたいに別途手数料をとる機械・銀行があるので、最低200円/回と考えた方が良い)
- 新生銀行の口座に払い戻す時に、手数料をとる(500円+税/回)
- 銀行口座ではないので、放置していても利息がつかない
オートチャージ機能が、逆に不安。口座直結ではないのだけど、オートチャージで実質口座直結ですし。
Tポイントがどうのというのは本当にどうでもいいことで、使えば使うほど現金がなくなっていくシステムです。
だからね、台湾で「普段用に朝1000元出したら使いました」「時間があるのでお茶屋さんに行くからもう1000元」で最低400円。下手したら800円取られるのよ。800円って200元よ、フードコートで定食が食べられるわよ。マンゴーかき氷食べてお釣りがくるわよ。
下に書いたけれど、キャッシュパスポートも手数料が高く、使えば使うほど現金がなくなっていくシステムなのですが、こちらはスペアカードがあります。セキュリティ上良いでしょ。それを考えれば、GAICAよりもめんどくさいんだけど、キャッシュパスポートの方がセキュリティの観点からは上かなあという印象です。
NeoMoneyは銀聯に価値あったけど終了(プリペイドカード)
読者さんにNeo Moneyについて質問をいただきました。GAICAよりはNeoMoneyが良いと思うんですが、って。
これはセゾンの出している「プリペイドカード」です。
ただし、銀聯のプリペイドは魅力的。それ以外には使うメリットは(私には)ない。しかも終了。
キャッシュパスポートは高いがスペアカードがある (プリペイドカード)
ここは非常に手数料が高いです。使えば使うほどポロポロと手数料を取られる仕組みです。
- 入金手数料 1%(口座振込手数料もかかる)
- カード再発行手数料 無料
- ATM引き出し手数料 毎回200円、2米ドル、1.75ユーロ、1.50英ポンド、2.50豪ドル、2.75NZドル、2カナダドル、2.50SGドル、14香港ドル (マルチカレンシーカードなのでそうなる)
- ショッピング手数料 無料
- 月間カード利用料 無料 ただし、12ケ月間ご利用または入金がない場合には13ケ月目より毎月150円(または外貨相当額)が発生します。カードの利用または入金がない限り、カードを解約するまでまたは残高がカード管理手数料以下になるまで引落されます。
- 為替手数料 MasterCard®の当日標準決済レートまたは政府指定のレートに4%を乗じた手数料がかかります
と、本当に本当に使えば使うほどポロポロポロポロお金をむしりとられるような気がします。それでも私が持っている理由は、上の写真の通り、スペアカードですよ。
もしも財布をすられても、このスペアカードを失ってなければ日本からこのカードに入れてもらって、スペアカードをアクティブにして使うことも可能です。
私の知る限り、スペアカードがあるのはキャッシュパスポートだけだもの。 この腹立たしい手数料もスペアカードの安心料と考えれば仕方がない。
いつだったかな。マイナンバーの登録を求められたんだと思うんだけど、もういいやってことで終了。中には500円くらい入ってたのが死金になりました。
私の海外ATMの経験(新生銀行の場合)
アメリカではバンク・オブ・アメリカ、シティでおろしました。シティは手数料とります!
フィンランド・フランス・オーストリアで弾かれたことはありません。
台湾では、何度か弾かれたことがあります。台北のMRTによくあるキャセイ(国泰世華銀行 Cathay United Bank)、あとピンク色の台湾銀行で弾かれなかったので、最近はもっぱらこの銀行を指名しています。⇒楽天銀行デビットカードで、台湾でお金を引き出すなら、國泰銀行(キャセイ銀行)か台湾銀行がおすすめ!
香港では、どこかの銀行では弾かれました。シティでは手数料を取られたので、HSBCで降ろすようにしていました。ただし、そのHSBCも2016年8月に弾かれたのでスタンダードアンドチャータードでおろしました。
マカオはマカオパタカが国際通貨ではないらしく、引き出せませんでした。香港ドルを使うし、あそこ。
マレーシアではMay Bankでおろしました。
シンガポールでは・・・記憶にない。
そのほか、中国やドイツとかスカンジナビア三カ国とか、イギリスとかスイスとか引き出してないところもあります。
注意
余計な手数料を考えずにすむのが楽なのですが、上にも述べた通りシティバンクのATMのように機械が手数料をとることがあります。
また、スキミングされたら一発で終わりだし、海外のATMにキャッシュカードを突っ込むのは微妙に気持ち悪いです。私の場合は、メインの口座ではないので大きな額を入れたままにしないようにしています。