三峡・李梅樹紀念館 [2015年11月・12月 台湾女一人旅]

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三峡老街って、人が多すぎるわー、と早々に帰ることにしたのですが、そのまえに李梅樹記念館に行くことにしました。

李梅樹って、この清水祖師廟を再建した人です。

三峡 廟

川を渡ってしばらくして紀念館らしいところがあるんですが。

マンションにある

マンションじゃん。

三峡 本当にマンション

門番にあっち行く、と指さすとにこにこと入れてくれました。

三峡 李梅樹紀念館

地球の歩き方 台湾 2015-2016では撮影可とのことだったのですが、中では撮影不可と表示されていました。

入場料は100元。台湾価格ではかなり高いですよ。クレジットカードは使えません。

次男さんが案内してくださった。日本語で

中ではおじいさんがおられて、日本人と知ると日本語で案内してくださることになりました。オランダ人の画家がおられて、中に李梅樹の絵画からインスピレーションを受けたらしく、その作品もあるんだそうです。英語ができると知ると、あとで解説します、と。他にもあとから台湾人親子が来られて一緒に解説を聞きました。おじいさんは日本語と中国語で解説なさいます。

自分で見たかったんだけど、おじいさんがずーっと解説なさる。おじいさんの正体は、おそらくここの館長でしょう。このマンションもおじいさんの持ち物なのではないかな。おじいさんは李梅樹の次男さんだそうです。末っ子なのかな。

若い頃からいかに優秀だったのか。数学のノートがありましたがすごく綺麗な字でした。さらっと書いた中華風の絵も見事です。

鳥が好きだったらしく、鳥の絵を組み合わせて文字にしたり。頭も良く、台湾で学校の先生に一度なったんだそうです。おじいさん曰く、

「18XX年に日本人の先生たちは皆殺しになりました。それで、みなサーベルを下げています」

セデック・バレ」の霧社事件のようなものは、他にもあったのでしょう。

セデック・バレ 第一部:太陽旗(字幕版)

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その後、李梅樹は日本へ渡り、今の東京芸大に入ります。台湾からは統治時代を通してごく数人しか入れなかったんだそうです。

次男さんは「まあ、なんとかなりました」とのことです。

東京で日展に入選したときのものもありますが、日本統治時代の作品はみな署名が「Li Bai Ki」Riだったかな。日本読みです。

正直なところ、うまい絵だけれど、という感じです。悪い意味で黒田清輝なんです。

しかし、台湾に戻ってからの絵の鮮やかさ。

台湾の太陽と東京の太陽の違いでしょうか。

どんどん写真に近づけ、日常を描いたとのことです。台湾北部よりも台湾南部の夏を思い出す光でした。その絵の中に描かれたものも展示してありました。

面白いのは「愛孫」というタイトルの絵です。子供達が遊んでいるのですが、日めくりの中華民国の国旗と日付・山の形に配置した三人の孫を使って孫中山(孫文)の生誕百年を祝っています。

李梅樹紀念館展《愛孫》 畫中有話…(自由時報)

台湾の中に入らず、日本の中でだけで、「台湾ハー、親日デー」という人達から見るとこの絵はどうなんでしょうね。

そして、清水祖師廟はこの人の設計なんだそうです。次男さん曰く、まだ未完成なんだとか。

その後、オランダ人画家による作品とその解説がありました。画家さんは英語で、次男さんが中国語に訳します。ある女の子の写真をモデルに、その服や背景などを絵をモチーフにしていました。作者が解説するとそのまんまになっちゃうんだな。いいような、悪いような。ちょうど、この地域の画家さんが来られたり、解説を一緒に聞きました。そういう時間だったのでしょう。いいタイミングだったみたいですね。

行くならお早めに

次男さんは日本語世代なのでしょうか。戦後70年たってますから、おいくつなのでしょう。達者な方ですが、日本語世代のお茶屋の爺さんたちと比べると日本語がたどたどしいので、ひょっとすると70代前半で、戦後も家庭内では日本語だった、とかでしょうか。

土日に台北におられるなら、早目に行かれた方が良いかもしれない。次男さんがお出にならなくなったら、もう日本語では解説が聞けませんから。

帰りはバスで新埔(しんぷー)へ

紀念館で聞いたら、安渓国小から台北市内に出られるとのこと。

三峡 安渓国小

910番でしょうね。

板橋行きなのですが、MRT板橋駅でも台鉄板橋駅ではなく、MRTなら新埔駅近くだったようです。駅までは30元でした。

ここから板南線に乗って、台北市内に戻ります。

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